読者の声 最新一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
くるまの娘
宇佐見 りん 著
★2024.09.14 信田さよ子さんが、ユーチューブのエアレボリューションにゲスト出演されていて、その中で「「くるまの娘」が 的を得ている、すごい」といわれていたので、読んでみました。この本には、ネガティブな言葉全てが似合う、私の子供のときの心の様子、私が感じていた悶々とした日々が、しるされていて、宇佐美さん、なんでわかるのー?と感じました。この作品のなかの一文の様に、家族丸ごと助けてほしかったです。こんなに、読んでて心かきまぜられて熱くなった本はないです。家族なんて、やっかいと思いながら生きてきました。しかし、この本で、これまで私だけの問題として抱えて生きてきましたが、少し楽にもなりました。客観的に我が家族を見ることができ、私は親から逃げることもできなかったけど、それはそれでいいのだと思えました。父が生きていたら、もう少し父に接して、我が家の「ままならなさ」原因の追求したかったです。
あの夏が飽和する。
カンザキ イオリ 著
★2024.09.01 分厚い本は沢山読んでるけどこれが一番おもしろかった。
くもをさがす
西 加奈子 著
★2024.08.29 ガンなんて、よかったが探しようにも見つからないのに、「あ、あたし、貴重な経験してるのかも」と、少し見方を変えてくれる一冊。
フィネガンズ・ウェイク Ⅰ・Ⅱ/Ⅲ・Ⅳ セット
ジェイムズ・ジョイス 著 柳瀬 尚紀 訳
★2024.08.27 今日,6月に予約した近くの書店で買ってきました(棚にもありましたよ).だいぶ待ったので,もしや出ないのではないか?といぶかっていました[SMILE].
この時代にこのような本を出してくれるとは.河出書房新社,ファイト!
本文,ノンブルの配置,カバー,箱のすべてがとても美しい装本です.ご苦労が忍ばれます.関係の皆様に深く感謝します.
これから,ゆっくりと,じっくりと,ジョイスと柳瀬さんのラビリンスを味わいたいと思います.
ゆびでなぞって!ひらがなあいうえオノマトペ
石上 志保 著 赤池 佳江子 絵
★2024.08.27 勉強が遅れている8歳の息子に購入しました。
字の部分が凹んでいるのがすごく良かったです!
普段は書き順を指摘すると機嫌が悪くなって勉強にならなかったのですが、書き順も自分で確認しながら練習することができました。
カタカナもあったらいいのに
やまびこのうた
笹山 久三 著
★2024.08.22 中学受験の塾でこの本をもらいました。
私はそこまで本が好きでもないけど
スラスラ読めて何回も読み直しています。
個人的に本の中で一番好きな作品です。
カメリ
北野 勇作 著
★2024.08.19 人でないものの日常。心とか感情といったものは、どこから来るのかなとふと思ってしまう物語だった。佐賀在住の私は、この物語に登場した「海」を有明海の干潟で想像するんだけど、他地域の人はどんな想像をしてるんだろう。
奏で手のヌフレツン
酉島 伝法 著
★2024.08.17 画数の多い漢字に見慣れないルビがふられ、最初はとっつきにくかったのですが、式が進行し"太陽"が登場するあたりから、想像しても追いつかない絢爛たるイメージに圧倒されました。
登場人物たちが人間だと思って読んでいたのですが、「あれ?」と思わせることが小出しに現れ、どうやらホモサピエンスとは違う人たちなんだと、ゆっくり分かってきました。
特定の相手に固執するのは下等な生物のすること、と恋愛は否定され、痛みを和らげることも声を合わせて歌うことも否定された極端にストイックな世界だけど、工房・照子屋の仲間や何より家族の絆が強く、"煩悩蟹"や"太陽"とも有機的に結ばれたみんなつながっている世界。主人公たちが皆ひたむきで愛おしい。
読み終えて満足感に浸るとともに、この残酷だが生真面目で美しい世界に、また戻りたくなりました。
JR上野駅公園口
柳 美里 著
★2024.08.15 ※感想※
上野公園のホームレスの男の生活を描いた作品。
作者は上野公園での取材をもとに描いている為、限りなくノンフィクションに近いフィクションである。ホームレスって、なんで仕事からしないの?仕事しようと思えばできるんじゃないの?正直この本を読む前はそう思っていた。そのような考えが一気に覆った。
この作品を通して「山狩り」という言葉を初めて知った。「山狩り」とは、天皇や皇族が訪れる際に特別清掃、いわばホームレスの排除をすることである。たしかに以前と比べると上野公園で最近ホームレスを見かけない。園内では大道芸や楽器を演奏するアーティストの活動が盛んになったり、外国人観光客がより一層賑わいを見せている。
「この単調な風景のどこかに、痛みが在る」
「この、似たような時間の中に、痛む瞬間が在る」
今、上野公園から姿を消したホームレスたちはどのように生活しているのだろうか。
神曲 地獄篇
ダンテ 著 須賀 敦子/藤谷 道夫 訳
★2024.08.11 面白い、面白すぎます。こんなに深くて、斬新で、且つ、納得が行く神曲解説があったでしょうか!
この年までそれなりに本を読んできて、こんなに興奮して引き込まれる読書体験は経験したことがありません。こんなに楽しませておいて、神曲全体の6分の1でおしまいなんて、あんまり酷です。
残りの6分の5の著述・出版をぜひともお願いします。まずは本文訳だけでも、その後、各歌解説を追加し、さらに出来れば各歌注釈を追加する、と段階的な出版でも構いません。
藤谷道夫先生にしかできないこの偉業を、藤谷先生のできるところまで、私たち人類に残していただけたとしたならば、幸せの極みに存じます。
どうぞ、ご検討のほどよろしくお願いします。
21 Lessons
ユヴァル・ノア・ハラリ 著 柴田 裕之 訳
★2024.07.29 『サピエンス全史』始め、ハラリ先生の大著を一通りは流し読みしたが、未だ理解しきれていない部分が多々ある。折に触れて向かい合い、読み直したいと思っている。
一番私個人に響いたのは「雇用」の項だ。詳しくは原著を参照して欲しいと言うほかないが、結果として私は「一生の仕事」という(21世紀に似つかわしくない)考えを捨て、都度貪欲に「成長」しなければならないと考えた。積みあがっていくキャリアというよりも、状況に応じて刷新するようなイメージだ。
好む好まざるに関わらずそうせざるを得ないであろうし、それならば途上を楽しみたい、とも私は考えている。
同時にそのような流動的なキャリアを築くことに、私はわくわくしさえした。「雇用」の項は最も心躍る項ではないかと個人的に考えている。
マリリン・トールド・ミー
山内 マリコ 著
★2024.07.28 私はこの本を読んだ時、複雑性PTSDと診断され、休職していました。もともとマリリンが好きだったこともあり、タイトルを見て即購入しました。
主人公は私と同じ悩みを抱えていました。家庭環境も似ていて、話の世界に引き込まれていきました。本書の中の台詞に救われた気持ちになり、前向きに自分の人生を振り返るきっかけにもなりました。本の力は凄いです。ありがとうございました。
自由思考
中村 文則 著
★2024.07.27 文庫版を拝読しました。数ヶ月前に初めて中村文則さんの作品を読み、どハマりしております。このエッセイで、中村さんの22年間と「覚悟」を知ることができました。笑ったり、頷いたり、考えたり、読み応えのある大満足な1冊でした。そして、勇気を持つことができました。
親愛なるあなたへ
カンザキ イオリ 著
★2024.07.23 初め曲を知った状態で本を読み、そのあと曲を聞くと印象が変わります。またそのあと本を読み返すと別の捉え方もできます。曲を作っているカンザキさんならではの表現が詰め込まれていて、すごくいい本です!
俺の残機を投下します
山田 悠介 著
★2024.07.16 文の構成もしっかりとしていてとてもいいと思いました。さらに、登場人物の感情を表すのもうまくて、読んでいるとき思わず泣いてしまいました。
近現代詩歌
池澤 夏樹/穂村 弘/小澤 實 選
★2024.07.16 帯に「むずかしいという先入観を一掃する」。読んでみると、日夏耿之介、吉岡実、入沢康夫…「むずかしい」ものは、理解できる(なかなか理解できなくても、いつか理解できる)現実の科学であるとすれば、ここにある詩は、いつまでも人間には理解できない永遠の謎である。おそろしい呪文だ。「むずかしい」のではなく、わかることは不可能なのだ、と発見すれば、のめりこんで読めるけれど、他の人に推奨できるものなのか。詩の読者は少ないほうがいいらしい。怪異の喜びが過激すぎる…
あの夏が飽和する。 ―全文朗読付き完全版―
カンザキ イオリ 著
★2024.07.16 文庫化する前から楽しみにしてました!こんな有名な声優さん方が朗読しているのに6300円って安すぎます!クソ大事にします!
ジョン・レノン 失われた週末
メイ・パン 写真・文 山川 真理 訳
★2024.07.15 旧版も買いましたが、映画公開に合わせての新装版となれば、買わないわけにいきません。本書は、いわゆるアイドルやスターの写真集ではなくて、発表されることを意識していない、言わば「素顔のジョン・レノン」に触れられるプライベート・アルバムみたいなものなのでしょう。私はつい先日、『マインド・ゲームス』の再発盤も買いましたが、個人の想いを吐露した楽曲が多く、その意味では本書と対をなしたアルバムと言えます。「人間、ジョン・レノン」は、やはり、どこまでも深く魅力的ですね。
5分後に幸せなハッピーエンド
エブリスタ 編
★2024.07.10 どの話にも感動してしまい、涙が止まりませんでした。家族の愛や、友情、大切な人を思い出すことが出来る作品だと思います。
くもをさがす
西 加奈子 著
★2024.07.03 はじめまして
この本は、私が高熱でなかなか退院できずにいたとき、友人が持ってきてくれました。
去年の9月に卵巣がんの告知を受け、ステージ4bで手術、抗がん剤治療中になります。
免疫力が落ちて、感染し今は抗がん剤を一時やめざるをえない状況です。
本を読み進めるにつれて、驚くことばかり
西さんのお誕生日は私と1日違い
バンクーバーに住んでいたこと。
子育てしていたこと。
母の名が同じだったこと。
何か運命を感じました。
バンクーバーの印象は私とは違った印象でしたが、よくも悪くもやはり自分できり開いていくものだと思いました。
西さんの考え方や周囲の人たちとの関係、感謝。
共感と感心を致しました。
これからつきまとってくるであろう再発に対しても心の持ちよう
勇ましく楽しく歩んで行こうと思いました!