読者の声 最新一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
戦下の歌舞伎巡業記
岡﨑 成美 著
★2025.10.10 戦下に九州から北海道まで巡業をしていたとは。移動の困難さや食事に至るまで細かい記録に感動した。歌舞伎がどれほど人気があったかよくわかった。
イギリスの歴史
君塚 直隆 著
★2025.10.09 本書はイギリス通史の決定版となるのではないでしょうか。古代から現代までの長い期間を約400ページで扱っていますが、出来事の羅列に陥ることなく、物事の背景をきちんと掴めるようになっています。文章は平易でかつ、物語性を感じれるようになっているので、一般読者もストレスなく歴史を味わえます。そして、地図や写真、王朝の家系図がしっかり載っている点もプラスの要素です。イギリス史の土台を作るには最適な書物に仕上がっているので、ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思います。
世界の蛾
デイヴィッド・L・ワグナー 著 屋宜 禎央/千代田 創真 日本語版監修 矢能 千秋 翻訳
★2025.10.07 蛾の生態や仕組みから分布や人間との関わりについてまで書かれていてとても勉強になります。図解もあり、写真も豊富で素晴らしいです。今まで蛾の本を探しても日本国内の蛾に限定されがちか、生態には細かな言及がなくビジュアルとしてのまとめが多かったですが、この書籍は世界の蛾の生態や写真がまとめられておりとても良かったです。
わすれなぐさ
吉屋 信子 著
★2025.10.04 10代のなんとも言えない、うまく表現できない、名前の付け方も分からないあの気持ち。吉屋信子の美しい言葉の数々で丁寧に描かれていました。
戦下の歌舞伎巡業記
岡﨑 成美 著
★2025.10.03 最近歌舞伎を観始めたので買ってみました。日記を追っていく形だからか、ドラマチックで面白かったです。エッセイ部分も当時のことが細かく描写されており、勉強になりました。
過酷な今の世の中でも、自分にできることがあるかもしれないと思いました。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.09.27 べートーヴェンの伝記は何冊も読んだので、しかもシンドラーが会話帳を改竄したことは知っていたので最初は購入する気にならなかった本でしたが、知人から映画の話を聞いてまずは原作を読んでみました。今まで読んだべートーヴェン関係のどれよりも面白いと思います。それはシンドラーの視点で書かれていることが大きな理由です。それと、解説の栗原氏がいう「シンドラーがやっていたのは、ひとりべートーヴェンの捏造にとどまらない」という言葉にはなるほどと納得させられるものがありました。
おまえレベルの話はしてない
芦沢 央 著
★2025.09.22 ミステリー色の強い作家さんが書く、将棋物。
興味が湧いて読んでみる。
力強い文体と、強烈に心に刺さる言葉が多いと感じている芦沢さんだが、こちらも冒頭から読んでてもう体が固くなるような文章が連なる。
2章に別れ、それぞれのふたりの目線で語られる。
この反比が面白い。
男っぽい乱暴な言葉じりにの中に、心の動きがよく読み取れる。
苦しかったり、羨望や喜び…いろんな感情が強い力で押し寄せて来る。
将棋がわかればもっと面白いのだろうが、知らなくても楽しめる。
長編とは行かないからか、サラッと終わってしまった感が否めないが、現代のAIをも取り入れ、読み応えは満タン。
時に、AV描写に賛否あるようだが、意味を求めるなら、男子感情を強調したいが為の表現なのだろうか。
ロバのクサツネと歩く日本
高田 晃太郎 著
★2025.09.18 ロバのスーコと旅をする
なんて優しい気持ちを思い出させてくれる本でしょう。
イラン、モロッコとあまり馴染みの無い国の国民性も多少理解できました。なんといっても読んでて楽しい、筆者の高田さんは本には無いご苦労の連続だったと思いますが、こちらはゆったりした気分で読ませていただきました。
若い頃、ユースホステルの旅をしていた頃を思い出しました。
本を書いてくださってありがとうございます。
クサツネと歩く日本も購入します。ワクワクです。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.09.08 映画の原作という事で、よく分からず読み始めたのですが、後半戦の面白さがなんとも!知らず知らずのうちにシンドラー頑張れと思っている自分がいました。(捏造してるのに)
最後まで読むのにもう少しかかりそうですが、この先どうなるのかワクワクが止まりません。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.09.08 SNSの発展により、これまで見過ごされていたことは許されなくなった。たった一つの過ちで舞台から引きずり降ろされる時代である。当事者ですらない誰かが今日もどこかで正義を振りかざしている。
史実を捏造したシンドラーは糾弾されたが、当事ベートーヴェンという偉人をありのままに後世に伝えようとした多数派の感覚は正常と言えるのだろうか。尊厳は守られるべきではないのか。皆、平等に。捏造が当たり前になる時代が来るかもしれない。そんなことを想像した。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.09.08 原作はまだこれから読むのですが、類家さんの表紙がとても素敵なので棚に飾っています。
映画は、大好きなバカリズムさんの世界で、大好きな山田裕貴さんがどう輝くのかが見どころだと思います。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.09.08 ジャジャジャジャーーーンは「運命が扉を叩く音」という、絶妙に誰かに言いたくなるエピソードは、ベートーヴェンの秘書シンドラーが捏造したものだった、というたった一つの事実だけでも、この秘書の捏造の「才能」を知らしめるのに十分だ。
しかし、この本を読むと、シンドラーの捏造の才能以上に驚愕するのが、ベートーヴェンへの盲信的な愛と執着。
その愛と執着は、時にとんでもなく気持ち悪く感じられるが、時に可愛らしくも感じられるから不思議だ。
「シンドラーは一体どこまでやっちまうのか?!」という思いながら読み進めると、どこまでも徹底的に「やっちまう」のがシンドラー、という結論に至る。
これがフィクションであったなら、シンドラーいいぞもっとやれ!となるような面白いエピソードが沢山紹介されているが、これが歴史的事実である、という事には薄らと怖さもある。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.09.07 読み進めていくうちに、ベートーヴェンの後世を生きる私たちはみんなシンドラーなのでは…という気持ちになってきた。
子どもの頃読んだベートーヴェンの伝記。これは子ども向けであるから、基本良い面が書かれているのは理解できる。
しかしその後に触れるベートーヴェンに関するエピソードは、この本のように大きく覆されるまでのものは私の人生の中では皆無。
大多数の人々は彼の音楽の素晴らしさに魅力され続け、シンドラーの捏造を否定する気もなく受け入れ続けて現在に至るのではないか?
そんなことを想像し、確かに捏造ではあるかもしれないが、シンドラーが憎めなくなってしまった。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.09.06 原作読みました。従来の学説が覆る大発見、調査研究、その上に豊かな想像力を混ぜて繋ぎ非常に興味深く面白かったです。
映画になるためにどのエピソードが生き残り削られるのか楽しみです。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.08.31 1977年に、学会でシンドラーによる会話帳の改竄が発表されたそうだが、私がその事実を知ったのは、発表から30年以上も経ってから、本書によってだった。
本作で描かれているように、たとえセイヤーのような人物が嘘に気づき、改竄の事実が明らかになったとしても、世界中の人々はシンドラーが残した逸話を信じ続けている。このベートーヴェン像は、もはやどのように足掻いても塗り替えられないのかもしれない。シンドラーは21世紀の現代においても“勝者”のままなのだろう。しかし、その行いが白日の下に晒された今、それは大きな汚点が残る勝利に他ならない。
ちなみに、もし現代の「文春砲」のような形で当時ベートーヴェンが追い詰められ、彼の作品がすべて封印されて後世に伝わらなかったとしたら、世界はどうなっていたのだろうか。シンドラーという存在が現れた事による、この世に流れる因果律の不思議さを感じずにはいられない。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.08.29 人物画でしか見ていなかったベートーベン、音楽は何度も耳にしていたものの、人物像はこれまで自ら調べたこともなかった。
本書を読んで、人物像が想像できるようになり、ベートーベンを取り巻く色々な人々の思惑も含めて、とても面白かったです。
少しの修正、それがまかり通ってしまった後の、
意地とも言えるような突き進め方、シンドラーという人物も実は色々な背景があったのかもしれないと思いますが、これまでスポットを当てられなかった人物なのかもしれません。
本人同士しか知らない事実も公表されていないだけで、実はもっと色々なトラブルや、劇的に楽しかったこと、悲しかったことなどあると思います。
偉大な人物の人間らしさが見えたのも本書ならではの内容で、とても良かったです。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.08.28 私はベートーヴェンを心から尊敬している。
彼に狂っていたからこそ、秘書アントン・フェリックス・シンドラーについて知りたくなり、この本を手に取った。
これまで他の音楽家の伝記も読んできたが、専門用語が多すぎて楽しめないことが多かった。
しかし『ベートーヴェン捏造』は全く違う。現代的な言葉で書かれており、シンドラーたちにも親しみを持ちやすい。
「ヤバい!」「キモい!」など、堅苦しくない表現を抵抗なく読める人におすすめだ。
ベートーヴェンヲタクの私にとって、二人の会話を見るだけでほっこりする
─たとえそれが捏造であっても。
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.08.28 https://themusicplant.blogspot.com/2023/05/blog-post_4.html
ここに掲載しております。自由にお使いください。
かげはら先生、がんばってください。映画楽しみにしております。
たのしい保育園
滝口 悠生 著
★2025.08.28 図書館で何気なく手に取った作品でしたが、読み進めていくうちに、子どもが生まれる前、若しくは小さい時に出会いたかった作品だと感じました。
忙しく過ごし、ままならない日々を送っている親御さんにも読んで頂きたい作品かと思います
ベートーヴェン捏造
かげはら 史帆 著
★2025.08.26 この本を読んで以来待ちに待ったベートーヴェン捏造のメディアミックス…なんと!映画化!驚きました、それも総日本キャスト、脚本はバカリズムさん、どういうことなの!?とワクワクが止まりません!原作は面白すぎて、ベートーヴェンはもちろん、シンドラー、なんて困ったやつなんだ、でもどうしてこんなに魅力があるのだ…とかげはら先生の筆に魅了されもうたくさん振り回されて幸せでした♪ベートーヴェン捏造の更なる飛翔を願って!今後とも応援しております!