読者の声 最新一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
一冊でわかるイギリス史
小林 照夫 監修
★2020.07.24 短時間でしっかりと知識を得たいという目的に適しました。多数の民族の移動や王朝の変遷なども非常に分かりやすく、一気読みしましたが大陸の成り立ちから現代まですっきりと頭の中で整理できました。説明文の中で度々現在とリンクさせる記述があった(例:ホワイトホールが現在の官公庁街を指すなど)ことで、歴史の流れを意識して読めたのだと思います。
参考文献の数もすばらしく、世界史を固めたい学生にもイギリスを深く理解したい方にも、最初の一冊としてとても良いと思います。
このシリーズは初めて読みましたが、他の国のものも読んでみたいと思います。
破局
遠野 遥 著
★2020.07.12 遠野遥を絵師に見立ててみる。彼は登場人物の裸から素描し、思考を纏わせ、服を着せているんだと思う。遠野遥って奇才?あなた自身が「文鬼」「文奇」になったんだよ?私の「破局」の感想。
日本のカエル48 偏愛図鑑
迫野 貴大 著
★2020.07.09 カエルにあまり興味はなかったのですが、表紙の写真に惹かれて購入。よくよく見てみると写真じゃなくて絵でした。びっくり。リアルな絵から可愛らしい絵まであり、文章を読めない3歳の息子も楽しめました。さっそくカエル探しに付き合わされています。楽しい本をありがとうございました。
アロハで猟師、はじめました
近藤 康太郎 著
★2020.07.09 一過性では終わりそうもないコロナの時代に
巨大な一石を投じる名著。
新聞連載当時から愛読しておりましたが、
今回あらためてその詳細に触れ、
心にズシンと響くものがありました。
切れ味鋭い(今風に言えばエッジの効いた)文体にも脱帽です。
今回の水害で、お住まいの地域も被害に遭われたのではないかと案じております。
どうか著者をはじめ地域の皆さま、けものたち、植物たちもご無事でありますよう、心からお祈り申し上げます。
レズ風俗で働くわたしが、他人の人生に本気でぶつかってきた話
橘 みつ 著
★2020.07.04 私は、この世界は「男」世界であると思う。この世界は、「男」が「女」を苦しめる。「女」は苦しめられる。
「男」がその加害者性を自覚するとき、「女」が被害者であることを自覚するとき、それぞれが癒され、互いに対等性を担保されるのだと考えている。
この著書は、「女」がどのように苦海で生きるのか。一つの道を探っているように思う。現場で、自分自身が苦しみを背負ってなお、同じ「女」として苦海に生きる「女」と糸を紡ぐ。その糸で、かろうじて人間世界に立つことができる。そう思う。
文藝 2019年春季号
★2020.07.01 発売当初、高くて買えなかったので図書館で借りて読みました。中山咲さんの宝くじ、一年経った今もざらっとした切なさと抱きしめられたようなあたたかさが残っています。あのときに比べて価値観が少し変わりました。今読んだらどんなことを感じるか知りたいし、初めて読んだときの衝撃が忘れられないので書店で探して購入しようと思います。
世界名作劇場 赤毛のアン メモリアル・アルバム
河出書房新社編集部 編
★2020.06.29 関東圏では現在、TOKYO MX でアニメ赤毛のアンが再放送され話題になっています。演出が高畑勲、場面設定が宮崎駿と、今や世界に名の知れたジブリスタッフが制作した名作アニメです。ぜひ重版をお願いいたします。必ず売れますよ!
おらおらでひとりいぐも
若竹 千佐子 著
★2020.06.25 文庫化されたことを、とても喜んでいます。そのうえ、映画化までされるとは! 主演が田中裕子さんというのは、この小説に相応しいのではないでしょうか。解説で町田康さんがお書きになっている通り、桃子さんとは、今、途方に暮れたまま生きている私自身です。私は今日も、本書を読むでしょう。あの世に繋がる通路を見るために。さやちゃんが物語の最後で発した言葉を聴くために。
THE FISH 魚と出会う図鑑
長嶋 祐成 著
★2020.06.24 『どうしよう。今よりもっと魚が好きになっちゃった。』
魚を、生き物として見たり、食べ物としてみたり、
生き物が好き過ぎて命が見え隠れしてしまっていた自分ですが、
全て晴れました。
図鑑って、絵や写真で満たされていたのに、
長嶋さんの書く文章に引き込まれて、
気がついたら1時間。
〈まえがき〉から最高なわけですが
魚が大好きな自分が、魚の図鑑を1時間集中して見て
その時間のほとんどが無心でした。
魚をどの方面からも捉え、達観されているこの一冊。
絵の美しささえ、危うく忘れてしまうほどの文脈。
酢飯屋 岡田大介オススメの一冊です。
世界名作劇場 赤毛のアン メモリアル・アルバム
河出書房新社編集部 編
★2020.06.16 東京MXの『赤毛のアン』再放送を見て、素晴らしいアニメだと思い資料を探してこの本を見つけました。高畑勲監督はじめ、多くのスタッフのこだわりが、この本を読むとよくわかります。ぜひ購入して手元に置きたい一冊です。インターネット上の書店ではどこも品切れで、Amazonの中古の商品は数十万円と高額すぎて手が届きません。この本がこのまま埋もれてしまうのは、大きな損失です。どうか復刊してください。復刊した暁には必ず買います!
夢も見ずに眠った。
絲山 秋子 著
★2020.06.14 沙和子さんが高さんに苛立つところで私も苛立ちました。岡山から始まって近所が舞台に選ばれて嬉しくなりました。埼玉県が出てきたのは初めてな気がしますが気のせいですかね?他にも気になっていていったことのない場所もたくさん出てきて旅行気分が味わえて、楽しかったです。
アロハで猟師、はじめました
近藤 康太郎 著
★2020.05.31 今回の物語は赴任地における六年間の実体験を綴ったアロハシリーズの集大成とも言うべき作品だとおもいます。米を作る猟をするとは苦悩喜び涙感謝畏敬誇りやりがい試練などさまざまな感情が
描写され筆者の矜恃が伝わりました。加えて説得力の確かさ表現力の豊かさ慧眼の鋭さに感嘆。新しい挑戦がどんなものになるかは知るよしもありませんがまた企画してください
大杉漣
河出書房新社編集部 編
★2020.05.30 ただそこに立っているだけで必ず何者かであった役者は、なぜ300もの役を演じながら常に紛れもない彼であり得たか。役者になった出発点であるアングラ劇団の沈黙劇を通じ、立っていることによる表現を突き詰めた末に、体の中を言葉によらない芯が一本貫き、何を演じても彼を彼たらしめていたからである。その成り立ちが得心できる遺稿・追悼集。大杉漣は死してなお伝説の転形劇場を呼び戻す存在で在り続ける。さまよい続けようと意志した役者魂のありようがよく分かる。
国家への道順
柳 美里 著
★2020.05.27 「国家への道順」秋葉原のBookOffで買って数日で読み切ってしまった。見開きに墨筆で書かれた著者の署名と「戦の中に人あり戦の後に人あり」と2016年夜長月フルハウスにてという書付が記載されていた。読み始めて直ぐP14~「謝罪の言葉を唾を吐くように簡単に口にしてはいけない、いったい、何を知っている?植民地がどこにある?」の問い掛けに愕然とした。30代の頃「なぜ学校の歴史の教科書に【近代史】がないのか?に疑問を持ちつつ、先の大戦の事や主権国家の主権について考えたり、「週刊金曜日」で過去及び現在の日本の歪な政治構造を知り、また辺見庸の「1937」は衝撃でした。残り少ない時間を、のほほんと過ごすよりは過去を知り行く末を案じながら生きて行きたいと思うようになった。貴著「JR上野公園口」も読んでみたい本の1冊です。
死にたくなったら電話して
李 龍徳 著
★2020.05.23 最高密度の真っ暗な絶望に圧倒された。ずっと辛い、ずっとしんどい。傑作だと思います
星野之宣
星野 之宣 著
★2020.05.23 刊行ありがとうございます。ボリューム満点の特盛のような内容に、お腹いっぱいです!
「星野之宣はどこから来たのか 何者か」過去と現在を、デビュー前の習作、本人インタビューと対談、あまたの寄稿と解説、そして夢のような(悪夢のような?)合作マンガで鮮やかに見せてくれました。
「どこへ行くのか」5年後、デビュー50周年記念の増補版の刊行も楽しみにしています!
その悩み、僕らなら数学で解決できます!
はなお/でんがん/キム・ヒョジュン/すん 著
★2020.05.09 やられたって感じでした。よく学校の勉強なんて、なんの役に立つのかと言われますが、考え方わ捉え方によっては、これほど身近な問題解決の手段になるとは思いませんでした。
現在、高校生の受験対策のサポートをしているので、次の授業で絶対、この本の中のネタを話したいと思います!
サピエンス全史 上
ユヴァル・ノア・ハラリ 著 柴田 裕之 訳
★2020.05.07 とても興味深く読みました。
読んでいて、人間に対する考え方等
養老孟司先生の考えと共通するところが
あるように思えました。
ハラリ氏と養老先生の対談とかあると
きっと意気投合して盛り上がるのでは
ないかと思いました。
是非、ご検討下さい!
RECORD
江口 寿史 著
★2020.05.06 江口寿史先生が手掛けてきたCD、レコードジャケットを30x30のサイズで販売すると聞き楽しみにしてましたが、原画からじゃなくCDからの複製なんですね。CDの再発やCDのみの作品をレコード化したジャケットみたいに線がボケている絵があり残念でした。古い作品は原画が残ってないんですかね。江口先生の解説、峯田さんとの対談は初めて知る事も多く読み応えがありとても良かったです。
一億三千万人のための『論語』教室
高橋 源一郎 著
★2020.04.30 「仁」ってなんだ?
「礼」ってなんだ?
全ての答えがここにあった!
漢文読めなくても大丈夫!
全文、完全現代語訳付き!!
「論語」は難しいイメージだったも、たまたまコロナ禍自粛前に書店で見かけ、分かり易くて購入。4000年の歴史を誇る大国中国から、悩める現代人へこの本をfor you!
今、読んでも色褪せぬ新鮮さ。
購入して本当に良かったです。