全集・シリーズ

マツオバショウオクノホソミチヨサブソンコバヤシイッサトクトクカセン

松尾芭蕉 おくのほそ道/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙

松浦 寿輝 選・訳

辻原 登

長谷川 櫂

丸谷 才一

大岡 信

高橋 治

受賞
毎日 / 全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46変形 ● 554ページ
ISBN:978-4-309-72882-7 ● Cコード:0393
発売日:2016.06.14

定価2,860円(本体2,600円)

○在庫あり

  • 芭蕉、蕪村、一茶の名句を、それぞれ松浦寿輝、辻原登、長谷川櫂が精選し評釈を付す。ほかに、「おくのほそ道」(新訳)、「とくとく歌仙」(丸谷才一他)など。俳諧入門に最適の一冊。

    俳諧は自然と世間と人間を結ぶ。俳聖たちの句に連歌から発句を経て俳句に至る流れを辿り、現代の連歌として丸谷才一らの歌仙を収める。 ――池澤夏樹

    東北・北陸の各地を旅し、数々の名句や研ぎ澄まされた散文による夢幻的紀行「おくのほそ道」(新訳・松浦寿輝)をはじめ、「閑(しづか)さや岩にしみ入(いる)蟬(せみ)の声」(芭蕉)、「夏河を越すうれしさよ手に草履(ざうり)」(蕪村)、「白魚(しらうを)のどつと生(うま)るゝおぼろ哉(かな)」(一茶)といった名句の数々と、連句「鳶(とび)の羽のの巻」、長詩「春風馬堤曲(しゅんぷうばていきょく)」など、江戸期俳諧三人の巨星の名句・連句を精選し、新たに評釈を付す。俳諧の文学的・詩的魅力を味わい尽くす最良の入門書。他に、鼎談形式で歌仙を愉しむ『とくとく歌仙』より「加賀暖簾の巻」なども収録。

    解説=池澤夏樹
    月報=:藤野可織・堀本裕樹
    帯装画=ウィスット・ポンニミット

著者

松浦 寿輝 (マツウラ ヒサキ)

1954年生まれ。詩人・小説家。東京大学名誉教授。2000年「花腐し」で芥川賞受賞。著書に『半島』(読売文学賞)、『エッフェル塔試論』(吉田秀和賞)、『明治の表象空間』(毎日芸術賞特別賞)など。

辻原 登 (ツジハラ ノボル)

1945年生まれ。85年「犬かけて」でデビュー。90年『村の名前』で芥川賞、99年『翔べ麒麟』で読売文学賞、2005年『枯葉の中の青い炎』で川端賞、13年『冬の旅』で伊藤整文学賞を受賞。著書多数。

長谷川 櫂 (ハセガワ カイ)

1954年生まれ。俳人。著書に『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞)、句集『虚空』(読売文学賞)、『古池に蛙は飛びこんだか』、句集『沖縄』、『芭蕉の風雅 あるいは虚と実について』など。

丸谷 才一 (マルヤ サイイチ)

1925-2012。作家・英文学者。山形県生まれ。東京大学英文科卒。「年の残り」で芥川賞、『たった一人の反乱』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。他『後鳥羽院』『輝く日の宮』、ジョイス『ユリシーズ』共訳など。

大岡 信 (オオオカ マコト)

1931年静岡県生まれ。詩人。東京藝術大学名誉教授。

高橋 治 (タカハシ オサム)

1929年千葉県生まれ。小説家・劇作家。1983年『釣師』で直木賞受賞。

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