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単行本

コッカヘノミチジュン

国家への道順

柳 美里

受賞
全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46変形 ● 208ページ
ISBN:978-4-309-02617-6 ● Cコード:0095
発売日:2017.10.19

定価1,485円(本体1,350円)

○在庫あり

  • 日本における様々な「在日」の問題を通じて「国家とは何か?」という問題に挑む、柳美里にしか書けない唯一無二のエッセイ集。7年に亘る長期連載が待望の書籍化!


    <わたしは「日本人」に問います。「あなたは自分が何を考え、何をしているか、解っていますか?」>
    7年にわたる長期連載エッセイが待望の書籍化! 
    「国家」とは、「国民」とは何なのか? 「普通」とは何なのか?
    「非常に困難な状況の中で、失語の一歩手前でどんな言葉ならば語ることが可能か、迷い、悩みながら書きました」(「おわりに」より)
    「在日」の問題を通じて問い続けた、柳美里、魂の叫び!

  • [目次]
    (はじめに)/謝罪への道順/事実を知る、その先に/我々の言葉/チマチョゴリの紐が風に舞う日/逆境の中で、人は言葉に出逢う/痛ましい記憶を語ること/諦念ではなく抵抗としての沈黙/あの日からの時間/かけがえのない一人の生として悼む/「どこにもない場所」(Utopia)を創出する力/分断された故郷/犠牲者たちの声を聴く/同胞たちの強い意志/質問/ルーツとの邂逅/祖国の心/「我々」という曖昧さ/「人」との「間」に在るもの/遅いが、まだ遅すぎない/誰もが歴史の上に暮らしている/対話とは何か/外国人労働者/義務と権利/言葉の本質/差別の根/戦争を人間の外に置いてはいけない/限界の線/一つの音楽を響かせる/未来は全て過去にある/わたしは、問い続ける/ナショナリズムの罠/広島スピーチ/靖国神社の在り方/日本人が知らないこと、知りたくないこと/憎むのでもなく、許すのでもなく/『金陵十三釵』/李浩哲さんへ/「最悪」に黙従しないために/(おわりに)

著者

柳 美里 (ユウ ミリ)

1968年生。高校中退後「東京キッドブラザース」入団。86年演劇ユニット「青春五月党」結成。93年『魚の祭』で岸田戯曲賞、97年『家族シネマ』で芥川賞、2020年『JR上野駅公園口』で全米図書賞受賞。

読者の声

この本に寄せられた読者の声一覧

「国家への道順」秋葉原のBookOffで買って数日で読み切ってしまった。見開きに墨筆で書かれた著者の署名と「戦の中に人あり戦の後に人あり」と2016年夜長月フルハウスにてという書付が記載されていた。読み始めて直ぐP14~「謝罪の言葉を唾を吐くように簡単に口にしてはいけない、いったい、何を知っている?植民地がどこにある?」の問い掛けに愕然とした。30代の頃「なぜ学校の歴史の教科書に【近代史】がないのか?に疑問を持ちつつ、先の大戦の事や主権国家の主権について考えたり、「週刊金曜日」で過去及び現在の日本の歪な政治構造を知り、また辺見庸の「1937」は衝撃でした。残り少ない時間を、のほほんと過ごすよりは過去を知り行く末を案じながら生きて行きたいと思うようになった。貴著「JR上野公園口」も読んでみたい本の1冊です。 (about さん/72歳 男性)

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