- 受賞
- 朝日 読売 日経 毎日
単行本 46 ● 312ページ
ISBN:978-4-309-20896-1 ● Cコード:0097
発売日:2023.12.26
定価3,080円(本体2,800円)
○在庫あり
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復讐を誓う青年革命家、爆破テロで死んだ博士、冥界最凶の邪神、泥沼化する三つ巴の内戦──あの世もこの世も巻き込んだ、血なまぐさい混乱の行きつく先は。悲しくも可笑しい破天荒な魔術的ミステリ。
あなたはこの物語で、人間の悲劇的な愚かさと、目も眩むような愛を目撃することになる。
──西加奈子
最高にグルーヴィーな語りのリズム。主人公マーリ(の幽霊)と一緒に知られざるスリランカの闇を突っ切った。
──佐藤究
全ての諍いは死者たちの呪いから始まる。時にフィクションは現実の暴力に無力だ。が、この悪夢の旅はどうだ、シュールな笑いで飄々と死体の間をすり抜けて行く。これはすぐ間近に迫る我々の明日の物語だ。
──幾原邦彦
強烈なエネルギー、悲しいユーモア、胸が張り裂けるような感情。そして、歴史が人々へしたことへの燃えるような怒り。
──「ガーディアン」紙
「ぼくたちを殺したやつらを罰する覚悟はできた?」
親友のジャキと恋人のDDに望みをかけ、スリランカの混乱を駆けるマーリ。
そこに立ちはだかるのは、復讐を誓う青年革命家、生者と隠者を媒介する隠者、爆破テロの犠牲になった博士、そして魂を飲み込む邪神……。
陰謀は錯綜し、三つ巴の内戦は激化していく。報復に満ちたこの世界で、それぞれの悲劇が行きつく先は。
血と煙と愛でつむがれる、魔術的タイムリミット・ミステリ!
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【書評掲載】
日本経済新聞(2024年3月2日)/評・鴻巣友季子
読売新聞(2024年3月10日)/評・池澤春菜
図書新聞(2024年3月23日)/評・佐藤みゆき
朝日新聞(2024年4月13日)/評・小澤英実
毎日新聞(2024年4月13日)/評・中島京子
著者
シェハン・カルナティラカ (カルナティラカ;シェハン)
1975年、スリランカ生まれ。作家。2010年、初長編作品『Chinaman』でコモンウェルス賞を受賞。2022年、『マーリ・アルメイダの七つの月』がブッカー賞を受賞し、世界的な注目を集める。
山北 めぐみ (ヤマキタ メグミ)
翻訳者。東京都出身。おもな訳書にフェリシア・ヤップ『ついには誰もがすべてを忘れる』、マーゴット・リー・シェタリー『ドリーム NASAを支えた名もなき計算手たち』などがある。
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