河出書房新社
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筒井 功 (ツツイ イサオ)
1944年生まれ。民俗研究家。 著書に『サンカの真実 三角寛の虚構』『葬儀の民俗学』『新・忘れられた日本人』『サンカの起源』『猿まわし 被差別の民俗学』など。
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歴史・地理・民俗
潮来を、なぜイタコと読むのか 難読地名の謎
筒井 功 著
意味不明な日本の難読地名を、朝鮮語やアイヌ語にこじつけずに、地形を重視して読み解く。『日下を、なぜクサカと読むのか』の著者の、『日本の地名:60の謎の地名を追って』の増補改題版。
定価2,750円(本体2,500円)
△3週間~
日下を、なぜクサカと読むのか 地名と古代語
「日下」と書いて「クサカ」と読むことは知られている。ではなぜその漢字をあてるのか。そうした古代にまで遡られるとみられる言葉の謎を、地名のフィールド調査から解明する。
定価2,970円(本体2,700円)
○在庫あり
近代・東北アイヌの残影を追って
近代に入っても、東北北部にアイヌは暮らしていたが、北海道に戻ったり、和人に溶け込んだりし、姿を消した。だが、痕跡はなお至る所に残る。その残影を追ったかつてない取材と調査の記録。
定価2,915円(本体2,650円)
漂泊民の居場所
差別され賤視された漂泊放浪民は、どこに隠れ住んだのか。『日本の「アジール」を訪ねて』(2016)に、山形市・極楽寺に住んだ院内・イタカ、下妻市の筬屋・箕直しの章を増補し、改題。
定価2,585円(本体2,350円)
縄文語への道 古代地名をたどって
文献のない縄文時代の言葉を確定できるのか。手掛かりは地名に。アオ、クシ、ミの三語とそれに派生する青、串、耳などの付く地名から縄文語を同定していく、実地調査に基づく論理的な試み。
忘れられた日本の村 増補版
2016年に刊行された同名書に、8章「近代、岩手県にあったアイヌ人集落の話」9章「伊豆半島のはずれ─米山信仰の村の数奇な歴史」を増補する新装版。興味深い、驚きの話の宝庫。
定価2,695円(本体2,450円)
忍びの者 その正体 忍者の民俗を追って
忍者の実態のリアリズム。実像を追う。北条配下の風魔一党、猿引・植田次兵衞、伊賀・甲賀の単郭方形城郭から、伊達氏の黒脛巾組と会津・摺上原の合戦。コラム、図版多数の実証研究。
定価2,112円(本体1,920円)
利根川民俗誌 日本の原風景を歩く
赤松宗旦『利根川図志』、柳田国男『故郷七十年』でも知られる彼らの故地、民俗学のふるさと、布川。そこから上流へ、また下流・銚子へ、大利根川畔の過去と現在を逍遥する民俗紀行。
定価3,135円(本体2,850円)
アイヌ語地名の南限を探る
アイヌ人は本州のどこまで南下したか。モヤ、タッコ、オサナイを地名に持つ37カ所を検証し、北海道以外には東北北部にしかアイヌ語地名はないと、先史の難題を決定的な結論へ導く。
定価3,080円(本体2,800円)
差別と弾圧の事件史
被差別民を中心に、差別と弾圧を受けた十三の事件の真相を追う。上州鼻緒一揆、別府的ヶ浜事件、福田村売薬商殺し、洞村移住強要事件、オール・ロマンス事件など、暗黒の近代史。
定価2,200円(本体2,000円)
村の奇譚 里の遺風
日本各地の村、山あいで著者が見聞きし、取材した怪異な出来事や、今に残る奇妙な風習の名残など、不思議な話全十三話を紹介。
定価2,035円(本体1,850円)
×品切・重版未定
賤民と差別の起源 イチからエタへ
エタの語源は何かはまだわかっていない。著者は、巫女などをさすイタコ他の元になった語「イチ」にその語源を求める。そこから広く深く差別の根源をさかのぼって解き明かす、画期的な書。
アイヌ語地名と日本列島人が来た道
東北地方におけるアイヌ語地名の南限を実地に探り、大陸から日本列島に人々がどのようにやって来、民族がいかに交わり形成されたかを探る画期的な書。
日本の「アジール」を訪ねて 漂泊民の場所
国家の統治が及ばなかった「聖域」アジール。近代以降の漂泊民、被差別民、乞食たちが拠り所としたそれら洞窟などの実際の場所を、克明な取材に基づき描く民俗紀行ノンフィクション。
定価2,420円(本体2,200円)
忘れられた日本の村
マタギの村、天皇の即位のたびに麻服を貢納する山奥の村など、歴史の長い不思議な村七つの探訪紀行。宮本常一『忘れられた日本人』を現代に引き継ぐ民俗誌。
定価1,980円(本体1,800円)
殺牛・殺馬の民俗学 いけにえと被差別
かつて、広く雨乞いが行われた。最終手段として、供犠として牛馬が殺され、その首が滝壺に落とされた。その役目を多く被差別民が担った。各地にその風習の跡を探る。
「青」の民俗学 地名と葬制
「あお・おう・あわ」は古来、死の世界を意味した。大島=青島は、かつて葬場であった。青木などの地名も古墳・葬場と関わりが深いことを検証する。
自然科学・医学
ウナギと日本人 “白いダイヤ”のむかしと今
戦後、シラスウナギを養殖する投機行為に狂奔する人々、太平洋で発生し、波のまにまに日本へ辿り着くけなげでしぶといウナギの一生。一生懸命に生きるそれぞれの人生。
定価1,760円(本体1,600円)
東京の地名 地形と語源をたずねて
東京には魅力と謎に満ちた地名がたくさんある。山手線、都心部、中央線、下町、武蔵野、奥多摩、伊豆諸島の島々と、全東京都の気になる地名を考える。全国の類似地名との比較も面白い。
猿まわし 被差別の民俗学
中世以前、猿は信仰され、馬の守り神でもあったが、猿に関わる人はなぜ差別されるようになったのか、猿まわしからさかのぼり、各地の猿地名と「呪的能力者」から探る。
定価2,090円(本体1,900円)