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あの日から4年、故郷の姿は変わり続ける
震災から三年半の写真71点と、長文エッセイを収録

単行本

リクゼンタカタニセンジュウイチカラニセンジュウヨン

陸前高田 2011‐2014

畠山 直哉

受賞
朝日、読売、毎日

単行本 B5変形 ● 160ページ
ISBN:978-4-309-27595-6 ● Cコード:0072
発売日:2015.05.25

定価4,290円(本体3,900円)

○在庫あり

  • 世界的に高い評価を得る写真家・畠山直哉。東日本大震災による津波で母を失った彼が、震災直後から撮り続けてきた故郷・陸前高田の写真を集大成。カラー71点のほか、長文エッセイを収録。

     家の前の土手の、コンクリートの階段に腰を下ろし、気仙川の水面や遠くの氷上山を眺めていると、子供の頃からずっとこうやってきたのだという安息に満たされるが、その気分を自分ですぐに否定しなければならないことが、いまではつらい。後ろを振り返れば、そこにあるはずの懐かしい家や樹木や町並みは消えており、ただ雑草の生える地面が遠くまで続いている。その空っぽな光景が事実なのだと、無理矢理にでも認めようとすれば、この自分が以前と同じ自分なのかどうかは、急に疑わしいものに思えてくる。
     いったい時間や歴史とはなんのことだろうか? 時間や歴史とは、時計の運針や年表のようにしてあるものだろうか? いや、そんなことはあるまい。だいいち自分が大津波の直後に過ごしていた重たい時間を、普段の時間経験と同じものとして理解することが、僕には全然できない。あのときの時間は、時計やカレンダーなどが表しているものとは、まったく違う何かだった。
    ──畠山直哉「陸前高田 バイオグラフィカル・ランドスケイプ」(本書所収)より

著者

畠山 直哉 (ハタケヤマ ナオヤ)

1958年陸前高田市生まれ。筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。1997年木村伊兵衛賞受賞。著書に『Underground』(メディアファクトリー)、『話す写真』(小学館)など。

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