第4回 Twitter文学賞 国内篇 第1位
紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2014」3位
第35回 野間文芸新人賞候補作
第26回 三島由紀夫賞候補作
- 受賞
- 第4回Twitter文学賞国内篇第1位
単行本 46 ● 192ページ
ISBN:978-4-309-02150-8 ● Cコード:0093
発売日:2013.01.21
定価1,650円(本体1,500円)
○在庫あり
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日本社会を皮肉に照射する表題作「スタッキング可能」をはじめ、雑誌掲載時より話題の「もうすぐ結婚する女」など、たくらみに満ちた松田青子初の単行本!
たくさんの本読みがこの小説を待っていた!
青木淳悟
「なぜ私は私なのか?――あのときの私が誰でもありえたと信じさせてくれる小説。」
市川真人
「匿名と交換可能が溢れる現代を、交換不能な才能の新人作家が描くだまし絵…だまされるな!」
岸本佐知子
「この毒、この笑い、このリズム。みんなも癖になるといいのに。」
柴崎友香
「どんどん書いてください! もっと読みたいです!」
島田虎之介
「ただ書く、のではなく、一歩踏み出して、書く。不意打ちされた。」
豊﨑由美
「センスがよくて、おかしくって、超絶面白い! わたしの中で、松田青子はミランダ・ジュライとスタッキング可能です。」
長嶋有
「『だまっておかしいと思っている人』の思いに圧倒されます!」
福永信
「ぼくらはずっと松田青子を待っていた。いや、松田青子がぼくらのことを待っていたんだ。」
フジモトマサル
「息継ぎもそこそこに、一気に読みました。記念すべき門出に乾杯!」
法貴信也
「すごい! なまえだけで世界が切りとれるような気がしてきた。」著者コメント
わざわざあなたの小さな脳で。わざわざあなたそんな必死にこねくりまわして。その小さな脳を悩ませて。あなたそれ本当にあなた言いたいことなの。書きたいことなの。あなたはそんなにあれなの。何かあるの。あなたには何かあるの。どうなの。ねえ、どうなの。必要性あるの。何のためなの。この世界で、もうすでに無数の素晴らしい本がある物語があるこの世界で、あなただって死ぬまでに読み切れないほどの数なのに、このうえあなたが書くことなんてあるの。ないよね。ねえ、ないよね。それより一冊でも多く読んだほうがいいんじゃないの。読むことに専念していたほうがいいんじゃないの。あなたそのほうが幸せなんじゃないの。外から聞こえてくる声ならば、発言者を呪えば気も済むが、耳を塞げば逃げられるが、自分のなかから聞こえてくる声はそうはいかないたちが悪い。トカトントン、トカトントンと毎日聞こえてきたけれど、毎日聞こえてくるけれど、トカトントンのフィルターを通過した、または無理にでも引っぱり出した、それでもかたちにして存在させたいと思ったいくつかのかたちがこの本のなかにあります。読んで頂けると幸いです。
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著者
松田 青子 (マツダ アオコ)
1979年兵庫県生まれ。作家・翻訳家。2013年『スタッキング可能』でデビュー。21年『おばちゃんたちのいるところ』で世界幻想文学大賞・短編集部門を受賞。近著に、エッセイ『自分で名付ける』。
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