- 受賞
- 全国学校図書館協議会選定図書
単行本 46 ● 288ページ
ISBN:978-4-309-25278-0 ● Cコード:0045
発売日:2013.03.11
定価2,420円(本体2,200円)
×品切・重版未定
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鳥は世界をどう見て、何を感じ取っているのか? 食べ物を味わい、死を悲しむのか? 紫外線も見える眼や磁気感覚など、その驚嘆すべき感覚と秘められた感情生活を科学で読み解く!
【編集担当のことば】
進化が生んだ究極の機能美
小鳥を飼い、バードウォッチングもたしなむ私が「これぞ!」と思って飛びついたのが、イギリスの鳥類学者・行動生態学者が著した本書です。
身近な存在でありながら、鳥類が驚くべき能力を秘めていることはあまり知られていません。最近まで、鳥類には嗅覚、味覚、触覚はないとさえ思われていたくらいです。
しかし、鳥たちは人間には見えない紫外線を見ることができるし、地球磁場を感じ取り、音の反響で物体の位置を知ることもできます。さらには季節に応じて脳の大きさを変えたり、半ば眠りながら空を飛んだり、信じられないくらいの離れ業をやってのけるのです。
たとえば、カモは見かけに反して敏感な触覚器官であるくちばしを使って、泥から食べ物だけを選り分けます。それはちょうど、ボウルにシリアルと砂利、牛乳を入れたあと、スプーンを使わずにシリアルだけを飲み込むようなものだとか。
このような、まさに驚異的な鳥たちの感覚世界を、科学者たちはどのようにして探ってきたのでしょうか? 歴史上の発見の物語や奇想天外な実験の数々からは、知られざる鳥類学の魅力的な世界が伺い知れます。
所々に挿入された美しい鳥たちの線画を楽しみながら、鳥たちが世界をどのように見て、何を感じているのか、思いをめぐらしてみてはいかがでしょうか?
著者
ティム・バークヘッド (バークヘッド,ティム)
イギリスの鳥類学者・行動生態学者。シェフィールド大学動物学教授。王立協会特別会員。邦訳書に『乱交の生物学』と『赤いカナリアの探求』(いずれも新思索社)がある。
沼尻 由起子 (ヌマジリ ユキコ)
慶應義塾大学文学部哲学科卒業後、読売新聞ニューヨーク支局勤務。帰国後、大手出版社の編集者を経てフリーライターとして独立。訳書にウェイド『5万年前』、カーシェンバウム『なぜ人はキスをするのか?』など。
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