河出文庫 に9-2

クモヲサガス

くもをさがす

西 加奈子

河出文庫 文庫 ● 296ページ
ISBN:978-4-309-42251-0 ● Cコード:0195
発売日:2026.04.23

定価792円(本体720円)

○在庫あり

  • カナダでの乳がん治療を綴った著者初ノンフィクション。異国の地で自分を愛し生きることの喜びを切実かつユーモラスに描く。第75回読売文学賞、書店員が選ぶノンフィクション大賞オールタイムベスト受賞

    36万部突破!
    ・第75回読売文学賞(随筆・紀行賞)
    ・書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト2023
    ・ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 第1位(ノンフィクション部門)

    NHK「あさイチ」他続々メディアで紹介!

    カナダでがんになった。
    あなたに、これを読んでほしいと思った。


    これは、たったひとりの「あなた」への物語──
    祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション

    『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
    カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間──。
    切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。

    ● 『くもをさがす』へ寄せられた声

    思い通りにならないことと、幸せでいることは同時に成り立つと改めて教わったよう。
    ──ジェーン・スーさん(コラムニスト)

    読みながらずっと泣きそうで、でも一滴も泣かなかった。そこにはあまりにもまっすぐな精神と肉体と視線があって、私はその神々しさにただ圧倒され続けていた。
    西さんの生きる世界に生きているだけで、彼女と出会う前から、私はずっと救われていたに違いない。
    ──金原ひとみさん(作家)

    剥き出しなのにつややかで、奪われているわけじゃなくて与えられているものを知らせてくれて、眩しかったです。関西弁のカナダ人たちも最高でした。
    ──ヒコロヒーさん(お笑い芸人)

    読み終わり、静かに本を閉じても心がわさわさと迷う。
    がんの闘病記という枠にはとてもおさまらず、目指す先はまったく別にあることに気づかされた一冊。幸せいっぱいのときに、それを失う恐怖心が同時に存在するパラドックスに気づくと、上手くいったとしてもイマイチでも、自分なりに納得できる瞬間の積み重ねが人生なのだとあらためて知る。
    ──高尾美穂さん(産婦人科医)

    ●『くもをさがす』読者は必読!
    西加奈子の短編「Crazy In Love」
    (『私小説』金原ひとみ編著/河出文庫刊 収録)

    『くもをさがす』でも特に印象に残るエピソードを基に描かれた、切実さとユーモアが入り混じる短編小説

著者

西 加奈子 (ニシ カナコ)

77年イラン・テヘラン生まれ。エジプト、大阪で育つ。2004年に『あおい』でデビュー。13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年『サラバ!』で直木賞を受賞。他作品に『さくら』『わたしに会いたい』等。

読者の声

この本に寄せられた読者の声一覧

今、乳がん手術で入院中です。この本を他の乳がんになったかたが病室で静かに読んだというところから手にしました。
数々の言葉をかけてもらったり、励ましをくれました。そのどれもが自分をささえる言葉ではありました。ただ、この本を読んで、西さんとは違うところがいっぱいあるのに、かかれてあること一つ一つが心に染み込む感じがしました。なんだろう。私の身体のボスは私である。けれどそれをささえるものにありがとうといえることの幸せを、私も感じたからなのかもしれません。人として生きて、いつかは死ぬ中で、こんなふうに今思えることにも、よかったと思えはじめています。私も、この本を読むあなたになれてよかったです。ありがとうございます。 (りえ さん/48歳 女性)

ずっと気になっていたけれど、ためらっていました。闘病記なのではないか、西加奈子という好きな作家が苦しむ話なのでは、という気持ちが二の足を踏んでいました。読んでみて、すぐにこれは闘病記だけではなく、西さんが私たち、すべての人類に対して伝えたいことがみっしり詰まっている本であるということに気が付きました。読み終えた後でも、繰り返し、それぞれの場面でそれぞれの気持ちになったことがランダムにふと日常の中で表れました。それはとても不思議な感情で、すうっと涼しい風がふくような気持ちになりました。私はきっと、繰り返し、繰り返し、読むでしょう。そしてそんな人は私だけではないはず。いまいち自信の無い、だれかと比べ卑下してしまう人は特に、読んでほしい。こんなにも深く自分を愛することをまっすぐに感じさせる本はありません。私は、私が大好きになりました。 (TAKAKO HOSHI さん/55歳 女性)

私も乳がんで、モヤっとしたら落ち込んだり、してました。
それが何だかわからずにいたので、治療後この本に出会い読ませていただきました。
いろんな感情が言語化され、スッキリしました。
私も前に進もうと思います。 (ゆきこ さん/48歳 女性)

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