読者の声 最新一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

投稿のしかた

宮本常一を旅する

宮本常一を旅する

 

木村 哲也 著

★2024.11.02   プロフィールによると、著者は宮本常一の本と高校卒業後に出会い、その後宮本常一の足跡を辿る旅を続けているとの事。
著者は、宮本が駆使した「あるくみるきく」を用いて、訪問地のその後を丁寧に描いている。
それによって、宮本の残した足跡が、地元の人々に強く受け継がれている事が詳らかになっていく好著。

うるうる白書

うるうる白書

 

TARAKO 著

★2024.10.25   物心ついた時からちびまる子ちゃんのアニメが大好きで、本屋でこの本を見かけて、これは絶対に読まねば!と思って即買いました。
TARAKOさんの人柄と才能が存分に感じられる内容で、最後までとても楽しく読みました。TARAKOさん自身もまるちゃんに負けないくらいにぎやかな人柄で、笑えて元気になれるエピソードが多かったです。
またキートンさんの解説では、エッセイ本編とは別の角度からTARAKOさんの才能の凄さを感じられ、こちらも読み応えがありました。
今年の春、TARAKOさんが突然お亡くなりになったことを知った時は、とてもショックでした。
でもこの本を開けば、いつでもTARAKOさんに会えるのだと確信しました。これからもこの本を何度も楽しもうと思います。

くもをさがす

くもをさがす

 

西 加奈子 著

★2024.10.13   昨年11月、妻の肺がん摘出手術の間、家族待合室で「くもをさがす」をずっと読んでいました。救われたと思いました。実際のところは、5月に再発が見つかり、現在は抗がん剤治療の最中です。病めるときも、健やかなるときも、どちらも大切な日常です。

ショコラティエみたいにできる 魔法のボンボン・ショコラレシピ

ショコラティエみたいにできる 魔法のボンボン・ショコラレシピ

 

熊谷 裕子 著

★2024.10.13   今までありとあらゆるお菓子の本を読んでまいりましたが、意外とショコラの本はないんです。あってもプロむけで数多く作るレシピだったりします。
こちらはその様なことはなく。
素晴らしいレシピばかり。作り方だけでなく、ちょっとした修正?みたいなことまで教えてくださるので安心して作れます。
これから涼しくなるのでまた活躍させたい一冊です。

プティ・ガトーのデコレーション・メソッド

プティ・ガトーのデコレーション・メソッド

 

熊谷 裕子 著

★2024.10.13   初めてこの本に出会った時は、パティスリーのようなケーキを作れる喜びに幸せいっぱいになりました。
チョコ飾りのプロセスに至るまで丁寧に教えてくださり、先生のケーキに対する思いがパンパンに詰まった一冊です。

焼き菓子の教科書 バターの性質を知れば、もっとおいしく焼けます

焼き菓子の教科書 バターの性質を知れば、もっとおいしく焼けます

 

熊谷 裕子 著

★2024.10.13   今流行りの焼き菓子を丁寧な解説で作りやすく指南してくださいます。
見た目地味になりがちな焼き菓子に、おもたせにしても喜ばれる華やかさをプラスされていて。熊谷先生らしいセンスがきらめく一冊です。

世界を変えた12の時計

世界を変えた12の時計

 

デイヴィッド・ルーニー 著 東郷 えりか 訳

★2024.09.19   気がつくと時計の取材とその記事を30年近くも続けていますが、これほど奥深くて面白い本はなかなかありませんね。日時計から最新のGPS衛星に搭載された原子時計まで。10章の「声の時計」の話は、特に面白いですね。これに触発されてコラムも書いてしまいました。

くるまの娘

くるまの娘

 

宇佐見 りん 著

★2024.09.14   信田さよ子さんが、ユーチューブのエアレボリューションにゲスト出演されていて、その中で「「くるまの娘」が 的を得ている、すごい」といわれていたので、読んでみました。この本には、ネガティブな言葉全てが似合う、私の子供のときの心の様子、私が感じていた悶々とした日々が、しるされていて、宇佐美さん、なんでわかるのー?と感じました。この作品のなかの一文の様に、家族丸ごと助けてほしかったです。こんなに、読んでて心かきまぜられて熱くなった本はないです。家族なんて、やっかいと思いながら生きてきました。しかし、この本で、これまで私だけの問題として抱えて生きてきましたが、少し楽にもなりました。客観的に我が家族を見ることができ、私は親から逃げることもできなかったけど、それはそれでいいのだと思えました。父が生きていたら、もう少し父に接して、我が家の「ままならなさ」原因の追求したかったです。

あの夏が飽和する。

あの夏が飽和する。

 

カンザキ イオリ 著

★2024.09.01   分厚い本は沢山読んでるけどこれが一番おもしろかった。

くもをさがす

くもをさがす

 

西 加奈子 著

★2024.08.29   ガンなんて、よかったが探しようにも見つからないのに、「あ、あたし、貴重な経験してるのかも」と、少し見方を変えてくれる一冊。

フィネガンズ・ウェイク Ⅰ・Ⅱ/Ⅲ・Ⅳ セット

フィネガンズ・ウェイク Ⅰ・Ⅱ/Ⅲ・Ⅳ セット

 

ジェイムズ・ジョイス 著 柳瀬 尚紀 訳

★2024.08.27   今日,6月に予約した近くの書店で買ってきました(棚にもありましたよ).だいぶ待ったので,もしや出ないのではないか?といぶかっていました[SMILE].
この時代にこのような本を出してくれるとは.河出書房新社,ファイト!
本文,ノンブルの配置,カバー,箱のすべてがとても美しい装本です.ご苦労が忍ばれます.関係の皆様に深く感謝します.
これから,ゆっくりと,じっくりと,ジョイスと柳瀬さんのラビリンスを味わいたいと思います.

ゆびでなぞって!ひらがなあいうえオノマトペ

ゆびでなぞって!ひらがなあいうえオノマトペ

 

石上 志保 著 赤池 佳江子 絵

★2024.08.27   勉強が遅れている8歳の息子に購入しました。
字の部分が凹んでいるのがすごく良かったです!
普段は書き順を指摘すると機嫌が悪くなって勉強にならなかったのですが、書き順も自分で確認しながら練習することができました。
カタカナもあったらいいのに

やまびこのうた

やまびこのうた

 

笹山 久三 著

★2024.08.22   中学受験の塾でこの本をもらいました。
私はそこまで本が好きでもないけど
スラスラ読めて何回も読み直しています。
個人的に本の中で一番好きな作品です。

カメリ

カメリ

 

北野 勇作 著

★2024.08.19   人でないものの日常。心とか感情といったものは、どこから来るのかなとふと思ってしまう物語だった。佐賀在住の私は、この物語に登場した「海」を有明海の干潟で想像するんだけど、他地域の人はどんな想像をしてるんだろう。

奏で手のヌフレツン

奏で手のヌフレツン

 

酉島 伝法 著

★2024.08.17   画数の多い漢字に見慣れないルビがふられ、最初はとっつきにくかったのですが、式が進行し"太陽"が登場するあたりから、想像しても追いつかない絢爛たるイメージに圧倒されました。
登場人物たちが人間だと思って読んでいたのですが、「あれ?」と思わせることが小出しに現れ、どうやらホモサピエンスとは違う人たちなんだと、ゆっくり分かってきました。
特定の相手に固執するのは下等な生物のすること、と恋愛は否定され、痛みを和らげることも声を合わせて歌うことも否定された極端にストイックな世界だけど、工房・照子屋の仲間や何より家族の絆が強く、"煩悩蟹"や"太陽"とも有機的に結ばれたみんなつながっている世界。主人公たちが皆ひたむきで愛おしい。
読み終えて満足感に浸るとともに、この残酷だが生真面目で美しい世界に、また戻りたくなりました。

JR上野駅公園口

JR上野駅公園口

 

柳 美里 著

★2024.08.15   ※感想※
上野公園のホームレスの男の生活を描いた作品。
作者は上野公園での取材をもとに描いている為、限りなくノンフィクションに近いフィクションである。ホームレスって、なんで仕事からしないの?仕事しようと思えばできるんじゃないの?正直この本を読む前はそう思っていた。そのような考えが一気に覆った。

この作品を通して「山狩り」という言葉を初めて知った。「山狩り」とは、天皇や皇族が訪れる際に特別清掃、いわばホームレスの排除をすることである。たしかに以前と比べると上野公園で最近ホームレスを見かけない。園内では大道芸や楽器を演奏するアーティストの活動が盛んになったり、外国人観光客がより一層賑わいを見せている。
「この単調な風景のどこかに、痛みが在る」
「この、似たような時間の中に、痛む瞬間が在る」
今、上野公園から姿を消したホームレスたちはどのように生活しているのだろうか。

神曲 地獄篇

神曲 地獄篇

 

ダンテ 著 須賀 敦子/藤谷 道夫 訳

★2024.08.11   面白い、面白すぎます。こんなに深くて、斬新で、且つ、納得が行く神曲解説があったでしょうか!
この年までそれなりに本を読んできて、こんなに興奮して引き込まれる読書体験は経験したことがありません。こんなに楽しませておいて、神曲全体の6分の1でおしまいなんて、あんまり酷です。
残りの6分の5の著述・出版をぜひともお願いします。まずは本文訳だけでも、その後、各歌解説を追加し、さらに出来れば各歌注釈を追加する、と段階的な出版でも構いません。
藤谷道夫先生にしかできないこの偉業を、藤谷先生のできるところまで、私たち人類に残していただけたとしたならば、幸せの極みに存じます。
どうぞ、ご検討のほどよろしくお願いします。

21 Lessons

21 Lessons

 

ユヴァル・ノア・ハラリ 著 柴田 裕之 訳

★2024.07.29   『サピエンス全史』始め、ハラリ先生の大著を一通りは流し読みしたが、未だ理解しきれていない部分が多々ある。折に触れて向かい合い、読み直したいと思っている。

一番私個人に響いたのは「雇用」の項だ。詳しくは原著を参照して欲しいと言うほかないが、結果として私は「一生の仕事」という(21世紀に似つかわしくない)考えを捨て、都度貪欲に「成長」しなければならないと考えた。積みあがっていくキャリアというよりも、状況に応じて刷新するようなイメージだ。

好む好まざるに関わらずそうせざるを得ないであろうし、それならば途上を楽しみたい、とも私は考えている。

同時にそのような流動的なキャリアを築くことに、私はわくわくしさえした。「雇用」の項は最も心躍る項ではないかと個人的に考えている。

マリリン・トールド・ミー

マリリン・トールド・ミー

 

山内 マリコ 著

★2024.07.28   私はこの本を読んだ時、複雑性PTSDと診断され、休職していました。もともとマリリンが好きだったこともあり、タイトルを見て即購入しました。
主人公は私と同じ悩みを抱えていました。家庭環境も似ていて、話の世界に引き込まれていきました。本書の中の台詞に救われた気持ちになり、前向きに自分の人生を振り返るきっかけにもなりました。本の力は凄いです。ありがとうございました。

自由思考

自由思考

 

中村 文則 著

★2024.07.27   文庫版を拝読しました。数ヶ月前に初めて中村文則さんの作品を読み、どハマりしております。このエッセイで、中村さんの22年間と「覚悟」を知ることができました。笑ったり、頷いたり、考えたり、読み応えのある大満足な1冊でした。そして、勇気を持つことができました。