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単行本

カイテンノカガク

回転の科学

宇宙・気象・エンジン・人体

ローランド・エノス

東郷 えりか

単行本 46 ● 288ページ
ISBN:978-4-309-31009-1 ● Cコード:0040
発売日:2026.08.12(予定)

予価2,970円(本体2,700円)

※未刊

  • 世界は回転でできている。回転し続けないと世界も文明も崩壊してしまう。地球の自転や公転から気象、車輪やエンジンなどの文明、歩行やスポーツの人体の動きなど、科学で解く回転のすべて。

    世界は回転でできている!
    地球の自転・公転から産業革命、人体とスポーツまで
    太陽系や銀河の形成、気候や気象の制御をはじめ、人類が考案した数多くの道具や機械はもちろん、生体力学やスポーツ科学まで網羅。現象の根底にある科学を明らかにし、体感もできる、超面白サイエンス本。

    ◎太陽系が同一平面上で同じ方向に公転し、惑星や衛星がみな同じ方向に自転する理由とは?
    ◎大気の対流、地上の適温、穏やかな風速、降水の調節は、地球の自転のおかげ?
    ◎人類が初めて回転する装置を利用したのは、糸を紡ぐための紡錘車?
    ◎人類最大の発明と言われる車輪。ピラミッドの建設で丸太の「ころ」は使われなかった?
    ◎産業革命でワットの蒸気機関が登場した過程と、その仕組みとは?
    ◎航空機は自転車の開発技術から発展してもので、ライト兄弟は自転車屋だった?
    ◎人間が二足歩行で歩いたり走ったり、打ったり投げたりする動作は、どう説明できる?

    高速回転する車輪、ファン、機械、羽根車、歯車、ローターは過去200年間にわれわれの世界を変貌させる一助となってきたのである。回転する機械が電力を生み、ポンプを動かし、モーターを駆動し、乗り物を推進させている。……それでも、……日常生活のなかで実際に使う技術の多くは車輪ではなく、梃子とジョイントを利用するものである。……しかも、われわれはみな気づかずにそれを使っているのだ。それこそ、われわれが自身の体を動かし調節するうえで使っている技術だからである。

    多関節の体を用いることで、人間をはじめとする動物にはほぼ際限なく、自分たちの動きを制御するために使えるわざがあるようだ。これらは、人間自身が利用できるようになった一本の軸を中心に回転する車輪と歯車にもとづく技術の限られた範囲をはるかに超えるものだ。

    回転の科学にたいする科学者の本能的感覚の欠如がもたらした最大の負の影響は、人間の生体力学とスポーツ科学の分野におけるものだった。……人間の動きには同時にいくつもの関節の回転がかかわっている。これらは一つの方程式を使って表わすことはできないため、おおむね物理学者からは無視されてきた。……体を曲げることでどうバランスを取り、加速できるようになるのか。歩くとき、走るとき、ボールを蹴るときには、どのように強化振り子効果で腕や脚が振られているのか。空手チョップや槍投げでは、スリング動作がどのように上腕と前腕を連続して加速させるのか。ハンマーや剣、ロープなどがスリング動作にもう一段階を追加することで、こうした動作をいかに増幅できるのか。

    ――本書より

著者

ローランド・エノス (エノス,ローランド)

1962年生まれ。英国ハル大学の生命科学客員教授。『「木」から辿る人類史ーーヒトの進化と繁栄の秘密に迫る』、『パソコンで簡単!すぐできる生物統計』などの邦訳のほか、著書多数。

東郷 えりか (トウゴウ エリカ)

上智大学外国語学部フランス語学科卒業。訳書に、グレタ・トゥーンベリ編著『気候変動と環境危機』、ダートネル『この文明が消えたあとの科学文明のつくりかた』、フェイガン『古代文明と気候大変動』など多数。

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