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  1. 河出新書

河出新書 -82

サクラトハナニカ

桜とは何か

花の文化と「日本」

佐藤 俊樹

受賞
全国学校図書館協議会選定図書

新書 新書 ● 320ページ
ISBN:978-4-309-63185-1 ● Cコード:0236
発売日:2025.02.27

定価1,320円(本体1,200円)

○在庫あり

  • 桜の花が愛でられてきたのはこの国だけでない。なのになぜ、桜は日本語圏で特別な存在なのか? 広く東アジアの時空を行き来しながら、その深き謎に迫る。桜の百科事典のようにも読める一冊。

    日本語で「さくら」と呼ばれてきた花をとりあげ、それらがどう見られてきたか、どう語られてきたかに注目、桜と人々との関わりを探り、「日本の桜」の謎を解き明かす!
    1万年以上の時間をたどり、東アジア全域の空間をめぐる知的冒険の旅。
    品種名の由来、生態系での位置、詩歌での詠われ方、桃や梅などとの関わり……信頼性の高い知識を集めた「桜の百科事典」としても読むことができる。

  • 〈目次〉

    序 章 旅へのいざない
    1 移り変わる春
    2 語りの転換

    第一章 「さくら」と「桜」
    1 春の輪舞
    2 「桜」の歴史
    3 「桜」とサクラ
    4 「さくら」の由来

    第二章 花たちのクロスロード
    1 伝統と革新
    2 落花の宴
    3 「花だけ」の波

    第三章 東アジアの花の環
    1 花たちのシルクロード
    2 伝播する花と独自な花
    3 桜の春が始まる

    第四章 「桜の春」再訪
    1 身近な「外」として
    2 界面と生態系
    3 花鎮めの回路

    第五章 桜の時間と人の時間
    1 「外なる内」の異域性(エキゾチズム)――桜の中世
    2 「正しい桜」の序列化――桜の近世
    3 「内」への転進――桜の近代1
    4 戦後と桜語り――桜の近代2

    終章 旅の終わり
    1 白と紅の交錯 多彩な春へ
    2 歴史と想像力

著者

佐藤 俊樹 (サトウ トシキ)

1963年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は比較社会学・日本社会論。著書に『近代・組織・資本主義』『不平等社会日本』『「桜が創った「日本」』『意味とシステム』『格差ゲームの時代』など。

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