- 受賞
- 全国学校図書館協議会選定図書
新書 新書 ● 256ページ
ISBN:978-4-309-63143-1 ● Cコード:0230
発売日:2021.12.18
定価968円(本体880円)
○在庫あり
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1年延期の末に開催された東京五輪をめぐっていったい何が起こっていたのか。社会的・政治的動向と国内外のさまざまなメディア上の言説を分析・検証し、ポスト五輪の東京を展望する。
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序 章 問いとしての「コロナと五輪」
第1章 五輪神話と日本人
1 反転した東京五輪神話
2 石原都知事と二度目の東京五輪
3 「お祭り」に呪縛され続けた日本
第2章 落剝する五輪神話
1 「復興五輪」というレトリック
2 広がる被災地と東京のギャップ
3 長沼ボート・カヌー会場構想の挫折
4 ザハ・ハディドの巨大な神殿
5 エンブレムという新たな躓き
第3章 コロナ来襲――「呪われた五輪」の迷走
1 コロナ報道のなかの「東京五輪」
2 置き去りにされる「復興五輪」
3 迷走する五輪の理念
第4章 止まらぬ五輪を前に――世論「分断」とマスメディア報道
1 新聞に見る五輪と「分断」
2 「応援」と「批判」の間で逡巡するテレビ
3 週刊誌等による「五輪報道」報道
4 ネット上における反五輪感情の高まりとその帰結
第5章 海外はどう見たか――パンデミックのなかの東京五輪
1 欧米から見た東京五輪――色濃くなるオリンピック疑念
2 韓国からのまなざし――平昌という兆候
3 中国からのまなざし――「鶏肋」と北京五輪の予習の場
終 章 2021年夏、何が破綻したのか?
著者
吉見 俊哉 (ヨシミ シュンヤ)
1957年、東京都生まれ。東京大学名誉教授。國學院大学観光まちづくり学部教授。専攻は社会学・文化研究。著書に『都市のドラマトゥルギー』『博覧会の政治学』『親米と反米』『大学とは何か』など多数。
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