- 受賞
- 全国学校図書館協議会選定図書
単行本 B6 ● 256ページ
ISBN:978-4-309-62448-8 ● Cコード:0310
発売日:2012.08.14
定価1,540円(本体1,400円)
×品切・重版未定
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「人間はそもそも壊れるものである」ととらえたレヴィナスの哲学を、精神病理学から読み直す。介護ケアや自閉症研究の現場でも応用され、今、新たに注目すべき思想の全容に迫る入門書。
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まえがき
第1章 レヴィナスの生涯と作品
1 生涯
2 作品
第2章 外傷の哲学――レヴィナスの核
1 レヴィナスにおけるトラウマ
2 二十年の沈黙
3 病理の哲学へ
第3章 逆流する創造――初期の世界論と他者論
1 出発点としての無意味
2 逆流する創造
3 死体から女性へ――初期レヴィナスの転倒した他者論
4 レヴィナスの芸術論
第4章 暴力批判論――第一の主著『全体性と無限』
1 『全体性と無限』の骨組み
2 『全体性と無限』の成立過程
第5章 後期思想『存在の彼方へ』
1 後期思想の骨組み
2 後期の基本概念
第6章 外傷としての主体――レヴィナス思想の深淵
1 睡眠としての主体
2 安全地帯としての主体――『全体性と無限』
3 壊れる主体――『存在の彼方へ』
4 他者性としての「ある」――レヴィナス哲学の最深部
5 超越論的な狂気と現実化した狂気
第7章 メシアニズムを捨てて――信仰なき宗教について
1 「メシア的テキスト」と一九六一年の転回
2 信仰なき宗教
第8章 レヴィナスの歴史哲学
1 歴史記述への批判
2 意味の増殖としての聖史
終章 死者の復活――治癒論としての歴史
1 歴史意識としてのメシアニズム
2 思い出を超える歴史
3 世界の反転
4 死者の復活――結論に代えて
文献一覧
あとがき
著者
村上 靖彦 (ムラカミ ヤスヒコ)
1970年生まれ。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)。大阪大学大学院人間科学研究科教授。著書に『在宅無限大』『ケアとは何か』『「ヤングケアラー」とは誰か』『客観性の落とし穴』など多数。
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