河出書房新社
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日本文学
鳳仙花のうた
韓国南端の美しい海辺の村。少年少女のひと夏の清冽な恋。だが二人を待ち受けていた運命は――朝鮮人従軍慰安婦問題を在日韓国人一世が初めて小説に結晶させた、純愛と衝撃の叙事詩。
定価1,495円(本体1,359円)
×品切・重版未定
テレヴィジョン・シティ 上
〈環の星〉の巨大なビルディング。パパとママが住む碧い惑星に憧れるアナナスは、立入禁止のゾーン・ブルゥからの脱出を試みるのだが――。終末へ向かう世界を描く衝撃の長篇。
定価1,602円(本体1,456円)
テレヴィジョン・シティ 下
妄想依存症
この世に生きることはどこまでが現実でどこまでが妄想なのか、現実と幻想の境界に生きる人間の悲喜劇を著者独得の文体で描く連作。深部に戦後は虚妄だという著者のテーマが流れる。
マンガ日本の古典
マンガ西鶴名作集
檜谷 昭彦 甲斐 謙二 画
欲と共に生きざるをえない人間をテーマに、現代人にも深い感銘を与える西鶴の文学。「本朝二十不孝」「日本永代蔵」「世間胸算用」など、代表作を軽妙にそして痛切な思いを込め描く。
定価1,388円(本体1,262円)
愛の遠景
“私はその人を先生と呼んでいた。作家であり、教師でもあったから。私は18歳。”ある作家との不可思議な出会い、出現する謎の風景、いやされぬ愛の記憶の痛み――。鮮烈なデビュー作。
空から来るもの
増田 みず子 著
“体の中に他人がいる気がする――”季節の移ろいとともに、密やかな自己世界を彷徨う女性の静影を、幻想的に写し出す長篇連作小説。微妙に色調を変えていく女性の心理を細やかに描く。
定価1,708円(本体1,553円)
名残りのコスモス
干刈 あがた 著
学生食堂でひっそりと働く中年女性、昔の恋人に偶然再会した主婦、日々を持て余している思春期の男子高校生等、市井に生きる人々の素顔をさわやかに描く短篇9篇。著者最後の作品集。
大灰色 スウェーデン狼物語
太古の面影を残す北欧の雄大な自然と壮厳な四季の推移を背景に、絶滅に瀕した誇り高き一匹狼が駆ける! 文明の侵略に追われる野生動物の運命を深い感動をこめて描く新しい動物小説。
濃姫と熈子 信長の妻と光秀の妻
中島 道子 著
織田信長の妻から明智光秀のもとに走る密使――。そして光秀は本能寺を目指した。天下をめぐる男の戦いの裏面に秘められた信長の妻濃姫と光秀の妻熈子が織りなす女の愛の葛藤。
定価1,923円(本体1,748円)
ザ・ミッシング 行方不明
45年前、海に消えた男が? サンフランシスコですれ違った東洋人がよび醒ました、第二次大戦下の悪夢の記憶。時代の変貌を背景に歳月を越えた怨念を追う、サスペンス・ミステリー!
半魚人あらわる
花形 みつる 著
夕暮れは今日の終わりじゃなくって、明日へのほんの幕間だった、あの日――オレたちが、塾教師ノビ太と繰り広げる、ナチュラルでどこか懐かしい、友情と冒険の物語。
定価1,282円(本体1,165円)
ヤポニカ・タペストリー
久間 十義 著
ぼくのおじいちゃんは仙人だった――はるかな大陸を、そして夢の彼方をかけめぐった超能力者の波瀾万丈の生涯を壮大な構想力で描く、三島賞受賞作家が放つ、衝撃の受賞第一作。
井原西鶴
大谷 晃一 著
住吉神社での大矢数俳諧、「好色一代男」に始まる浮世草子の名作の数々――。江戸の芭蕉に対峙して上方の元禄文化を築いた代表的大阪人の華やかで孤独な生涯を初めて定着させた歴史快作。
定価2,030円(本体1,845円)
残夢集
借金の為逃亡を続ける男と素性のしれぬ女との寄る辺ない生活を描く「喜代観音」、中年男の悲恋を哀感をこめて描く「迎去絵馬」他、秀作2篇を収録。人情の機微を描き切る珠玉の短篇集。
定価2,136円(本体1,942円)
ダライノール
大湖ダライノールにさざ波が立つ。もう夏だ――大興安嶺を越えて最前線の国境地帯に派遣された騎兵小隊の戦争と平和の日々を活写し、満州事変の実相にまで迫った戦記文学の白眉!
マンガ南総里見八犬伝 下
文明15年の春、犬塚信乃以下八犬士がゆかりの地結城にそろう。やがて里見家は、扇谷・山内両管領らと戦うが、八犬士の活躍により勝利を得る。さまざまな因果は終結し、物語は大団円を迎える。
麗しのUS
平中 悠一 著
山すそに雨のしんしんふるように/ただ僕は君を愛し続けるだけ/それだけ――黄昏の輝きの底へ沈みゆく二人の透明なラヴシーンを描いた快作。「カボチャ come on!」併録。
ゆく人なしに
辻井 喬 著
古事記を背景にした長篇小説。物語は第一に古事記を執筆する稗田阿礼と太安万侶を中心とした宮廷の人間関係、第二の神話の物語、第三に書くという行為の物語と重層的な交響構造をもつ。
凍てる指
江宮 隆之 著
焦土と化した戦後日本の荒廃した社会の中、身体そのものから流露する言葉で彗星のように俳句界に現れ、消え去った“幻の女性俳人”――鈴木しづ子を描いた力作小説。ほか一篇を収録。