単行本 B6 ● 336ページ
ISBN:978-4-309-62504-1 ● Cコード:0395
発売日:2017.04.27
定価1,980円(本体1,800円)
×品切・重版未定
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漱石生誕150年。こんな読み方があったのか! 漱石研究をリードしてきた名コンビが読めば、漱石文学の読みの可能性はまだまだ泉のように湧いてくる。
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まえがき(小森陽一)
序章 『文学論』から見わたす漱石文学
Ⅰ 『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『草枕』を激読する
第一章 『吾輩は猫である』――深読みが止まらない
第二章 『坊っちゃん』――一気書き、一気読み
第三章 『草枕』――降りられない近代を生きぬく
Ⅱ 『虞美人草』『坑夫』『夢十夜』を激読する
第四章 『虞美人草』――読めば読むほど、恐い
第五章 『坑夫』――だから藤尾は美禰子になれた
第六章 『夢十夜』――漱石文学を解く索引のよう
Ⅲ 前期三部作を激読する
第七章 『三四郎』――「ダブル」の魅惑
第八章 『それから』――無意識は隠せない
第九章 『門』――これでは悟れるわけがない
Ⅳ 後期三部作を激読する
第十章 『彼岸過迄』――心の探偵小説
第十一章 『行人』――女も男を読んでいる
第十二章 『こころ』――やっぱり、日本近代文学の頂点
Ⅴ 『道草』『明暗』を激読する
第十三章 『道草』――愛に満ちている
第十四章 『明暗』――その愛はどこへ
小森さんの大きなマスク――「あとがき」にかえて(石原千秋)
夏目漱石略年表
著者
石原 千秋 (イシハラ チアキ)
1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)。『読者はどこにいるのか』『受験国語が君を救う!』『教養としての大学受験国語』『『こころ』で読みなおす漱石文学』など。
小森 陽一 (コモリ ヨウイチ)
1953年生まれ。東京大学名誉教授。日本近代文学専攻。『漱石を読みなおす』『漱石論』『天皇の玉音放送』『小森陽一、ニホン語に出会う』『文体としての物語』『構造としての語り』など。
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