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  1. 河出新書

河出新書 -050

コノクニノセンソウ

この国の戦争

太平洋戦争をどう読むか

奥泉 光

加藤 陽子

受賞
毎日 東京 / 全国学校図書館協議会選定図書

新書 新書 ● 288ページ
ISBN:978-4-309-63150-9 ● Cコード:0221
発売日:2022.06.21

定価968円(本体880円)

○在庫あり

  • 今こそ、「日本人の戦争」を問い直す。日本はなぜ、あの戦争を始めたのか? なぜ止められなかったのか?

    戦争を知り尽くした小説家と歴史家が、
    日本近代の画期をなした言葉や史料を読み解き、
    それぞれが必読と推す文芸作品や手記などにも触れつつ、徹底考察。
    「わかりやすい物語」に抗して交わされ続ける対話。
    「ポツダム宣言」「終戦の詔書」を読む解説コラムも収録。

  • はじめに(奥泉光)

    Ⅰ 太平洋戦争とは何かを考えるために
    戦争と物語/国民統合の方法としての軍隊/お天道様と公道/民衆にとって天皇とは?/自制を失う「帝国」/主権線・利益線論と物語としての日露戦争/不戦条約と軍隊像の転換/リットン報告書を拒絶、そして満州事変へ ……

    Ⅱ なぜ始めたのか、なぜ止められなかったのか
    なぜ満州か/国際連盟脱退と各国の思惑/感情に訴える国民向けの宣伝/陸海軍共通の仮想敵・アメリカ/南進論と三国同盟の要点/変わりゆく「中立」/「もやもや」が消えてゆく/対米開戦の裏側/日本の勝算?/日本的「空気」という謎 ……

    【解説コラム】「ポツダム宣言」を読む/「終戦の詔書」を読む

    Ⅲ 太平洋戦争を「読む」 
    戦争を支える気分――清沢洌『暗黒日記』/物語を批判する小説――田中小実昌『ポロポロ』/個人と国家の媒体なき対峙――山田風太郎『戦中派不戦日記』/現代日本のこと?――山本七平『一下級将校の見た帝国陸軍』 ……

    おわりに(加藤陽子)

著者

奥泉 光 (オクイズミ ヒカル)

1956年山形県生まれ。1986年に『地の鳥 天の魚群』でデビュー。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器』で野間文芸賞を受賞。

加藤 陽子 (カトウヨウコ)

1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は日本近現代史。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』『戦争まで』『戦争の日本近現代史』など著書多数。

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