読者の声 最新一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

投稿のしかた

くもをさがす

くもをさがす

 

西 加奈子 著

★2024.04.05   昨年乳がんの診断を受けたタイミングで、テレビ本書が特集されていて存在を知った。西さんと同じサブタイプであることもあり、治療の際の心のバイブルにしていた。だから、読み終わると心の拠り所がなくなってしまう気がして、最後は週に1ページずつ、一語一語を噛み締めるようにゆっくり読み進めた。
結局抗がん剤治療の半ばで読み終えてしまったが、怖くても辛くても当たり前なんだということを認めてもらえてとても気が楽になった。
私も、寄り添ってくれる家族や友人に感謝しながら自身の人生に向き合って行きたい。

くもをさがす

くもをさがす

 

西 加奈子 著

★2024.04.05   まさにほとんどピッタリ同じ状況で、一気に読みました。年齢まで一緒でした。私はまだ治療は完了していませんが、これからどんなことが起こるのかとか、希望もたっぷりもらえました。

「たとえ乳房も子宮も卵巣もなくても私は女性だ」という決然とした一文に、奮い立つような感情を抱きました。

弱さも強さもみんなまとめて自分を愛す、私にとってこの1冊はここから先を生きるための指標です。

ハウリングの音が聴こえる

ハウリングの音が聴こえる

 

松村 雄策 著

★2024.04.01   『rockin’on』を創刊号から読んでいる私にとって、松村雄策さんが亡くなってしまったことは大きな衝撃でした。でも、本書を読み、松村さんの息遣いがページのあちこちから聴こえて来たように思えました。本書の中で、松村さんは生き続けています。「松村さんの声が聴こえる」、そう思えた一冊です。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.03.23   この本を読みながら「そうやねん!」と自分もバンクーバーに住んで感じたことが改めて言葉になったような気がします。

僕も去年カナダで病気になり、(良くも悪くも)病院にお世話になりました。
治療のことを考え、現在は日本で闘病中です。

病気のため思うように外にでられず、目を閉じるとバンクーバーにいた時の情景、人との出会い、街の雰囲気を今でも昨日のことのように思い出します。
時間があいてから、あの時はこういう気持ちだったんだなと。
この本が改めて、バンクーバーでの思い出とのつながりをさらに強くしてくれました。

ありがとうございます。


くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.03.21   乳癌ではないのですが、葉状腫瘍が再々発し、右胸を全摘することになりました。
ショックで辛くて辛くて堪らない中、縋るような気持ちで『くもをさがす』を買いました。
西加奈子さん、この本を書いてくださりありがとうございます。
病気に対する恐怖や、自分の気持ちに対する葛藤など自分の中でモヤモヤしていたものが、西さんの文章を読むことで整理できたり理解できたりしました。
まだまだ自分の状況を受け入れられてはいないのですが、この本をお守りにして手術や術後の生活に臨みたいと思います。

くるまの娘

くるまの娘

 

宇佐見 りん 著

★2024.03.12   苦しい。しんどい。徹頭徹尾、少女の肉体感覚に寄り添った緻密な文体と、そこから紡がれる暴力と混沌の物語に、辛くなる。読んだぶんだけ、文がこころを削っていく。自分の尊厳を覆うやわらかな膜が、剝がしとられるような気分にさえなる。それでも、ページを捲る手は止まることをしらない。狭い車内に閉じ込められた家族と少女の物語のゆくすえを、この目で見届けたいという思いがほとばしる。少女が背負おうとしているあまりに重い光に、天からわきあがり血を巡る暴力の光に、何度も目を眩ませてたどり着いたその先に、想像を絶する景色がある。穏やかな街並みの内側に張り詰めた哀しみが、ゆるくぬるくいつまでも続く地獄が、あたたかな春の光を浴びて、はるか道の先へ続いていく。父と娘を載せたくるまは、その霞んだ道の向こうへと走る。いったいどこまで行くのだろう。それが知りたくて、きっと私は宇佐見さんの著作をこれからも読み続ける。

木にとまりたかった木のはなし

木にとまりたかった木のはなし

 

黒柳 徹子 作 武井 武雄 絵

★2024.03.09   とても心の豊かさを感じました。
木の願い事を小鳥たちが力を合わせてで叶えてあげようとする姿がまた、可愛いですね。
今の世の中だから、みんなで協力する、誰かのために…と言う気持ちを思い起こさせてくれる絵本だと思います。
ほっこりとユーモアのある素敵な絵本ですね。

芥川龍之介の桃太郎

芥川龍之介の桃太郎

 

芥川 龍之介 著 寺門 孝之

★2024.03.06   「鬼とは何か?」を問い直す
多面的な見方を養う秀逸な作品
挿絵は芸術的で見応えがある
中学校以上の学校図書館に置きたい

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.02.19   乳がん患者という立場になって15年。
これまで手にしてきたすべての乳がん関連本の中で一番心に届きました。
まだ手にしていない患者さんに読んでもらいたいと思い、乳腺外科の待合いに置いてもらえないかと主治医に相談したところ「NHKでも紹介されて気になっていました」とのこと。
読んでないんかーい!…と心の中でツッコミを入れましたが、1週間後に乳腺外科に行くと受付に置いてくれていました。
ひとりでも多くの患者さんやご家族の心に届きますように.⁠。⁠*⁠♡

FASHION 世界服飾大図鑑[コンパクト版]

FASHION 世界服飾大図鑑[コンパクト版]

 

DK社 編 深井 晃子 日本語版監修

★2024.02.19   これまで生きてきた人たちの服飾の変遷がわかりやすく、見やすく掲載されており、卒業論文でとっっても参考にさせていただきました、、!!

私は卒業後に舞台衣装製作の仕事をするのですが、デザインを考える際にも使用しています。絵や壁画からのみの情報を本当に細かく分析してくださり、ディティールも見落とすことなく掴めています。制作してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。

まだ20代のちっぽけな存在ですが、私の人生を共にする大切な大切な本になりそうです。最後にお願いで、コンパクト版でもかなりの重さがあるため、電子版をぜひ検討していただきたいです、、!!!外でもなんのストレスなくこの本と向き合いたいと思っています。どうかよろしくお願いします。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.02.02    たった今、読み終えました。ガン闘病記だけではなく、社会のいろいろな観方に触れ、自分の狭さを感じました。
西加奈子さんの周りの人々の温かさ、心の強さ、広さにも感動!私はそういう友人になれるだろうかと自問しました。
 でもまだどのようにも変われる!そんなふうに思わせて頂きました。西さんの正直な前向きさに背中を押してもらった気分です。
 文中の本の引用も印象的でした。
言葉が心の奥に潜む思いを引っ張り出してくれるようです。
 私も元乳がん患者ですが、幸い初期でしたので今は普通に元気に過ごせてます。とても呑気なガン患者だった17年前をちょっと思い出しました。
西加奈子様、どうぞお元気で、これからもどんどん書いてください。楽しみにしております。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.01.30   私は医療従事者で、この本に登場するような抗がん剤を扱う部署で働いています。
この本の中の「がん患者やからって、喜びをうばわれるべきやない。」という言葉。私は患者さんにこんなに真っ直ぐ言えていないなと心にズシンと響きました。関西弁でコミカルに伝わるけどもとても心に残る内容でした。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.01.27   誰に教えられたのかも覚えていませんが、私もなぜか蜘蛛だけは家の守り神だからと絶対に殺さず、掃除もほらほら危ないよと声をかけながら蜘蛛を避けて掃除するくらいで笑
西さん、おばあさん様様ですね!
私はもともと慢性蕁麻疹持ちで年に1回くらいひどいやつになるんですが、5年前のその時、食べ物が全く喉を通らなくなる謎の症状が同時に出て大学病院を紹介され約2ヶ月ありとあらゆる検査をする中で初期の肺腺癌が見つかりそこからアラアラと手術になり、その頃には最初の飲み込めない症状は消え去り(結局原因不明、喉はいたって健康)
まぁ、これは親切な「お知らせ」だったんだろうなぁと思ってます。
この世界にはまだまだ不思議がいっぱいですね。
西さん、お元気でいてください。
きっと大丈夫!

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.01.18   ステージ1の乳がんで、右乳房全摘しました。こんな軽いステージなんだから、不安に思ったり怖がるのは申し訳ない、後ろめたい感じがずっとあります。そんな罪悪感にも似た気持ちは、当たり前なんだよと、言ってくれる人は居なかった。
大きな胸の傷跡も、不安で気弱になったりすることも、全部ひっくるめて、私は私を生きて行って良いんだと、言ってもらえた様でした。
ありがとう。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.01.13   NHKの番組で西さんのがん闘病の動画が取り上げられていて、とても共感して本を読みました。カナダの医療現場のことも含め、カナダと日本の文化の違いに関する記述がとても興味深かったです。考えさせられた記述の一つは『障害を持っていることで「迷惑をかける」などという観念はないし、困っている人がいれば助けるのが当たり前なのだから、助けられた側も過剰に感謝する必要などない。このような共生も、本来は当たり前のことだ。だがそれを「当たり前のこと」として皆で共有してる街は、マイノリティに対してだけではなく、結果全ての人に優しい。』(p.110)です。
読後改めて西さんの動画を観たくなり、再度NHKラーニングの動画を観ました。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.01.07   『へび』を読んでいて、くもに辿り着き、あなたに向けられた言葉は私に届きました。痛みや苦悩を想像するのは遠巻きにして、ただ心のうちに添ってみました。勇敢という言葉の通り自分で決断する潔さ、多くの人との絆、愛と情との相違、ガンさえも生きているととらえること、くもが守り神のような祖母であることなど、随所で頷きながら読みました。
平穏と裏腹な困難が、近くに潜んでいるかもしれないと思いながらも、今の幸せをかみしめて生きようと再確認しました。
西さんの生の声が、しっかりと聴こえてきました。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2024.01.05   生きるって日頃感じないこと。でも、死が身近に迫ると、ハグ、友達、景色、食べ物、全てが痛いくらいに輝きを増す。でもリアル。西さんはそんな切羽詰まった環境を関西弁で和ます。でも、人が生きるってリアルで辛く、幸せで、切なく、楽しい感じ。そんな体いっぱいの全身で受けた感じでドストレートで投げられた感じ。受け取りは読者それぞれに。大谷選手のストレートより重い直球。素晴らしい問いに出会えました。ありがとう。西さん。

宇宙から考えてみる「生命とは何か?」入門

宇宙から考えてみる「生命とは何か?」入門

 

松尾 太郎 著

★2023.12.17   私は、宇宙や不思議な事や、まだ解明されていない事が大好きで、何か初心者でも解る面白い本が出ていないかなと探していたら、有りました!面白い!地球外生命体を探す上で、あれだけ地球の歴史や地質や気候や生物を理解する必要があるとは、著者は色々な事実に耳を方向け興味を持たれているのだと、大変興味深く読ませて頂きました。また本を出版される事を期待します。

ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。

ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。

 

haru 著

★2023.11.28   この本は、私が凄く大切に何度も読んでいる本で、本当に大好きな本です。私は元々、HSPやADHDなどが書かれている本に興味があり、そこからふっと手に取った本がこの本でした。読んでみると、自分の知らない世界がharuさんの中では繰り広げられているということを感じ、直ぐにいい本だと思いました。色んな人にこの本が広がっていったら私自身とても嬉しいです!

ビル・エヴァンス

ビル・エヴァンス

 

河出書房新社 編

★2023.11.22   表紙のビル・エヴァンスの佇まいに一目惚れし、思わず衝動買いしてしまいました。本書でも取り上げられている映画『タイム・リメンバード』を観て以来、私にとってのビルは、「大いなる謎」以外の何ものでもないのですが、本書には、そんな謎を解くための鍵が、いっぱい詰まっているように思えます。表紙には「孤高のジャズ・ピアニスト」とありますが、彼ほど孤高という言葉が似合うアーティストはそうはいないでしょう。私の“ビルを巡る旅”は、まだ始まったばかりです。