河出文庫 い43-1

アトリエインカーブモノガタリ

アトリエ インカーブ物語

アートと福祉で社会を動かす

今中 博之

河出文庫 文庫 ● 296ページ
ISBN:978-4-309-41758-5 ● Cコード:0195
発売日:2020.07.07

定価990円(本体900円)

○在庫あり

  • 知的障がいのあるアーティストが集う場所「アトリエ インカーブ」。世界的評価の高いアーティストを輩出した工房は何の為に、いかにして誕生したのか? 奇跡の出会と運命、そして必然が交錯した20年。

    日比野克彦氏推薦!――「先入観があるという先入観を捨てる。」
    オリ・パラ公式アートポスター作家をも生んだ「工房」=「アトリエ インカーブ」。
    その奇跡の出会いと運命、必然が交錯した二十年の物語がいま、幕を開ける!

     * * * * *

    「たくさんの人に出会い、学びの機会をえた。そして、捨てられ、捨ててきた。残ったのは、デザインと社会福祉と仏教だった」(本文より)
    知的に障がいのあるアーティストが集う場所「アトリエ インカーブ」。世界的評価の高いアーティストを輩出した工房は何の為に、いかにして誕生したのか? 二十年の軌跡と革命の物語。

  • [ 目次 ]
    文庫版のための「はじめに」
    単行本版「はじめに」
    第一章「一〇〇万人に一人」の、私は何者か
        原風景/流れ転じる
    第二章「デザイン」とは何か
        喜ぶ姿を見せてはいけない/「オリジナリティ」は必要か
    第三章「アカデミズム」の呪縛が解ける
        二律背反がとけあう/大建築家と郵便配達員とアール・ブリュット/アートとデザインは乖離すべし
    第四章 なぜ、アトリエ インカーブは生まれたか
        描くことが無性に好きな人たち/環境を整えるのみ
    第五章 バイアスを解く
        精神科医・式場隆三郎/誤解された対話/どこの馬の骨/ニューヨークへ
    第六章 現代美術の超新星たち
        日本へ帰ろう/美術館でアトリエ インカーブ展を行う/復讐を受け止める
    第七章 アトリエ インカーブの展開 
        流れて価値がでる/パーマネント・コレクション/金平糖の先っぽ
    第八章「インカーブのようなところ」をつくる
        情に報いる/これからの教育/「公」が守り「民」が育てる
    第九章 社会性のある企て
        観点変更とデザイン/普通なしあわせ
    単行本版「あとがき」
    文庫版のための「補論」
    文庫版のための「あとがき」
    解説 静かでおだやかなこの物語を紡いでゆく 神谷梢

著者

今中 博之 (イマナカ ヒロシ)

1963年生まれ。ソーシャルデザイナー。「アトリエ インカーブ」クリエイティブディレクター。著書に『かっこいい福祉』(村木厚子との共著)、『社会を希望で満たす働きかた』、『観点変更』がある。

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