河出書房新社
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日本文学
クロッシング・ポイント
松田 薫 著
京都言葉の揺らめくリズムにのせて、若い妻と夫という寄る辺なき関係を、こころに滑り込む異性のイメージが揺らす日常の怪しさを描く野心作。
定価1,923円(本体1,748円)
×品切・重版未定
矯正労働者の明日
“人斬り政”と呼ばれた青年ヤクザの塀の中の〈人生〉に迫りつつ、服役囚=矯正労働者のリアルな姿を、かつてなく鮮烈に、躍動感あふれる文体で描き出す、純文学長編小説。
山桃寺まえみち
芦原 すなお 著
女子大生のミラは、祖母の経営する居酒屋「福乃」を切盛りしていくことになった。ミラを中心に、「福乃」に集う人々の交流を軽妙に、ほのぼのと描く。優しいユーモアに満ちた力作長篇。
定価1,388円(本体1,262円)
雨のなか
「あたし死んでもあなたの家のお墓にも入らないわ」――今までの関係の終りと、新しい生への予感のはざまにたたずむ女たちをさまざまな手法で描く、フェミニズムの文学の先駆による連作集。
定価2,136円(本体1,942円)
音符
放課後の美術室。彼と彼女と、そしてわたし。惑いながらも音符たちは青春の訣別を受け入れてゆく――。高校生活最後の1年間を、淡く、透明な文章で描く。
定価1,175円(本体1,068円)
白い血
真木 健一 著
繁華街でのナンパとケンカの日々に別れを告げ、健次は目下受験勉強に専念中。そんなある日、一人の少女との出逢いが彼の青春を熱くした。恋と暴力の世界を哀切に描いた青春長篇小説。
那須与一 上
谷 恒生 著
源平合戦絵巻のハイライト、屋島の合戦で突如表舞台に登場し、見事に扇の的を射落としながら、再び歴史の闇に消えて行った謎の天才児とは何者か? 鬼才谷恒生が描く傑作歴史ロマン。
定価1,708円(本体1,553円)
那須与一 下
郵便屋 Please、Mr.Postman
笹山 久三 著
あなたの街の郵便屋さんも心の中で泣いている――「四万十川」の作者が二十余年にわたる郵便局勤務をもとに、誰も書かなかった苛酷な労働現場の実態と人々の苦悩をえぐる書下ろし小説。
定価1,815円(本体1,650円)
東京平和維持軍 PKO IN THE HEART
東京平和維持軍は、君の街にもやって来る。真夏の夜、17歳たちは目覚めていた――。渋谷・センター街にたむろする、孤独な少年達の心のPKOを描いた期待の大型新人の長編書下ろし!
定価1,602円(本体1,456円)
ハング・ルース
鷺沢 萠 著
宙ぶらりん少女は安心を求め、投げやり男は夢を見た。「体温」を求めてさまよう少女ユニと、フェイスと呼ばれる男。クラブ・ヌーでの出会いから、ふしぎな共同生活までを描く青春小説。
定価1,282円(本体1,165円)
三月うさぎのグリーティング・コレクション
クリスマスの朝に
長野 まゆみ 著
クリスマス休暇を前にした女の子マティの悩みは、黒うさぎを旅行に連れて行けないこと――。不思議なおじさんと家族の肖像を描くかわいいイラストたくさんのクリスマス絵本。
鳳仙花のうた
韓国南端の美しい海辺の村。少年少女のひと夏の清冽な恋。だが二人を待ち受けていた運命は――朝鮮人従軍慰安婦問題を在日韓国人一世が初めて小説に結晶させた、純愛と衝撃の叙事詩。
定価1,495円(本体1,359円)
テレヴィジョン・シティ 上
〈環の星〉の巨大なビルディング。パパとママが住む碧い惑星に憧れるアナナスは、立入禁止のゾーン・ブルゥからの脱出を試みるのだが――。終末へ向かう世界を描く衝撃の長篇。
テレヴィジョン・シティ 下
妄想依存症
この世に生きることはどこまでが現実でどこまでが妄想なのか、現実と幻想の境界に生きる人間の悲喜劇を著者独得の文体で描く連作。深部に戦後は虚妄だという著者のテーマが流れる。
マンガ日本の古典
マンガ西鶴名作集
檜谷 昭彦 甲斐 謙二 画
欲と共に生きざるをえない人間をテーマに、現代人にも深い感銘を与える西鶴の文学。「本朝二十不孝」「日本永代蔵」「世間胸算用」など、代表作を軽妙にそして痛切な思いを込め描く。
愛の遠景
“私はその人を先生と呼んでいた。作家であり、教師でもあったから。私は18歳。”ある作家との不可思議な出会い、出現する謎の風景、いやされぬ愛の記憶の痛み――。鮮烈なデビュー作。
空から来るもの
増田 みず子 著
“体の中に他人がいる気がする――”季節の移ろいとともに、密やかな自己世界を彷徨う女性の静影を、幻想的に写し出す長篇連作小説。微妙に色調を変えていく女性の心理を細やかに描く。
名残りのコスモス
干刈 あがた 著
学生食堂でひっそりと働く中年女性、昔の恋人に偶然再会した主婦、日々を持て余している思春期の男子高校生等、市井に生きる人々の素顔をさわやかに描く短篇9篇。著者最後の作品集。