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  1. 河出新書

河出新書 -033

チョウハツスルショウジョショウセツ

挑発する少女小説

斎藤 美奈子

新書 新書 ● 276ページ
ISBN:978-4-309-63134-9 ● Cコード:0295
発売日:2021.06.29

定価946円(本体860円)

○在庫あり

  • 赤毛のアン、若草物語、小公女、あしながおじさん……大人になって読む翻訳少女小説は、子どもの頃には気づかなかった発見に満ちている。懐かしいあの名作はいま、何を教えてくれるのか?

    魔法使いと決別すること――バーネット『小公女』
    男の子になりたいと思うこと――オルコット『若草物語』
    資本主義社会で生きること――シュピーリ『ハイジ』
    女の子らしさを肯定すること――モンゴメリ『赤毛のアン』
    自分の部屋を持つこと――ウェブスター『あしながおじさん』
    健康を取り戻すこと――バーネット『秘密の花園』
    制約を乗りこえること――ワイルダー『大草原の小さな家』シリーズ
    冒険に踏み出すこと――ケストナー『ふたりのロッテ』
    常識を逸脱すること――リンドグレーン『長くつ下のピッピ』

    かつて夢中で読んだ人も、まったく読んだことがない人も、
    いまあらためて知る、戦う少女たちの物語。
     





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    本書中、以下の誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。

    ●p18 4~5行目 

    【誤】エミリー・ブロンテが『ジェイン・エア』(一八四七年)などで描いた 

    【正】シャーロット・ブロンテが『ジェイン・エア』(一八四七年)などで描いた 





著者

斎藤 美奈子 (サイトウ ミナコ)

1956年新潟市生まれ。文芸評論家。『妊娠小説』『文章読本さん江』『紅一点論』『モダンガール論』『戦下のレシピ』『冠婚葬祭のひみつ』『名作うしろ読み』『ニッポン沈没』など多数。

読者の声

この本に寄せられた読者の声一覧

あとがきで斎藤美奈子さんはこうお書きになっています。(本書で取り上げられた9冊の少女小説を)「前略)男性の友人知人に尋ねると、これまた100パーセントに近い確率で『一冊も読んだことがないです。ハハハ』という反応でした」「少女小説的な世界観がフィットする男の子だって、きっといたはずなのにね」(267ページ)。斎藤さんに伝えたいです。「いますよ、ここにいますよ。それは、私です。私は、子ども時代、9冊のうち、8冊読みました。特に『あしながおじさん』が大好きです!」と。そう大声で斎藤さんに伝えたいです。斎藤さんの著書が大好きで、昔からいろいろ読んでいますが、本書は、本当に本当に、とても良かったです! そう思ったことも、斎藤さんに伝えられたらいいのですが。 (時かけファン さん/60歳 男性)

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