- 受賞
- 日経
単行本 46 ● 256ページ
ISBN:978-4-309-20716-2 ● Cコード:0097
発売日:2016.09.23
定価2,420円(本体2,200円)
×品切・重版未定
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土と血のにおい漂う、残酷で狂気に満ちた現代ロシアン・ホラー登場! 双子の息子の異様な行動に怯えるシングルマザーの恐怖を描く衝撃の表題作他、新鋭女性作家による全8編。
自分が自分のものでないことをどうして忘れていられたのだろう?
でも、もうだめだ。いっしょに絶望しましょう。————藤野可織(作家)
ゴーゴリ、ブルガーコフの怪奇・幻想の系譜を継ぎながら、現代の恐怖を斬新に描く。
ロシアを震撼させた女性作家、26歳の衝撃デビュー作!
6歳の双子の兄がある日何かにおかされ、10年の年月をかけて徐々に醜く変身していく。やがて双子の妹と母親に訪れるあまりに残酷な結末……中編「むずかしい年ごろ」をはじめ、革命と呼ばれる殺戮のなか、生き残った者が人造人間を購入する黙示録的未来小説「生者たち」、列車の中で目覚めた男が別世界に迷いこむ「家族」、心臓が止まっても生き続ける男の不条理小説「ヤーシャの永遠」、異物に取り憑かれた男の話「待っている」ほか、全8編を収録した作品集。
現代ロシアを代表する若手作家のひとり、アンナ・スタロビネツによる初作品集!
《目次》
むずかしい年ごろ
生者たち
家族
エージェント
隙間
ルール
ヤーシャの永遠
私は待っている
著者
アンナ・スタロビネツ (スタロビネツ,アンナ)
1978年モスクワ生まれ。モスクワ大学文学部卒業後、記者等を経てデビュー。ロシアでは稀少な若手ホラー作家として一躍注目を浴びる。ナショナル・ベストセラー賞候補、ポルタル賞受賞ほか数々の国内賞に輝く。
沼野 恭子 (ヌマノ キョウコ)
1957年東京生まれ。東京外国語大学大学院教授。著書に、『ロシア万華鏡 社会・文学・芸術』など、訳書に、L・ウリツカヤ『女が嘘をつくとき』、L・ペトルシェフスカヤ『私のいた場所』など。
北川 和美 (キタガワ カズミ)
ロシア語通訳・翻訳家。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専攻は現代ロシア文学・文化。訳書に、M・エリザーロフ『図書館大戦争』、P・ワイリ&A・ゲニス『亡命ロシア料理』(共訳)など。
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