読者の声 最新一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

投稿のしかた

くもをさがす

くもをさがす

 

西 加奈子 著

★2023.06.12   乳がんを告知され、呆然としていた前日にこの本が発売されました。わたしに書いてくれたのかしら?とすぐに手に取り、おそるおそる一気に読みました。
不安、恐怖心、誰にも言えない気持ち、その全てを西さんが代弁してくれていました。
私もきっと大丈夫なんだ、と背中を押してもらえました。
全摘手術を受け入院している最中も、西さんの体験、気持ちを思い出して、ずっと手を握ってもらっているような優しさに包まれました。
ひとりじゃない。本当に心強かったです。
素晴らしい本を書いてくださり、心から感謝しております。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.11   病気は違えどわたし自身も卵巣を摘出している。
キャンサーフリーになった西さんの抱える恐怖や葛藤は、病気になったことのある人間ならきっと一度は体験するだろう感情。
あまり描きたくはないその言いようのない、他人には理解し難い、どこか嘘めいたような感情を、ありのままに言葉にしてくれた事は間違いなく多くの人にとって救いになったに違いない。
そして何よりも、この腕で今を不安に思う誰かを、愛する大切な人を力一杯に抱きしめる事ができる事がいかに幸せな事かと、そう教えてくれた。
西さんの投げた小石は、大きな波紋となり遠くへ遠くへと広がっている。
わたしの心を揺らしてくれたように、誰かにとってもそうであって欲しいと、心から願っている。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.11   西さんの文章は、短くも歯切れ良く、そして知的でユーモアに飛んでいて、心にするするっと入ってくる。
淡々と綴られた文章の中に、時に露わになった剥き出しの感情たちが溢れ出してくる。
浴槽に勢いよく湯を溜めながら1人泣いた夜は、息が苦しくなるほど心が締め付けられた。
最初は、誰のせいにもできないどこに向けたらいいのか分からない宙に浮いた感情たちが、いつからか自分と、そしてこの世にたった1人の「あなた」に向けられていた。
それは、まさに「祈り」と言う言葉以外に見つからなかった。
『くもをさがす。』
それは、まさに祈りそのものだ。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.11   まさに癌闘病中です。日本の医療システムはとても良くできていると思いますが、自分の体のボスは自分という主張が通らない事が多々あります。例えばカナダでは、薬を飲む自由をあっさり認めてくれたとありましたが、日本では入院手術前は、ビタミン剤を含む全ての薬は禁止です。治療をするのは医師ですが、治癒は自分が主体と思い、寛解を目指して努力しています。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.11   西さんがご自分の疾患との対峙を身近に感じる事ができました。私にも起きうるかもしれない。でも、西さんがいるから大丈夫!って思えました。美しい瞬間を教えて下さりありがとうございました。
西さんと会話する相手が皆関西弁ってのも心地よく、不謹慎ながら手術前のやり取りで笑ってしまいました。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.08   ご出版された4月、西さんと同じくトリプルネガティヴと告知を受けました。このタイミングで西さんの御書に出逢えたことに意味があると思いました。まるで西さんに突然どつかれ、『ほら、こっちやで!』と手を強く引かれるようなあたたかな読後感。日常に引き戻される感覚。それが自分自身に向き合うというあたりまえのことを強く思い出させてくれました。闘病ではない、ここは戦場などではない。日常。
自分にとことん向き合い、そして支えてくれる家族、友人を大事にしようとあらためて誓いました。
本当にありがとうございました。
余談ですが、西さんのエピソードはクモが現れますが、
我が家にはなぜかてんとう虫が現れます。一体どこから入ってきたのか?私や家族にショックなことが起こると、必ずそのてんとう虫はやってきます。まるで『生きなさい』『大丈夫』と言われているようで、私も同じように意味を見出さずにいられませんでした。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.08   バンクーバーに住んでいます。妻が3年ぶりに日本へ一時帰国中です。病院での検査結果、左胸にしこりが発見され、マンモグラフィー、MRIそして針生検査を終えたところです。その結果、手術を日本ですべきか、戻って当地にてするか決めようと思っていたところ、昨日の新聞紹介で、西加奈子さんと本書の紹介があり、早速キンドル版を購入。当地の病院に対しては、検査に時間がかかりすぎ治るものも治らないという不信感をもっていたので、できる限りの検査は日本で済ませ、さて戻ってきてからどうなることやらと不安でした。本書を読み、一旦システムに入ると治療は驚くほどスムーズに進むとあり勇気づけられる思いがしました。また、本書に書いてあるバンクーバーの生活に共感すること多々あり、そして西さんとはすくなからぬ共通点があることも知りえました。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.08   10年前に肺癌と判り左の肺を摘出しました。不思議に大丈夫だと感じました。今も生きていてかなこちゃんの「くもをさがす』を読む事ができて嬉しいです。20年前にもこれは胃潰瘍で胃も全部取って仕舞いましたがなぜだか今も元気です。この世でやることが在るので生かされて居るのだと思い日々精一杯に暮らしています。此れからも加奈子ちゃんの活躍を祈っております。有難う御座いました。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.05   この本についての西加奈子さんのインタビューを読んで、私は、お父さんとお母さんのがん治療中や治療後の今の気持ちをほとんど理解できてなかったのかなと思い、理解したいなと本をすぐに買って読みました。
読み終わった今もやっぱり2人の気持ちを十分理解できたわけではないと思うけど、私なりにお父さんとお母さんに寄り添ってサポートしたいと思いました。
今は母が読んでいます。
この本を出版いただきありがとうございます。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.03   卵巣がんの告知あり、5日前に開腹手術をしました。病院に西さんのくもをさがすを持ち込んで何度も読み返しました。両胸摘出手術が日帰りには本当にびっくりしました。同時に自分の甘さを痛感しました。明後日退院しますが、7日も入院できるなんて幸せ過ぎる!やれる事は自分で!退院後、抗がん剤治療が始まりますが、自分を信じてやるしかないのです。
仕事もやる。子どもたちが待ってるから
大好きなキャンプと麻雀もやる。
まだ、思いっきり泣けていませんが、時が来たら泣こうと思います。
西さん くもをさがす を書いて下さりありがとうございます。

くもをさがす

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西 加奈子 著

★2023.06.02   「まさか」や「どうして」って人生について回る。ハナから達観しているヒトは稀だ。存在しないかもしれない。それは病どころではなく、仕事や恋愛、友情、そもそも自分の生まれにも感じている人がいるだろう。西さんは日本とカナダ(大阪や東京、トロントやバンクーバーなど都市間の話も)で医療や地域社会の違いにも触れてくれた。自分のボスは自分でありながら、親しい仲間との触れ合いで自分の気持ちをどう維持して前向きになっていくか。という、大切な話が書かれていた。

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西 加奈子 著

★2023.06.02   4月10日に乳がんと診断されキャンセルが出たため急遽4月27日に右乳房全摘手術を受けました。本の紹介欄などで知っていましたので退院直後、購入し読みました。雲をさがすだと思っていたらspiderの方だった。私は蜘蛛が苦手だ。
どうしようかと思ったが読み進めていくうちに引き込まれていった。
「私のからだのボスは私だ
自分の事は自分が決める。」
私は判断を人に委ねたいと思ってばかりいた。
つらい事から目をそむけようとしたり、漠然と温泉に行けないんだ。とか、どこか自分を外から眺めているような夢の中にいるような1ヶ月だった。
読んでいくうちに夢から覚めた。
そうだ私のボスは私なんだ。
これからも迷う事はあると思うけれど自分を信じようと思っている。
「5月末、もう一度読みました。生きている。幸せだ。」
乳首いる?には笑ってしまった。
いらんか笑

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西 加奈子 著

★2023.06.01   78歳の老人です。人間の資質や感性は読書量によって決まると言っても過言ではないと常日頃思っています。孫が大学2年生になり、「本を読め」と言いましたら、「お爺ちゃんがよい本を紹介して」と逆に指示されてしまいました。そこで張り切って、しかし負担にならないように、そろりと1冊ずつlineで画像付きで送信しています。今回拝読した『くもをさがす』は、直接郵送することにしました。それはこの本が間違いなく、これからの孫の人生においてよきパートナーとなると確信したからです。御社の坂上陽子さんにもお礼を申し上げます。ヨーコ・コレクションもこれから読んでみます。ありがとうございました。

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西 加奈子 著

★2023.05.29   西さんと会ってお話しできたような感覚になりました。私も癌治療で素敵な看護師の方々、ドクターの方々に出会い、友人や家族から(私にとってのくもの存在の人からも)たくさん力を借りたので、共感する場面が多かったです。
体に大きな傷があっても、心の傷は最小限に、西さんみたいに世の中で起きている事からも目を逸らさず生きたいと思いました。ありがとうございます。

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西 加奈子 著

★2023.05.28   トリプルネガティブ、BRCA陽性。4年前に告知され、抗がん剤、手術、放射線フルコース治療にて経過観察中です。
術後クレープを食べた瞬間ががん治療のクライマックスというのにとても共感しました。
私の身体のどこにも癌細胞は無いもう何も怖くないと思えたあの日。時が経つにつれ再発の恐怖、朝の不安。何でだろう?ってずっと考えても出なかった答えが書いてあり驚きました。
「告知のトラウマ」と「取り戻した日常を手放したくない故の未知の恐怖」
キャンサーギフトを得たからこその恐怖なのだと気付きました。きっとこの恐怖が無くなる日は来ないけれどそっと隣に寄り添ってこの日常を淡々と楽しく生きていきたいなって思いました。

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西 加奈子 著

★2023.05.28   全く前情報がないままに手にとって、
衝撃と、恐怖と、そして、
この病を患う方への思いを新たにした。。

特に心を揺さぶられたのは、告知された日の夜の描写…
西さんの思い、バスタブに注がれる水の音、涙と叫び、
たった3行にどれだけの想いが詰められているか…

でも西さんは終始がんを恨むことはなかったという。
このがんの捉え方もこれまで自分が考えていたことと違う価値観を教えて頂いた。

死を感じたり、その恐怖に怯えたり…まだ私はそんな経験はないけれども、できることは少ないかもしれないけど、そういうことを経験した、している人にせめて寄り添いたいと、強く思った読書時間だった…

西さんがツラい中で、こんなリアルな感情表現を残して頂いたことは、きっといろいろな方の心に届くんだろうな…

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西 加奈子 著

★2023.05.28   あなたに、これを読んでほしいと思った。

これは私だと思いました。入院する直前に見つけ購入し、手術翌日から読み始め、自分の身体が検査や手術によってつらい状態になり、少しずつ回復しているこの時に寄り添ってくれている本です。誰もが感じる絶望感や検査や治療の痛みはもちろんの事、もう1人の自分が離れて冷静に見ている感じとか、生きているだけで素晴らしく感謝の気持ちが湧いてくるなど共感するところが沢山ありました。
カナダの生活の中で、先生が気付かれた、日本ではこうあるべきが多いというのは目から鱗です。私の抗がん剤治療はこれからなので自分の生き方を見直す良い機会になりました。

かっかどるどるどぅ

かっかどるどるどぅ

 

若竹 千佐子 著

★2023.05.27   前作『おらおらでひとりいぐも』で、自己の内面への旅を究めた作者は、本作において、外の世界に目を向け、今の社会が抱えている最大の問題と戦い行く決意をされたようです。競争によって人の尊厳を踏みにじり、人を孤立させ、分断してしまったこの世界。切り離された私たちに、何ができるのでしょうか、世界を破滅から救うために。ラストの4行から、私はその答えのヒントを受け取ったように思います。若竹千佐子さま、ありがとうございました。

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西 加奈子 著

★2023.05.27   乳癌全摘手術を2週間後に控えた今、この本と出会ったラッキーな読者です。

SNSやブログ等で有益な情報は簡単に手に入りますが、不安な気持ちに拍車がかかることもありました。
この本を読んだ後は、心強い味方に「大丈夫やで」とただ優しく、力強く抱きしめてもらったような感覚でした。

・ステージⅡbの右乳癌
・BRCA2保持者で両側全摘
・術前抗がん剤治療(パクリとAC)
自身と重なるところも多かったので、何度も頷きながら読み進めましたが、
共感だけでなく、自分では言語化できなかった気持ちも西さんの言葉に掬い上げてもらったように思います。本当にありがとうございます。

どうか多くの方にこの本が届きますように!

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西 加奈子 著

★2023.05.26   コロナ禍に外国で乳ガン。西さんとは同世代という共通点しかないにもかかわらず、共感、うらやましさ、応援の気持ちが入り乱れ、先を急いで読んだ。周りの女性だけでなく、男性にもすすめたい。そして登場人物全員に会いたい。