読者の声

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夢のなかで責任がはじまる

単行本

ユメノナカデセキニンガハジマル

夢のなかで責任がはじまる

デルモア・シュワルツ 著 ルー・リード 序文 小澤 身和子

定価3,190円(本体2,900円)

この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。

★2026.04.10   個人的にはサリンジャーよりデルモア・シュワルツの方が深く心に刺さった。じぶんの青春時代を代弁してくれ身につまされたが、それ以上に中年・老年になって読んでさえも失われし青春時代の痛みがこの作品集を通してふかい味わいをもたらすのだ。詩人でスタートした彼の文章は、散文のことばだけでは描き切れないようで、時折、詩のことばが顔をみせる。それが読むものに意味以上のかがやきをみせるのだ。鮎川信夫が詩「必敗者」でデルモア・シュワルツを描いた。詩の人が小説のことばに反応したのだ。今では小説が優勢。詩は読まれなくなった。詩歌は流行してるが読まれてるかはあやしいものだ。書くほうが多いのでないか。詩のことばが読まれなくなった。社会も世間もわかりやすい散文にとびつき、わかりやすいことばを投げる。雑な社会になった。ことばの圧力はこれからも増えるかもしれない。

石川県 NORI.CO.LTD さん 57歳 男性

★2026.03.30    青春時代。ぼくは純粋病にかかっていた。繊細な癖して自意識だけ高かった。デルモア・シュワルツの短編「夢で責任が始まる」(畑中佳樹訳)を読み、そんなぼくのインチキは一蹴された。その後、鮎川信夫の傑作詩「必敗者」と出会いデルモア・シュワルツがとても気になった。だから、坪内祐三訳で「スクリーノ」が読めた時、大金が手に入ったら坪内訳で彼の短編集を出したいと夢見たほどだ。あれから月日が経った。河出書房新社の英断によってデルモア・シュワルツの短編集が出た。しかも小澤身和子さんのすばらしい訳で。デルモア・シュワルツは、サリンジャーやヘンリー・ジェイムズ、バーナード・マラマッドと比べてマイナーポエットな作家だけれど心のベストワンだ。彼の作品は、ぼくに一条の光を与えてくれた。文庫化の際、詩もいくつか追加して下さい。

 

石川県 NORITAKA IMAMURA さん 57歳 男性