読者の声 最新一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
にぎやかな悪夢
高橋 葉介 著
★2021.07.19 お値段以上の満足度で素晴らしいです。
高橋葉介先生の世界は恐ろしくて耽美で最高です。
これからしばらくはこの画集を眺めて高橋葉介沼にうっとり浸かっていたいと思います。
日航123便墜落 疑惑のはじまり
青山 透子 著
★2021.07.18 著者の新作から読みはじめたので、第一弾である本作は物足りなく感じます。
しかし、この本をきっかけに新情報が集まり、事故が未曾有の事件へと様変わりしました。
日航は、無修正のボイスレコーダーを公開するべきです。
総特集 大和和紀
大和 和紀 著
★2021.07.14 7月14日本日、発売日に買わせていただきました。本ムックが発刊されることを知ったときはとても嬉しく、思わず小躍りしてしまったくらいです。特別収録作品が2作(デビュー作まで!)もあること、私が一番好きな大和和紀作品『モンシェリCoCo』もちゃんと取り上げられていること等々、嬉しいことづくめの一冊でした。私にとって正に「モンシェリ」(愛おしく、大切な人)な一冊になりそうです。今夜はアニメ『モンシェリCoCo』の主題歌を聴いてから眠りに就くことにします。
文藝 2021年秋季号
★2021.07.08 遠野遥さんの『教育』
とってもいい意味で
置いてけぼりにされた気分。
読んでる途中も読み終えてからも
気持ちがふらふら落ち着かない。
主人公がとても真っすぐで
真っすぐすぎるからこそ
次第に違和感を抱いてしまった。
読み終えた後、そのことが哀しかった。
どんどん哀しくなってしまった。
真っすぐでやさしい主人公は
とてもとても魅力的だったから。
フランドルの四季暦
マリ・ゲヴェルス 著 宮林 寛 訳
★2021.07.07 自然へのまなざしが細やかでうっとりするような四季折々の描写、それを見事に綴る言葉との出会いも濃密な文学的な喜びを与えてくれます。いつでも手に取れる棚に置き、あたらしい月になると思い出して取り出し、同じ月の章を繰り返し読むのを季節の喜びのひとつにしてまいりました。大野八生さんの表紙や挿絵も本の魅力をさらに高めています。贈り物に喜ばれることも多いので、現在書店で手に入らないことが残念でなりません。なるべく早く重版されることを切に願っております。
挑発する少女小説
斎藤 美奈子 著
★2021.07.05 あとがきで斎藤美奈子さんはこうお書きになっています。(本書で取り上げられた9冊の少女小説を)「前略)男性の友人知人に尋ねると、これまた100パーセントに近い確率で『一冊も読んだことがないです。ハハハ』という反応でした」「少女小説的な世界観がフィットする男の子だって、きっといたはずなのにね」(267ページ)。斎藤さんに伝えたいです。「いますよ、ここにいますよ。それは、私です。私は、子ども時代、9冊のうち、8冊読みました。特に『あしながおじさん』が大好きです!」と。そう大声で斎藤さんに伝えたいです。斎藤さんの著書が大好きで、昔からいろいろ読んでいますが、本書は、本当に本当に、とても良かったです! そう思ったことも、斎藤さんに伝えられたらいいのですが。
アニマ
ワジディ・ムアワッド 著 大島 ゆい 訳
★2021.06.26 架空の痛みを伴う辛い描写もありますが、表現に用いられる言葉が面白いです。目で追いたくなる文章しか書いてありません。
過去に読んだ戯曲は口の悪い少女が主人公で、ト書きもないものでした。アニマでは地の文とその翻訳の楽しさが嬉しいです。普段は物語の核を吸い出せたらそれで構わないと思いがちで、それが映画でもドラマでも本でも何でも良いような気がしていました。
多言語の翻訳の大変さは想像がつきませんが、日本語に翻訳・出版してくださってありがとうございます。
黒の服飾史
徳井 淑子 著
★2021.06.15 西洋人の色についての考え方が、宗教や古代からのイメージから成り立っていることがわかり興味深かったです。また、当時の人の服を図によってみながら本を読み進めて行けたので理解しやすかったです。
消滅世界
村田 沙耶香 著
★2021.06.02 少しオタク気質な私には、
前半部は共感できる内容でした。
2次元と3次元の恋がどう違うのか、
ただ触れることが出来ないだけで、
思いの深さは変わらないはずと
私も思います。
だから一緒に恋としてカウントする主人公の気持ちに寄り添いながら、静かに読めました。
マスターベーションの概念も、
ひとりよがりなセックスなら
マスターベーションと何にもかわらない。
自分の子供が欲しい気持ち、
他者を必要とする思いにしても、
結局のところ自己愛でしかないのかなあって思ったりして。
ただ最後の実験都市の部分は、
かなり気持ち悪かったです。
いつかセックスするおかあさんは、
自分の子と近親相姦してしまいそうで吐き気がしました。
でも自己愛の行き着く先はそこなんでしょうね。
そもそも植物とは何か
フロランス・ビュルガ 著 田中 裕子 訳
★2021.06.02 高校生物教師です。植物という生物、生命、存在を人間がどのように認識し、理解してきたか、興味津々たる思いで読了しました。高校「生物基礎」の導入の部分では生物の共通性と多様性や、生物の特徴を取り扱います。生物の進化や系統、定義を取り扱うの意で、「生命」とは、も勿論話題になります。科目のワクワク感を醸成するのに、自分自身にとっても面白い本でした。生徒には用語が難しすぎるので紹介にとどめましたが。
「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ
河出書房新社 編
★2021.05.23 自分もそう思っています
虹いろ図書館のへびおとこ
櫻井 とりお 著
★2021.05.13 表紙に惹かれて読み始めました。
主人公や、彼女を取り巻く環境などがとても細かく書いていて、今まで読んだ本の中でも一番面白くて感動しました。
本好きの方、この本とてもおすすめです!!
屋根の上のおばあちゃん
藤田 芳康 著
★2021.05.13 等持院に住んでいた事があると知り合いに話したらこの本を紹介してもらいました。
なのでこの話を読み始めてすぐに引き込まれ、あの当時の事も蘇ってきました。たまに懐かしくなってあの辺りも通るんですが、等持院の踏切の横にあった散髪屋さんは最近なくなってました。
ほんとに映画になればぴったりの作品ですね!
ただ一つ、僕は56年間京都に住んでますが、〜やよってに、、、という言い回し、
京都ではあまり聞いたことが無いんです。
人によっては使う人もいるのかもしれませんが、、、。〜や さかいに、、、を使うと思います。
少し違和感がありました。
作者の藤田さんは大阪生まれだそうですが、よってに、、は大阪弁ではないですかね?
その言い方、僕は松竹新喜劇や吉本新喜劇でしか聞いたことがないんです。
摩利と新吾 完全版 5
木原 敏江 著
★2021.05.08 お値段がなかなかするので躊躇しましたが購入してよかったです。カラーページも素晴らしくときめきました。何度も読んだお話ですが豪華版で読むとまた一層感動しました!木原先生のインタビューもファンとしては嬉しかったです。
河出書房新社様 夢のような本を出版してくださり感謝します。ありがとうございました。
日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす
青山 透子 著
★2021.05.05 中曽根元総理も鬼籍にいる、もう本当のことを国民に知らせても良い。大勲位もきっと後悔しているはずだ。小生は日航の株券がただの紙きれになった1人。青山透子さんの今後の奮闘を期待している。
日航123便 墜落の新事実
青山 透子 著
★2021.05.05 青山さんの渾身の4冊は読破しました。綿密な調査には頭が下がります。恐らくこれらに書かれていることが真実だと思います。果たして520名のご遺族の方、生還された(自衛隊に発見されず火炎放射器に焼かれなかった)4名の方もこの本はお読みになられたのでしょうか?是非、感想をお聞かせ頂きたいと思います。
一度きりの大泉の話
萩尾 望都 著
★2021.05.04 友人からこんな本が出ていると知らされ、購入。読みながら、先生の作品を生み出す喜び・高揚感・葛藤・苦しみを味わううち、自分自身の若い頃の何かになりたいけれど何にもなれないという苦しみを久しぶりに思い出した。萩尾望都という漫画家はその才能が指先・ペン先から溢れ出てこぼれ落ちるようにどんどん漫画が生み出されてくるのだと考えていた。その漫画の神様のペン先から溢れ出た数々の漫画作品という雫を心の糧として、私はなんとか生きていた。本の帯に「この記憶は永久凍土に封じ込めるつもりです」と書かれていたが、あの頃の天才たちの身を削るような才能のぶつかり合いがあったからこそ珠玉の名作が生まれたのではないか、その作品に心を救われた読者としては、先生には申し訳ないけれど大泉の記憶に感謝です。
図説 名画の歴史
西岡 文彦 著
★2021.05.03 絵画史上理解しにくい用語として、マニエリスム、ダダや、作品として解説が理解しにくいデュシャンの泉の意義等を、優しい言葉で簡潔に表現している。その解説は秀逸です。
今まで呼んだ他の解説書にはありません。ここまで明確に述べるには作者の苦労があったと思う。絵画鑑賞の初心者には是非読んでみたくなる本です。
また現代美術の意義と背景についても同様で、現代美術の鑑賞を苦手と感じている方にはお勧めの解説書です。私は決してサクラではありません。立ち読みすればすぐ理解できるはずです。
屋根の上のおばあちゃん
藤田 芳康 著
★2021.04.24 書店の店頭で何気無く手にとって開いたこの本、読みすすめるうちに、どんどん引き込まれていきました。本を読んでいるのに、頭の中に映像が流れ、まるで映画を見ているような錯覚に陥りました。おゑいさんは高畑充希さんか杉咲花さん、哲朗は柄本時生さん!床屋の松本さんは光石研さんかなぁなんて。
書店で冒頭を読んだ時には、認知症になったおばあちゃんと孫の話かと思いましたが、とんでもない!時間軸を行ったり来たり、しかもどちらの時代もリアルに感じ取れるだけでなく、双方がおたがいの邪魔をしない。そして最後にはすとんとお腹に収まるような、心地よい後味でした。
ぜひ映画化していただきたい作品です。
一度きりの大泉の話
萩尾 望都 著
★2021.04.22 思っていた以上の話が書いてあり、驚きつつも、これを書かないと静かに暮らせない程大変な状況に取り巻かれていた事に、胸が痛みました。
多分もう二度と会わないだろう、かつての友人達の事を思い出し、自分がわかってなかった他人の気持ち(熱く語られても当惑して、距離を置かざるを得ない側の気持ちに無頓着なところが、自分にはありました)に気付かされたりもしました。
どうか、萩尾先生が、今後は静かな生活を過ごされます様に。
先生の漫画を、いつも楽しみにしています。