読者の声一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
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2023.03.12
しつこい坐骨神経痛 腰痛は足首テーピングでよくなる
萩原 祐介 著
医者が書いているのに、すごく見やすくてわかり易かったです。
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そして、大半参考になりました。
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2023.02.21
いつかすべてが君の力になる
梶 裕貴 著
高3になる私ですが、未だに夢が決まっていません。そんな中、梶さんの本に出会いとても心動かされました。夢が決まっていなくても、毎日を全力で生きて楽しんで生きていこうと前向きな気持ちにさせられました。是非一度は読んでもらいたい一冊です。
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2023.01.29
セリーヌ――私の愛した男
リュセット・デトゥーシュ/ヴェロニック・ロベール 著 高坂 和彦 訳
30年以上前にフランス文学を学び、セリーヌの世界に衝撃を受けました。その俗悪さに顔を背けない態度、弱者への視線に感動すると同時に、この独自の文体を、何らの違和感なく流暢に日本語にされた高坂先生の翻訳の素晴らしさに目を見張った記憶があります。時が流れてもはやフランス語とはほぼ無縁の生活になった私ですが、このたび、ふとしたことからセリーヌ作品を改めて読み、この本に巡り会いました。稀代の作家セリーヌの生の声を伝えてくれる、貴重な叙述です。まるでリュセットさんがそこにいるかのような、ライブ感にあふれています。あらためて、高坂和彦先生は、反骨心の文学者だったと同時に、不世出のフランス文学翻訳者だったと思わずにいられません。このような「文学的に貴重で重要な」著書を世に出してくださったことに感謝申しあげます。
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2023.01.26
虹いろ図書館のへびおとこ
櫻井 とりお 著
文体は小学生の語り口ゆえ、小学生の方でも読める作品です。
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メッセージ性があり、表紙も素晴らしいので、ぜひ誰かにお勧めしたくなる本だと思います。
僕のお気に入りの部分は、主人公の女の子がきちんと自分の感情を出して怒るところです。
この本には語るべき魅力がたくさんあります。どうぞ読んでみて下さい!
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2023.01.25
脳科学者の母が、認知症になる
恩蔵 絢子 著
義母と実母2人の認知症と診断された母の介護を経験しました。医学的に病院でする検査、診断とは別なことがあるとよく思っていました。
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恩藏先生のこの本を読んでそうそうとうなづいたり、心がキュンとしたり。泣き笑いしました。もっとはやく出会いたかったご本でした。
母はい今、施設にいるけどまだできることはある!そう思えました。認知症と言われているご家族の方にぜひ読んで頂きたいです。きっと心がホッとすることがあると思います。
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2023.01.24
浮遊
遠野 遥 著
遠野遥先生の新刊を読みました。
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遠野先生の文章は、障害物や隔たりを感じることなく、自分の中にシンプルにすとんとおちてくる。
読んでいると、自己の片隅にあるロックを聴く時のような、
または物理的に淡々と道を歩いている時のあの感覚を覚えます。
事象にふれた際など、時折ひとの内側に現れる「行き場の無い不安感」がひとの中で広がり彷徨う経緯の細やかな描写は、読み進めてゆくことがふしぎと心地よいと感じられるものでした。
いま出会うことができて良かったと感じられる作品でした。
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2023.01.23
そもそも植物とは何か
フロランス・ビュルガ 著 田中 裕子 訳
植物という対象を軸に、科学と哲学、そして心象、それぞれの解釈の違いを説明していて、まさに本来意義の哲学書だと思いました。
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植物系の書籍だと、生物学・生命工学系や、詩・エッセイといったジャンルの方が、売上はよいのかなと邪推いたします。よって、本書のような、やや専門的な知識と感覚を強いる書籍はニッチかもしれませんが、非常に面白いのでぜひ長く展開されてほしいです。訳もとても素晴らしかったと思います。ユーモアと専門的な話のバランスがよくするする読めました。河出さんの書籍は、カジュアルに読めるものから、しっかり深く踏み込む専門書まで幅広くいつも楽しく拝読しております。
著者ビュルガ氏の未翻訳書籍は多数あると伺っています。ぜひ、他書籍の日本語版も出していただけるよう期待しております!
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2022.12.21
スピン/spin
本屋さんで見かけた時この価格でこんないい文芸誌があっていいものか驚きました。電車ですっと読めるサイズ、また使用している紙にもこだわっていて大好きな一冊になりました。
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2022.12.09
JAL裁判
青山 透子 著
青山さんのこれまでの著書全5冊を読み、この6冊目の発売を心待ちにしていました。JALとの裁判内容を、豊富な資料と共に詳細に伝えているばかりか、その裏でJAL側が行った妨害や工作をも明らかにしている点で、勇気を持った行動だと敬服しました。また、その背景にある政界を含めた闇の部分を実名を出して論評していることに、大いに感動しました。まさに渾身の力作であり、是非ともJAL従業員・組合員に読んでもらいたいものだと思いました。
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2022.12.02
独裁者のデザイン
松田 行正 著
独裁政権下の政権による軍事・民心統率など、読み進める程に空恐ろしい気持ちにされる本。
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今時には珍しく小口絵が施されており、右側からはヒトラー、左側からはスターリンの肖像が現れ本書を読み進める間中、ずっとその視線に見つめられ監視されている気分にされるある意味恐ろしい本である。
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2022.11.22
意味が分かると怖い話
藤白 圭 著
まったく本を読まない息子が、漫画以外で初めて「買って欲しい」とおねだりしてきた本。
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通っている小学校で人気があるそうで、親子のコミュニケーションツールにもなっています。
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2022.11.16
スピン/spin
めっきり本を読まなくなり、このまま百何十文字の世界にいてはいけないと手に取ったのがスピンでした。優しい紙色と気になる表紙の言葉。裏を返せば昔にタイムスリップしたような価格。閉店間際の音楽に押されてレジへ。
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中村文則さんの言い訳満載のグダグダの文を読み、次号も買うことを決意しました。作家の本領を知らないまま去るわけにはいかない。
二号が書店に並ぶのを待ちます。少しずつ読んでいきます。
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2022.11.16
こぽこぽ、珈琲
湊 かなえ/星野 博美 著
31編中、特に印象深いのは、星野博美「ウィンナ―コーヒー」、永江朗「コーヒーと袴」、植草甚一「ウィンナ・コーヒーが飲みたくなったなあ」、山口瞳「国立 ロージナ茶房の日替りコーヒー」、常盤新平「ある喫茶店」の5編でした。
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「ウィンナーコーヒー」は、珈琲店「シャルマン」での星野さんの少年期とお店の閉店時のエピソードを綴ったユーモラスで心温まる一編。山口瞳「ロージナ茶房」と常盤新平「ある喫茶店」は喫茶店主との交流を描き、永江さんの落ちの見事さ、植草さん独特の切り口や文章も良かった。
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2022.11.07
源氏物語 上
角田 光代 訳
29歳の誕生日に、自分へのプレゼントとして購入しました。20代最後の1年でこんなことをした!と言えるものがないかな、やりたいと思いつつやってないことをしたいなと思い、源氏物語を読むことにしました。
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まだ上巻の途中ですが、とても読みやすく、それでいて時代の雰囲気が想像できる現代語訳だと感じます。人物関係図や和歌の訳もありがたいです。それぞれの章のあらすじを紹介した一文も素敵です。
購入したときは想像以上の厚さに怯みましたが、毎日少しずつ読んでもまだまだ続きがあり、読むごとに物語の世界が深まることが日々の楽しみになっています。
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2022.11.03
わがままな選択
横山 拓也 著
2022年9月25日号のしんぶん赤旗日曜版の書評をみて購読しました。
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生と死の選択。
尊厳死と出産に関する女性の意思決定。多様な人生観や価値観。
医療専門職として、アドバンスケアプランニングの学びが深まりました。
行間に、ハラスメントやジェンダー平等に関する問題提起もあり、結婚観、家族間の見直しにも。
この年齢になると人生をやり直す事はできませんが、余生が良いものになるように考えていきたいと思います。
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2022.11.02
音楽は絶望に寄り添う
スティーブン・ジョンソン 著 吉成 真由美 訳
『音楽が持つ不思議な力』
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訳者あとがきの
“音楽がこれほど大きな影響力を人々の心に与える事が出来るのか”という純粋な驚きがある。
の通り、私自身ピアノレッスナーを仕事としているだけに、あらためて、その音楽に携わっているという喜びと、一種の責任を感じました。
BBC音楽番組プロデューサーである著者自身が、双極性障害に苦しみながら、何故かショスタコービッチの音楽に強く惹かれてゆく。
それは、作曲者も、スターリンの独裁政治の強い圧力のもと、深刻な鬱状態にあり、その捌け口を巧妙な技法で曲の中に織り込んであり、その曲を聴く事で著者が深く、共感と心の平静さを取り戻していったからです。
現状、日本はコロナ禍の孤独に加え、経済的事情から、精神的不調者が急増しています。
メンタル系セラピスト要因の充実とともに、
音楽療法のもっと積極的取り入れも必要だと思いました。
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2022.11.02
フロイトの燃える少年の夢
森泉 岳土 著
ものすごく不思議な読み心地の本でした。
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夢によって自分が連れていかれる階層が違うように感じ、音が聞こえないほど集中できたもの(ウルフの夢)、なんとなくふつふつとした違和感があって読み進められず何度も同じ個所を読んだり(ヘッセの夢)しました。
これ一冊がつかみきれない夢そのもののようで、読み終えてしばらく頭がきちんと動いていない気がしました。
こういう本をまた読みたいです。
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2022.10.31
もう行かなくては
イーユン・リー 著 篠森 ゆりこ 訳
ローランドとの子どもである最愛の娘ルーシーの若過ぎる死の、その影を追いかけるように綴られていくリリアの言葉、胸の内。随所に静かに核心をつく言葉にハッとしたり、世界を捉える視点、俯瞰してこの世界を見る眼差しに深い洞察力と冷静さを感じました。
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意志の力で支えて、奮い立たせて自分を守る。リリアが流さなかった涙を想うと、時折僅かな隙間から顔を出す、強さと儚さが紙一重のようなリリアの声に、胸を掴まれ泣きたくなりました。哀しみを背負う強さ、人生の最後の道も気丈に歩む姿に感服しました。イーユン•リーさんの感性、筆致の凄さを毎回思い知り、更新されていきます。
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2022.10.26
僕の樹には誰もいない
松村 雄策 著
2022年10月26日、書店員である私は、お店に入荷した本書を見て、「このタイトルが、ビートルズの曲の詞から取られていることにすぐ気付く書店員は、全国に何人ぐらいいるだろう」と、ふと思いました。松村雄策さんの本をすべて買って来た私は、天国の松村さんにこう言いたいです。「誰もいないなんて、絶対にない。沢山いるはずですよ」と。最終ページにあった、松村さんのお子さんたちの言葉に泣かされました。私にとって、永遠に大切にしておきたい本です。
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2022.10.16
母ではなくて、親になる
山崎 ナオコーラ 著
第二子の育休中に、1万円選書に当選し、届いた本の1冊に「母ではなくて、親になる」がありました。元々、山崎ナオコーラさんの著書は拝読していたので、ワクワクしながら手に取りました。
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内容がまさに今の自分の生活と重なる事もあり、エッセイの面白さを再発見しました。共感したり、そうでなかったり、そして何より、「あぁ〜言葉に出来なかったあの時の感情は、まさにこの表現だわ」と、育児でモヤモヤしていた事が言語化される爽快さを感じました。
これまでエッセイというジャンルはあまり手に取ってこなかったったので、自分の気持ちを文字にしてくれる、エッセイの醍醐味を教えてくれた1冊となりました。
「山崎さん、えっ?そこ⁈」とつっこみたくなくる一文も所々あり、人の家の育児事情を覗き見しているような楽しさもあり、生後2ヶ月の子が寝るとすぐに本を手に取り、一気に読んでしまいました。