読者の声 最新一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
おらおらでひとりいぐも
若竹 千佐子 著
★2018.01.20 2年前に夫に先立たれて毎日本の桃子さんのような気持ちを今まさに経験しています。まるで自分を見ているようで涙しながら時にクスリとߘがら読みました。
新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」 アウトロー俳句
北大路 翼 編
★2018.01.17 俳句というものへの概念が根底から崩れ落ちるような衝撃と戦慄……(--;) 俳句に嵌まりそうだ…
おらおらでひとりいぐも
若竹 千佐子 著
★2018.01.17 若竹千佐子様、芥川賞受賞、おめでとうございます。私にとって本書は、最後の一行に尽きます。人が生きて行くうえで引き受けざるを得ない、老いて行く悲しみ、辛さを救うことができるのは、幼い子どもたちの存在だけなのではないか。閉ざされた部屋の窓を開けてくれる子どもたちがいる限り、人は今日も、明日も、胸に希望を抱いて生きていける―そんなふうに思わせてくれたこの小説(と、作者に)感謝したいです。
仕方ない帝国
高橋 純子 著
★2018.01.13 ネットで高橋純子著『仕方ない帝国』を見つけ、すぐに電話で近くの書店に在庫を確認し、「あります」の返事をもらって、すぐに自転車で買いに行き、帰宅すると読みかけの本を後回しにして、すぐに本書を読み始めた。新聞紙上で読んでいたものも結構あったが、しっかり再読・味読した。本書の私的ベストワンを挙げるなら、1980年生まれの高橋若木さんへのインタビューだ。「民主的な政治プロセスへの侮蔑を隠さない政治家を『敵』と指さす。民主主義は正しい『指さし』によって求心力を回復する」と若い彼は力強く(ふてぶてしく)宣言する。絶望の谷底に一条の光が差し込んだ気分だ。光源は逞しいぞ! 河出書房新社さん、どうぞ本書の宣伝をしっかり続けてください!
僕は穴の空いた服を着て。
菅野 彰 著
★2018.01.12 著者の方のエッセイはよく読ませていただいていましたが、小説はこちらが初めてです。フルーツの入ったチョコレートのような読後感。ほろ苦く、爽やかで、甘く、パワーをもらいました。
家族の間で流れる感情は人を強くとらえがちですが、それ以外の人間関係にだって(あるいはそれにこそ)価値があるのかもしれないとしみじみ。私のように親との関係に大なり小なり傷つき、その痛みに抗うようにして生きてきた人間にとっては意味のある一冊でした。
この方の他の小説もぜひ読ませていただこうと思っています。
おらおらでひとりいぐも
若竹 千佐子 著
★2018.01.09 昭和55年、学卒後、初任地が遠野でした。沿岸部山田町の出身で遠野の寒さは驚きでしたが、何故か言葉や人柄は暖かく、当時の言葉や風景が昨日ことのように思い出されます。
方言には標準語に無い微妙な気持ちや状況を表現できる不思議な力があり、職場でも、しばしば宮古出身の若干先輩に方言で話しかけますが、その時、必ず笑いが生まれます。ホニ、ぬっきい雰囲気です。
先月、方言で書かれた題名の小説が書店のベストセラーコーナーに「えばって」積まれていて、迷わず買いました。
昨年耳順を迎えたものの、ひと様のご意見に耳を傾ける心の余裕もまだ獲得できていない頑固オヤジですが、方言で書かれた哲学書という感想がぴったりのこの本には、ホニ、純粋で素直になれたオヤジです。
先日、永久保存版として二冊目を購入しました。初めてです。
木原敏江
木原 敏江 著
★2018.01.08 久しぶりに木原先生の絵に出会って、一気に読み上げてしまいました。小学校高学年から、20代後半までずっと漫画に触れていました。結婚、育児と生活環境が変わるにつれて、足が遠のき、いつしか読まなくなっていました。
この本に出合って、あの頃の熱い思いがよみがえってきました。本当にありがとうございます。木原先生が変わらず、描いていてくれたことに感謝しかありません。こんな素敵な本を世に出してくれてありがとうございました。
おらおらでひとりいぐも
若竹 千佐子 著
★2018.01.06 業をとげて待つ死を嫌った人がいた。途上で死にたいと願った。
意味を求めて、諦めを厭って「おらおらでひとりいぐも」と言う桃子さんは、滑稽にすら映った。
彼女はきっと死ぬまで諦めずに生きていく。
自分への期待が重なる。からこそ、私との違いが露骨にみえる。
見つけた自分は正しいか、美しいか?
いつか「悲しい」という言葉の意味を知ったら、きっと抱きしめて生きてゆく。
墓に手を合わせず、空を一緒に眺める桃子さんは、偽りと共にいない。
「悲しい」を知らずしてではなく、抱きしめて空を見上げた。
仕方ない帝国
高橋 純子 著
★2017.12.29 切れ味鋭い七色の変化球で相手打者をバッタバッタと打ち取るような、爽快な内容の本ですね。それに加えて、相手投手がビーンボールを投げてきたら同じように、しかし笑顔でビーンボールを投げ返す、そんな著者の迫力を感じさせる個所もありました。お勧めの一冊です。
やさしい大人の塗り絵 身近な春の花編
佐々木 由美子 著
★2017.12.26 こんにちは若いころお菓子やケーキのしごと縫製の会社につとめていたか゛だんだはたらけなくなってきましたそこで絵のほうに もともとすきでした絵にもがんばってみようとかんがえました
おらおらでひとりいぐも
若竹 千佐子 著
★2017.12.26 私の中で眠っていた地元の言葉が、この本を読んだら音になって蘇りました。
この心地よいリズムは遠野の昔話の語りべのようです。彼女の語りに引き込まれ、笑ったり泣いたり、エンターテイメントでした。
懐かしいけれど、とても新しい!感動しました!!
逆さに吊るされた男
田口 ランディ 著
★2017.12.13 田口ランディさんの本はほとんど全部読んでいます。こちらも面白かった。
全部読んだあと、河野義行さんの言葉がよみがえりました。人間は弱いもの、組織に入ればそれに従い、思い込んだものを正義と思う、間違いを犯すのが人間。自分や周りの人を守るために人を殺すことは悲しいですね。
ピアリス
萩尾 望都 著
★2017.11.22 どうなるのだろうと展開をわくわくしながら読んだ。未完のものが挿し絵もこみで書籍として出版され手にとれたことが嬉しい。
日航123便 墜落の新事実
青山 透子 著
★2017.11.21 横田の管制内なのになぜジャンボが消えるのかと信じられなかったことは覚えています。でもこんなひどいことが行われていたとは。ショックです。
今も多くの事実が国民の眼から隠され続けています。もりかけ疑惑、東京オリンピック誘致のわいろ・・一部の人が知っていても黙っていたら、あるいは小さな声では、隠ぺい体質は変わりません。みんなに知らせて声を大きくしなくては。声を上げる事さえできなくなる日が来ないように。
感傷的な午後の珈琲
小池 真理子 著
★2017.11.18 本作には46篇のエッセイが収録されており
ここ数年の著者の小説に見られる生、死、性が美しく丁寧な文章で綴られています。
特に印象に残ったのは著者と百年前のエラールと言う名のピアノとの出会い。
様々な偶然の成せる技なのか、はたまた必然だったのか、読んでいて私にはそれが「縁」の様に思えました。
今から20年以上前、小池さんの本を手に取っていなければ、今こうしてこの本に出会う事もなかったかも知れず自分自身の出来事と照らし合わせながら読ませて頂きました。
愛猫、両親、作家仲間との別れなど、淡々とそして静かな言葉の中に深い哀しみと愛情が込められていて時に切なく感慨深く読みました。
それにしても小池さんの作られるブランチ、脳内映像で描いただけでも本当に美味しそうでした。
読み応えのある素敵なエッセイです。
鮫
真継 伸彦 著
★2017.11.15 文藝賞受賞作です。
高校生(?)のときに読んで,映画も見て,ずっと気にかかっていました。
最近,Kawade Paperbacks版をAmazonで購入して再読しました。レビューはAmazonに書きました。
作者は高橋和巳と同時代の人ですね。河出書房新社での扱いはずいぶん違いますが。
『鮫』はそんじょそこらの時代小説にない傑作です。続編に『無明』があります。未完の『華厳』もあるようです。著作集を出すのは無理でも,『鮫-無明-華厳』で一冊つくっていただけるとうれしいです。
たぶん,団塊の世代は買うのではないかと思います。できれば少し大きい文字で。
木原敏江
木原 敏江 著
★2017.11.11 「摩利と新吾」が大好きで「鵺」の耽美に心惹かれていました。原画展を機にこの本を購入、内容の濃さに感激しました。先生の創作の仕方や考え方などの詳しいインタビューを読み、改めて作品を読み直しています。青池先生、萩尾先生との対談も素敵でした。3人の会話にライブ感がありお茶会に同席させていただいてる気分でした。
表紙の下の裏表紙まで凝っていましたね(^_^)
木原先生のますますのご活躍を願っています。素敵な本をありがとうございます!
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
★2017.11.09 山田悠介さん、四年ぶりの長編作品と聞いて本屋さんで手を取りました。
物語の最初からグンと引き込まれ、最後まで一気に読みました。最後の最後は本当に驚愕の展開でした。想像も出来なかったです。読んだ後にワスレナグサの花言葉を調べて、泣きそうになりました。
読んだ後にPVを見て、本当にグッときました。絵も音楽もキャストさんもこの物語にあっている感じがして、もっともっと見たいって思いました。映画化待ってます!
買ってよかったな、何度も読みたいなって思える作品でした。
地の底の記憶
畠山 丑雄 著
★2017.11.07 電波、ラピスラズリ、川の流れなどモチーフが散りばめられていて「お話」が繋がっていくのが楽しかったです。どんどん奥底に入っていくような感覚になりました。
畠山氏のこれからの成長にも期待しております。
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
★2017.11.06 山田悠介さんの小説が本当に好きで、特にこの本は一番好きです。この本を読んで改めて人の愛情を感じさせられました。ラストもとても衝撃的でした。あまり本を読まない人も多分好きになると思います