読者の声 最新一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

投稿のしかた

美しき人生

美しき人生

 

蓮見 圭一 著

★2025.03.06   「水曜の…」で蓮見先生に出会って、次に読んだ一冊。冒頭から惹き込まれて一泣き。そこから、何度となく泣かされました。育ての祖母との最後の面会、両親の住まいの大家との話、そして須貝家での夜会も。私にとってはムダな言葉が一つも無い傑作でした。どんなに過酷でも「美しき人生」。そのタイトルに込められた意味は、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」や野沢尚先生の「素晴らしきかな人生」に通じるものを感じました。

もやもや、ごちゃごちゃがスッキリする 手書きノート&メモ術

もやもや、ごちゃごちゃがスッキリする 手書きノート&メモ術

 

奥野 宣之 著

★2025.02.20   そうだよね。夢を実現させるとか、成功に導くためじゃなくても、「生きづらさをやり過ごす」ためにも書いたっていいんだ。元気になったら、自然と夢は描けます。

マイ・ディア

マイ・ディア

 

氷室 冴子 著

★2025.02.18   これはたいへんな名著だと思います。氷室冴子さんの少女小説を愛する気持ちに、心打たれずにいられません。復刊を、心から歓迎します。

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

 

宇佐見 りん 著

★2025.02.13   自分らしさが何か、も分からない位、推しにのめり込んでしまう気持ち。私も同じ年頃だったら理解しようとしたでしょう。一言一言に含蓄があり、人間の堪らなさが、ひしひしと伝わってきました。

愛ちゃんのモテる人生

愛ちゃんのモテる人生

 

宇井 彩野 著

★2025.01.15   愛ちゃんのことが大好きになりました。今まで、ふわっとしか認識していなかったジェンダーについて、フラットに知ることができた。いろんな考えがあって、いろんな受け止め方があって、それはジェンダーだからどうとかではなく、結局は「一個人を尊重する」ということなんだとわかった。あの人はゲイだからではなく、愛ちゃんだからと考えて接するということなんだよね。ハッピーで、かつ冷静で、言語化しながら生きていく愛ちゃん、素敵です。

真訳 シェイクスピア傑作選

真訳 シェイクスピア傑作選

 

ウィリアム・シェイクスピア 著 石井 美樹子 訳

★2025.01.12   シェイクスピアは作品ごとに単行本で安く買えるが、今回は思い切って喜劇中心の分厚いものを買った。喜劇5作品だがその前にロミオとジュリエットがついていた。
これまでロミオは何回も読んでいたが、これほどすっきりした訳は初めてである。読みやすい。この感じなら今までの翻訳ではわかりにく買った喜劇が楽しく読めるかもしれない。
本書は、翻訳文が一般にもわかりやすいとはいえ、非常にアカデミックな解説がされているので、色々と学ぶことがありそうだ。

まるごとわかる! 海の科学大図鑑

まるごとわかる! 海の科学大図鑑

 

DK社 編 黒輪 篤嗣 訳

★2025.01.10   波の成り立ちなどの海に関することや
熱帯低気圧などの気候に関することまで分かりやすく説明されていて良かった。

愛らしい未来

愛らしい未来

 

高原 英理 著

★2024.12.27   ぬいぐるみから中綿を引きずり出し、その綿を頭に詰め込まれていくような感じがしました。ふわふわしてるのに、何かが崩されていくような文章でした。

いっしょに翻訳してみない?

いっしょに翻訳してみない?

 

越前 敏弥 著

★2024.12.26   中学生との特別授業をまとめた本書は、対話形式のレイアウトでとても見やすく、読みやすく、生徒たちと同じ部屋で自分も受講しているような感覚になれました。越前先生による英文法のポイントの解説なども語り口が柔らかいのでとても分かりやすく、不思議と英文を正確に読解するための力がついたように感じました。読む前の自分と、読んだ後の自分は何かが違うと感じます。ありがとうございました。このようなレッスン形式の書籍をもっと読みたいです。

すべての、白いものたちの

すべての、白いものたちの

 

ハン・ガン 著 斎藤 真理子 訳

★2024.12.25   アジア人女性初のノーベル文学賞受賞者の作品が手軽に読めるということで早速読ませていただきました。
筆者は生と死を表現する白を書きたかったと、賀茂女の「冬籠り人も通わぬ山里の稀の細道ふたぐ雪かも」の詩を思い起こしました。
本の構成としては詩的で文字数は少なめ、言葉に流れがあるのでサラサラと読みやすい。しんしんと降り積もる雪の中をわけいる感覚で、足元を見ればザクザクと踏みしめていたのは雪のような瓦礫の灰のような砕かれた骨のような白いもの。その上に成り立つのが自分という存在だと感じました。
確かに筆者は白を表現したとおもいます。

ナチュラルボーンチキン

ナチュラルボーンチキン

 

金原 ひとみ 著

★2024.12.08   ポップなカバーデザインや文体に軽い内容を想像したのですが、この作品はまさに『君たちはどう生きるか』を切実に問う力作だと思います。金原ひとみさんの小説を読むのは実は初めてなのですが、強く推薦したい作品です。

ぼくの文章読本

ぼくの文章読本

 

荒川 洋治 著

★2024.12.06   名著の多い文章読本の中にあって、散文のみならず詩についても言及したものはほとんどありません。本書は散文と比較しながら詩についても考察を深めており、文章読本の新たな名著として一般読者の心に届くに違いありません。著者の文章そのものが名文であることは、言うまでもありません。

くもをさがす

くもをさがす

 

西 加奈子 著

★2024.11.11   看護師です。いまは看護師を育てる大学の教員をしています。病を得た経験だけでなく、それを支援する職業のありかたについて深く考えました。私たちの仕事は、どのような状況でも相手がが持つ力が最大限に発揮されるよう、支援することです。そのために状況や病態を判断し、療養環境を調整しているつもりです。しかし西さんの本を読み、本当にそうすることができているだろうか、と思いました(思った以上に、看護師中心でケアをしてはいないか、ということです)。文化や医療制度の違いについてを知り、それを踏まえたケアを考えるためにも、これから看護師になる学生だけでなく、ベテランの看護師、管理者にも読んでほしいと思い、講義のたびに紹介しています。書いてくださって、ありがとうございました。

宮本常一を旅する

宮本常一を旅する

 

木村 哲也 著

★2024.11.02   プロフィールによると、著者は宮本常一の本と高校卒業後に出会い、その後宮本常一の足跡を辿る旅を続けているとの事。
著者は、宮本が駆使した「あるくみるきく」を用いて、訪問地のその後を丁寧に描いている。
それによって、宮本の残した足跡が、地元の人々に強く受け継がれている事が詳らかになっていく好著。

うるうる白書

うるうる白書

 

TARAKO 著

★2024.10.25   物心ついた時からちびまる子ちゃんのアニメが大好きで、本屋でこの本を見かけて、これは絶対に読まねば!と思って即買いました。
TARAKOさんの人柄と才能が存分に感じられる内容で、最後までとても楽しく読みました。TARAKOさん自身もまるちゃんに負けないくらいにぎやかな人柄で、笑えて元気になれるエピソードが多かったです。
またキートンさんの解説では、エッセイ本編とは別の角度からTARAKOさんの才能の凄さを感じられ、こちらも読み応えがありました。
今年の春、TARAKOさんが突然お亡くなりになったことを知った時は、とてもショックでした。
でもこの本を開けば、いつでもTARAKOさんに会えるのだと確信しました。これからもこの本を何度も楽しもうと思います。

くもをさがす

くもをさがす

 

西 加奈子 著

★2024.10.13   昨年11月、妻の肺がん摘出手術の間、家族待合室で「くもをさがす」をずっと読んでいました。救われたと思いました。実際のところは、5月に再発が見つかり、現在は抗がん剤治療の最中です。病めるときも、健やかなるときも、どちらも大切な日常です。

ショコラティエみたいにできる 魔法のボンボン・ショコラレシピ

ショコラティエみたいにできる 魔法のボンボン・ショコラレシピ

 

熊谷 裕子 著

★2024.10.13   今までありとあらゆるお菓子の本を読んでまいりましたが、意外とショコラの本はないんです。あってもプロむけで数多く作るレシピだったりします。
こちらはその様なことはなく。
素晴らしいレシピばかり。作り方だけでなく、ちょっとした修正?みたいなことまで教えてくださるので安心して作れます。
これから涼しくなるのでまた活躍させたい一冊です。

プティ・ガトーのデコレーション・メソッド

プティ・ガトーのデコレーション・メソッド

 

熊谷 裕子 著

★2024.10.13   初めてこの本に出会った時は、パティスリーのようなケーキを作れる喜びに幸せいっぱいになりました。
チョコ飾りのプロセスに至るまで丁寧に教えてくださり、先生のケーキに対する思いがパンパンに詰まった一冊です。

焼き菓子の教科書 バターの性質を知れば、もっとおいしく焼けます

焼き菓子の教科書 バターの性質を知れば、もっとおいしく焼けます

 

熊谷 裕子 著

★2024.10.13   今流行りの焼き菓子を丁寧な解説で作りやすく指南してくださいます。
見た目地味になりがちな焼き菓子に、おもたせにしても喜ばれる華やかさをプラスされていて。熊谷先生らしいセンスがきらめく一冊です。

世界を変えた12の時計

世界を変えた12の時計

 

デイヴィッド・ルーニー 著 東郷 えりか 訳

★2024.09.19   気がつくと時計の取材とその記事を30年近くも続けていますが、これほど奥深くて面白い本はなかなかありませんね。日時計から最新のGPS衛星に搭載された原子時計まで。10章の「声の時計」の話は、特に面白いですね。これに触発されてコラムも書いてしまいました。