河出書房新社
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2018.07.03更新
7月4日発売です。 ※地域により発売日に差が生じることがあります。
文庫・新書
33年後のなんとなく、クリスタル
田中 康夫 著 大澤 真幸/なかにし 礼 解説
一九八〇年に大学生だった彼女たちは、いま五〇代になった。あの名作『なんクリ』の主人公のモデル女性に再会したヤスオは、恋に落ちる……四百三十八の“註”+書き下ろし「ひとつの新たな長い註」。
定価814円(本体740円)
○在庫あり
グレースの履歴
源 孝志 著
美奈子が夫の希久夫に遺した国産名車。カーナビの履歴を巡る旅で美奈子の想いが見えてくる。藤沢、松本、尾道、モナコ……往年の名女優、伝説のエンジニアの人生と交錯する愛と絆の物語。
定価1,012円(本体920円)
消滅世界
村田 沙耶香 著
人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作家の圧倒的衝撃作。
定価693円(本体630円)
△3週間~
でもいいの
佐野 洋子 著
どんなときも口紅を欠かさなかった母、デパートの宣伝部時代に出会った篠山紀信など、著者ならではの鋭い観察眼で人々との思い出を綴った、初期傑作エッセイ集。『ラブ・イズ・ザ・ベスト』を改題。
定価726円(本体660円)
薄情
絲山 秋子 著
他人への深入りを避けて日々を過ごしてきた宇田川に、後輩の女性蜂須賀や木工職人の鹿谷さんとの交流の先に訪れた、ある出来事……。土地が持つ優しさと厳しさに寄り添う傑作長篇。谷崎賞受賞作。
定価792円(本体720円)
きょうのできごと 増補新版
柴崎 友香 著 保坂 和志 解説
京都で開かれた引っ越し飲み会。そこに集まり、出会いすれ違う、男女のせつない一夜。芥川賞作家の名作・増補新版。行定勲監督で映画化された本篇に、番外篇を加えた魅惑の一冊!
定価682円(本体620円)
シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー
シモーヌ・ヴェイユ 著 今村 純子 編訳
最重要テクストを精選、鏤骨の新訳。その核心と全貌を凝縮した究極のアンソロジー。善と美、力、労働、神、不幸、非人格的なものをめぐる極限的にして苛烈な問いが生み出す美しくきびしい生と思考の結晶。
定価1,430円(本体1,300円)
舞踏会へ向かう三人の農夫 上
リチャード・パワーズ 著 柴田 元幸 訳
それは一枚の写真から時空を超えて、はじまった――物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。二十世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描いた驚異のデビュー作。
定価1,100円(本体1,000円)
舞踏会へ向かう三人の農夫 下
文系的知識と理系的知識の融合、知と情の両立。「パワーズはたったひとりで、そして彼にしかできないやり方で、文学と、そして世界と戦った。」解説=小川哲