河出書房新社
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外国文学
須賀敦子の本棚 池澤夏樹=監修
神を待ちのぞむ
シモーヌ・ヴェイユ 著 今村 純子 訳
自分にとって「灯台のような存在」と言い、「ユダヤ人が教会のそとにあるかぎり、じぶんはカトリック教徒にはならない」という言葉に「息もできないほど感動」した須賀。不滅の輝きを放つ名作。
定価3,190円(本体2,900円)
○在庫あり
地球は破壊されはしない
ダヴィデ・マリア・トゥロルド 著 須賀 敦子 訳
コルシア書店の創設者で、須賀が敬愛する詩人の代表的戯曲を須賀訳で。西暦一千年を前に千年終末論に怯え死を覚悟する修道士たちに、希望を信じて生きようと説く若き修道士の姿を描く。
定価2,420円(本体2,200円)
私のカトリック少女時代
メアリー・マッカーシー 著 若島 正 訳
ベストセラー小説『グループ』著者の痛快回想記。いじめぬかれた子ども時代や12歳で信仰を捨てた少女時代を辛辣なウィットと温かなユーモアで描き出す、小説を読むようにおもしろい傑作。
定価2,640円(本体2,400円)
クリオ 歴史と異教的魂の対話
シャルル・ペギー 著 宮林 寛 訳
カトリック左派の代表的思想家の思惟が凝縮した書を初完訳。歴史の女神クリオが老女の姿で、老いとは何か、歴史とは何かを語る。ゴダールやドゥルーズらも愛した究極の名著。
定価3,520円(本体3,200円)
嘘と魔法 上
エルサ・モランテ 著 北代 美和子 訳
現代イタリア文学の金字塔とされる大作を初紹介。両親を亡くし養母も失って天涯孤独となった少女が、祖母、母、自分の三代にわたる女性たちの激動の生涯を物語る。ヴィアレッジョ賞受賞作。
定価3,300円(本体3,000円)
嘘と魔法 下
須賀が「尊敬してやまない」小説家の希有の大長編は孤独な少女の虚実交えた語りでつづく。実らぬ愛、激しい独占欲、嫉妬、裏切りなど烈々たる感情の渦が最後には狂気へと一気に燃えあがる。
△3週間~
小さな徳
ナタリア・ギンズブルグ 著 白崎 容子 訳
『ある家族の会話』の著者であり伊文学を代表する作家のエッセイ集。獄死した夫との流刑地の日々、須賀作品の基とも読める靴の話、友がみな不在の夏に自死したパヴェーゼの思い出他11篇。
定価1,980円(本体1,800円)
大司教に死来る
ウィラ・キャザー 著 須賀 敦子 訳
厳しくも美しいニューメキシコの自然の中で、先住民族の魂の豊かさに触れ真の生きがいを見出してゆく神父たちを描く。20世紀米文学を代表するピュリツァー賞作家の名作を瑞々しい翻訳で。
神曲 地獄篇 第1歌~第17歌
ダンテ 著 須賀 敦子/藤谷 道夫 訳
亡き師と愛弟子の共同作業が結実した画期的な新訳。須賀訳の魅力と、今や屈指のダンテ学者・藤谷の最新研究による驚くべき新解釈で、大古典の豊かな世界が広がる。巻末エッセイ=池澤夏樹。