河出文庫 い38-3

ナゼソウセキハオワラナイノカ

なぜ漱石は終わらないのか

石原 千秋

小森 陽一

河出文庫 文庫 ● 424ページ
ISBN:978-4-309-41877-3 ● Cコード:0195
発売日:2022.03.08

定価1,342円(本体1,220円)

○在庫あり

  • 漱石研究をリードしてきた名コンビが、難解とされる『文学論』を解きほぐすことから始め、『吾輩は猫である』から『明暗』まで14作品を取り上げて、漱石文学の豊潤な可能性を阿吽の呼吸で語りつくす。

    【目次】

    文庫版まえがき──「そう」と「なるほど」(石原千秋)
    初版まえがき(小森陽一)

    序 章『文学論』から見わたす漱石文学 
    第1章『吾輩は猫である』──深読みが止まらない 
    第2章『坊っちゃん』──一気書き、一気読み 
    第3章『草枕』──降りられない近代を生きぬく 
    第4章『虞美人草』──読めば読むほど、恐い 
    第5章『坑夫』──だから藤尾は美禰子になれた 
    第6章『夢十夜』──漱石文学を解く索引のよう 
    第7章『三四郎』──「ダブル」の魅惑 
    第8章『それから』──無意識は隠せない 
    第9章『門』──これでは悟れるわけがない 
    第10章『彼岸過迄』──心の探偵小説 
    第11章『行人』──女も男を読んでいる 
    第12章『こころ』──やっぱり、日本近代文学の頂点 
    第13章『道草』──愛に満ちている 
    第14章『明暗』──その愛はどこへ 
    補 章 なぜ漱石は終わらないのか 

    初版あとがき──小森さんの大きなマスク(石原千秋) 
    文庫版あとがき(小森陽一)
    夏目漱石略年表

  • 【目次】

    文庫版まえがき──「そう」と「なるほど」(石原千秋)
    初版まえがき(小森陽一)

    序 章『文学論』から見わたす漱石文学 
    第1章『吾輩は猫である』──深読みが止まらない 
    第2章『坊っちゃん』──一気書き、一気読み 
    第3章『草枕』──降りられない近代を生きぬく 
    第4章『虞美人草』──読めば読むほど、恐い 
    第5章『坑夫』──だから藤尾は美禰子になれた 
    第6章『夢十夜』──漱石文学を解く索引のよう 
    第7章『三四郎』──「ダブル」の魅惑 
    第8章『それから』──無意識は隠せない 
    第9章『門』──これでは悟れるわけがない 
    第10章『彼岸過迄』──心の探偵小説 
    第11章『行人』──女も男を読んでいる 
    第12章『こころ』──やっぱり、日本近代文学の頂点 
    第13章『道草』──愛に満ちている 
    第14章『明暗』──その愛はどこへ 
    補 章 なぜ漱石は終わらないのか 

    初版あとがき──小森さんの大きなマスク(石原千秋) 
    文庫版あとがき(小森陽一)
    夏目漱石略年表

著者

石原 千秋 (イシハラ チアキ)

1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)。『読者はどこにいるのか』『受験国語が君を救う!』『教養としての大学受験国語』『『こころ』で読みなおす漱石文学』など。

小森 陽一 (コモリ ヨウイチ)

1953年生まれ。東京大学名誉教授。日本近代文学専攻。『漱石を読みなおす』『漱石論』『天皇の玉音放送』『小森陽一、ニホン語に出会う』『文体としての物語』『構造としての語り』など。

この本の感想をお寄せください

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。
※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。
あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちら




 歳