全集・シリーズ

キンゲンダイシイカ

近現代詩歌

池澤 夏樹

穂村 弘

小澤 實

受賞
全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46変形 ● 472ページ
ISBN:978-4-309-72899-5 ● Cコード:0393
発売日:2016.09.27

定価2,860円(本体2,600円)

×品切

  • 近代以降、変革と共に多様な形で展開してきた詩歌の世界。明治から平成までの詩を池澤夏樹、短歌を穂村弘、俳句を小澤實が精選、その魅力と真髄を紹介する。

    解説=池澤夏樹
    月報=北村薫、アーサー・ビナード
    帯装画=松井一平

  • 【詩  池澤夏樹 選】

    島崎藤村 初恋/小諸なる古城のほとり
    伊良子清白 漂泊
    高村光太郎 樹下の二人
    北原白秋 邪宗門秘曲/空に真赤な/紺屋のおろく
    萩原朔太郎 殺人事件/天景/猫
    室生犀星 昨日いらつしつて下さい
    日夏耿之介 薄志弱行ノ歌
    堀口大學 砂の枕/海の風景/魂よ/昔/初夜
    佐藤春夫 秋刀魚の歌/海の若者/故事二篇/カリグラム/俗謡「雪をんな」
    西脇順三郎 雨/旅人
    金子光晴 ニッパ椰子の唄/洗面器
    北村初雄 日輪
    井伏鱒二  勧酒/逸題
    安西冬衛 春/測量艦 不知奈
    吉田一穂 母/トラピスト修道院 わがふるさとはNotre Dame de Phareのほとり/家系樹
    三好達治 春の岬/乳母車/甃のうへ
    中野重治 わかれ/新聞にのつた写真/雨の降る品川駅
    山之口貘 来意/会話
    伊藤整 春日/ふるさと
    中原中也 帰郷/汚れつちまつた悲しみに……/修羅街輓歌 IIII
    天野忠 声/問い
    中村真一郎 頌歌 VIII
    福永武彦 詩法
    吉岡実 僧侶
    石垣りん くらし
    鶴見俊輔 この時
    北村太郎 ヨコハマ 一九六〇年夏
    原條あき子 娼婦 2
    田村隆一 幻を見る人 四篇/天使/帰途
    谷川雁 商人
    茨木のり子 わたしが一番きれいだったとき
    中村稔 海女
    多田智満子 星の戯れ/冬の殺人
    大岡信 地名論/あかつき葉っぱが生きている
    岩田宏 吾子に免許皆伝
    辻征夫 婚約/桃の節句に次女に訓示
    池澤夏樹 午後の歌 ――娘に
    荒川洋治 杉津/空
    谷川俊太郎 タラマイカ偽書残闕
    高橋睦郎 姉の島 宗像神話による家族史の試み
    入沢康夫 わが出雲・わが鎮魂

    【短歌  穂村弘 選】

    正岡子規
    佐佐木信綱
    与謝野鉄幹
    窪田空穂
    与謝野晶子
    山川登美子
    斎藤茂吉
    前田夕暮
    北原白秋
    若山牧水
    石川啄木
    三ヶ島葭子
    吉井勇
    釈迢空
    岡本かの子
    土屋文明
    宮沢賢治
    明石海人
    吉野秀雄
    前川佐美雄
    坪野哲久
    葛原妙子
    石川信雄(信夫)
    齋籐史
    佐藤佐太郎
    宮柊二
    近藤芳美
    山崎方代
    浜田到
    竹山広
    塚本邦雄
    中城ふみ子
    大西民子
    相良宏
    山中智恵子
    前登志夫
    岡井隆
    馬場あき子
    寺山修司
    平井弘
    奥村晃作
    小野茂樹
    佐佐木幸綱
    春日井建
    岸上大作
    高野公彦
    村木道彦
    福島泰樹
    伊藤一彦
    三枝昻之

    【俳句  小澤實 選】

    井月
    内藤鳴雪
    村上鬼城
    正岡子規
    尾崎紅葉
    河東碧梧桐
    高濱虚子
    増田龍雨
    永井荷風
    渡邊水巴
    種田山頭火
    前田普羅
    富安風生
    飯田蛇笏
    原石鼎
    久保田万太郎
    杉田久女
    芥川龍之介
    山口青邨
    水原秋櫻子
    高野素十
    川端茅舎
    橋本多佳子
    阿波野青畝
    永田耕衣
    中村汀女
    西東三鬼
    日野草城
    中村草田男
    山口誓子
    富澤赤黄男
    橋閒石
    星野立子
    大野林火
    加藤楸邨
    松本たかし
    京極杞陽
    下村槐太
    石田波郷
    渡辺白泉
    桂信子
    野見山朱鳥
    鈴木六林男
    飯田龍太
    三橋敏雄
    高柳重信
    波多野爽波
    寺山修司
    攝津幸彦
    田中裕明

著者

池澤 夏樹 (イケザワ ナツキ)

1945年北海道生まれ。作家・詩人。著書に『スティル・ライフ』(芥川賞)、『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『ワカタケル』など。訳書に『古事記』『カヴァフィス全詩』など。

穂村 弘 (ホムラ ヒロシ)

1962年、札幌市生まれ。歌人。『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞を受賞。歌集に『水中翼船炎上中』他。エッセイ集に『世界音痴』『現実入門』他。絵本翻訳も多数。

小澤 實 (オザワ ミノル)

1956年長野県生まれ。俳人。「澤」主宰。2006年『瞬間』で読売文学賞、08年『俳句のはじまる場所』で俳人協会評論賞受賞。著書に句集『砧』『立像』『小澤實集』、『万太郎の一句』『名句の所以』など。

読者の声

この本に寄せられた読者の声一覧

帯に「むずかしいという先入観を一掃する」。読んでみると、日夏耿之介、吉岡実、入沢康夫…「むずかしい」ものは、理解できる(なかなか理解できなくても、いつか理解できる)現実の科学であるとすれば、ここにある詩は、いつまでも人間には理解できない永遠の謎である。おそろしい呪文だ。「むずかしい」のではなく、わかることは不可能なのだ、と発見すれば、のめりこんで読めるけれど、他の人に推奨できるものなのか。詩の読者は少ないほうがいいらしい。怪異の喜びが過激すぎる… (小笠原鳥類 さん/46歳 男性)

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