河出文庫 ト6-20

ケイケンロントシュタイセイ

経験論と主体性

ヒュームにおける人間的自然についての試論

ジル・ドゥルーズ

木田 元

財津 理

河出文庫 文庫 ● 352ページ
ISBN:978-4-309-46823-5 ● Cコード:0110
発売日:2025.11.06(予定)

予価1,650円(本体1,500円)

※未刊

  • ドゥルーズが22歳で執筆した最初の作品、初の文庫化。独創的なヒューム論であり、想像と妄想、虚構と自然が渾然一体となり〈主体〉へと生成する未曾有の世界。後の思索の萌芽がここに。

    ドゥルーズが、イポリットとカンギレムの指導のもと、22歳で執筆した研究論文をもとにした、初期の重要な著作。哲学者としての早熟さと、のちの思想の萌芽がうかがえる、独創的なヒューム論。想像や妄想、虚構や自然が交じり合い、主体が生成していく過程を描く。新たに訳語を見直し、初めて文庫化。

    【目次】
    第1章 認識の問題と道徳の問題
    第2章 文化の世界と一般規則
    第3章 道徳における、そして認識における想像の能力
    第4章 神と世界
    第5章 経験論と主体性
    第6章 人間的自然の諸原理
    結 論 合目的性
    原注/訳注
    訳者あとがき
    文庫版への訳者あとがき

著者

ジル・ドゥルーズ (ドゥルーズ,G)

1925年パリ生まれの哲学者。スピノザやニーチェの研究を通じ西欧哲学の伝統を継承しつつその批判者となる。主著にF・ガタリと共著『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』『哲学とは何か』他。

木田 元 (キダ ゲ ン)

1928年、山形県生まれ。哲学者。中央大学名誉教授。2014年逝去。『現象学』『ハイデガーの思想』『反哲学史』など著書多数。

財津 理 (ザイツ オサム)

翻訳書に、ドゥルーズ『差異と反復』『経験論と主体性』、ドゥルーズ/ガタリ『哲学とは何か』、メルキオール『フーコー』『現代フランス思想とは何か』、ダヴィド=メナール『ドゥルーズと精神分析』など。

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