読者の声 最新一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
くもをさがす
西 加奈子 著
★2023.04.30 わたしは診察室では,なんだか従順に振る舞おうとしている(ドクターからするとどこが従順なんだよと思うかもしらんけど)。このまま手術受けたら,わたし数年後に自分と大喧嘩するか,鬱になってしまうような気がする。それは困る。私は話をしなくてはならない,自分を黙らせてはいけない。オフになりそうな心のなかのスイッチをオフにしちゃいけない。私のことを真剣に,がんを排除するためだけではなく,私の人間としての幸福についても,共に考えてくれる人と。
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西 加奈子 著
★2023.04.30 (二日後くらい)5時に目がさめて電気をつけた。6時まで読書。お風呂にお湯をためて,結局7時34分まで読書をした。「くもをさがす」読了。
これ本当に私のために書いてくれたんだとわかった。いま生きてる,右胸に4.1centimeterのがんを持ってる,はだかでひとりでいる,よくぼんやりする,自信をなくす,いきいきする瞬間もある,歌を歌う,歩く,ごはんを食べる,泣く,笑う,部屋を散らかし片付ける,本を読む,思い悩む,テレビを見て時間をごまかす,なんということもない私のために書かれた。私が生きているから,生きてて大切だから,なのだろうと思った。
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西 加奈子 著
★2023.04.30 紀伊國屋書店でかった「くもをさがす」,ほんまは,闘病エッセイなんて,たとえ西加奈子さんの作でも読みたくない気分だとおもってたんだけど,本屋でポスターみたいのに「右胸に癌」って書いてるのみて,一緒やんと思って,読むことにした。
紀伊國屋で買ったら,だるまのカードがついてて
「今,あなたに読まれるのを待っている。そこにいるあなた,今,間違いなく息をしている,生きているあなたに。」って書いてる。
なんの涙かしらんけど涙が出て来る。
生きてる限りことばはでてくる,
なんにもまとめずにかっこもつけずに,日記書いてみようと思った。
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西 加奈子 著
★2023.04.29 ほぼ同時期に乳がんになりました。治療や経過は人それぞれ、しかも外国での治療ということで、自分の体験を思い出しながら、重なったり全く違ったりするところを興味深く読み、また自分の体と乖離する感覚、というところには共感を覚えました。自分よりも過酷な状況の人も、そうでない人もいる中で、この怖さ、不安は自分だけのもので、それに関してだけは相対的に測ったりしないでよいんだ、と改めて思うことができました。
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西 加奈子 著
★2023.04.29 久しぶりに文に惹き込まれて一気に読んでしまいました。
私もがんサバイバーです。読みながら診断を受けた時の気持ちなど鮮明に思い出していました。お風呂の水を出しながら泣いたのも物凄くわかります。
強く「教えたくない」と思っていた気持ちを本にしてくれてありがとう。
癌と告知された事があるだけで、病名を話すと皆一歩引くのが分かる。それが凄く嫌で、人に病気の話をしなくなりました。
でも入院していた事を知ってる人に労わられると心の中で「私は元気に今を生きていますけど!?特別でもなんでも無いですけど!」と叫んでる時がある。
加奈子さんにこうして語って頂けた事で、変な表現ですが、肩身の狭い思いをしないで済む人が増えると思います。
癌であろうとも私は私で今をしっかりと生きたいです。文に出てくる加奈子さんに出会った皆様にも感謝です。
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西 加奈子 著
★2023.04.29 私も西さんと同時期2023年の6月に宣告をうけました。手術は8月にうけ
私は3センチ弱の非浸潤がんで摘出手術と放射線治療のみでした。宣告受けて沢山ある選択から治療を選びあってるか間違ってるのかわからんまま不安やけどやるしかなくて怖くてと沢山の感情が溢れる中 入院中 西さんの小説を読み返していました。その時は 白いしるしと、きりこについてと、ふくわらい でしたが、今回くもをさがす を読んであの時、読みたかった。と思いながら読んでいます。あの時よんでたら、もっと心を軽くできた気がします。
私はがんを経験して いつ何があるかわからんと思って ずっと気になってた人を誘ってその人とお付き合いし今では結婚しました。
人生悪いことばかりじゃないなと、思います。
今後も西さんの作品楽しみにしてます。
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西 加奈子 著
★2023.04.29 西さんが、ご自身を取り巻く環境を見つめ直す機会と、その全てに対する感謝の文であった。
しかし一見個人的な内容、手記のように思えるが、実は西さんが私を含めた全ての「あなた」に向けて贈る普遍的な意味を持つメッセージで溢れており、他ならぬ私自身の暮らしや人生にもぴったりと寄り添う、温かな一冊となってくれた。
この作品を読み、何を感じるか、何を学ぶのか。人それぞれであるとは思うが、私の場合は生きることへの不安を解消してくれるお薬のような本であった。
ありがとうございました。
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西 加奈子 著
★2023.04.29 私は救急の看護師であり、一児の母です。救急の場という事もあり、患者様やご家族様にとって辛い場面がたくさんあります。自分も一緒に辛くなって、何と声をかけたらいいか、とても悩みました。でも一緒にその場に居る事、寄り添える事が私だからこそできる事!「ハグ」ができたら、もっと力になれる?そんな事も思いました。カナダの看護師の寄り添い方は日本とはまた違う寄り添い方かもしれないけど、常に西さんを救っていました。私にもできるだろうか?いや、私も救いたい。看護師だからといって、別に強がる必要はなくて、怖いものは怖い。辛いものは辛い。自分にもシンプルに患者さんや、そのご家族と、その瞬間の傷みを共有していきたいです。正解をいつも探していたけれど、別に正解が必要なわけじゃなかったです。カナダの看護師らの言葉や行動はユーモアがあって、とても大好きになりました!
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西 加奈子 著
★2023.04.28 私もガンサバイバーです。
ひとつの目安と言われる5年が過ぎ、定期検診の度に何も異常が見つかっていないにも関わらず、ずっと言葉にできない"恐怖"を、
ふとした瞬間に襲ってくる"恐怖"を感じて過ごしていました。
でも、この本を読んで『キャンサーフリー』という言葉に出会って、そして自分は自分の身体のボスであるという西加奈子さんの言葉で、
憑き物が落ちたようなスッとした気持ちになりました。
何も恐れることはない!
私の周りにも感謝すべき素晴らしい人たちや
物事がある。 大きな安心と安堵をもらえた本でした。 西加奈子さん、ありがとう。
西さんの癌の事だけでなく、この世にコロナ禍という大変な時代があったんだという事実と状況が書き記されていた事も大きいと思います。
読み終わった本はすぐに手放して来ましたが、
この本は久しぶりに絶対手元に置いておきたいと思っています。
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西 加奈子 著
★2023.04.28 私は現在とても健康ですし、自由です。
約10年前に離婚して、4年前に前職を辞めて、息ができるようになり、心身ともに健康になり自由になりました。
でも、加奈子さんが感じられた恐怖、悲しみ、苦しみ、そして、治療後に感じられた自由と、だからこその恐怖…を、何故か手に取るように理解でき、感じ、身体中と脳内をいろんなものが駆け巡りました。
そして、私もつい最近辿り着いた、その全てをひっくるめて私は私であり、それは他人も同じだということ、その心境に辿り着けた歓びを共に味わえていることに、感動し、感謝し、自然と涙が溢れました。
心より…ありがとう❤️
すべての、白いものたちの
ハン・ガン 著 斎藤 真理子 訳
★2023.04.28 さほど本を読む方ではないのですが、この作品は一気に読み上げました。生死にまつわる記述から始まり、重いかなと思ったら、繊細で美しい文章に引き込まれ、さらに力強さを感じました。短い物語でまとめられていて、リズム感を持って読み進めることができました。私の中ではベストブックです。
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西 加奈子 著
★2023.04.25 昨年、乳がんが見つかり仕事の調整をして入院、手術しました。当時の上司に「不幸だ」と言われました。がんという病名にインパクトはあるけれど、それが不幸か?と問われたら違うと思います。幸か不幸かを決めるのは自分。
乳房再建を決め、やっと今がんと向き合っていると思います。
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西 加奈子 著
★2023.04.25 一気に読みました。トロントの近くのピーターボロで留学していたこともあり、カナダ生活を懐かしく思いながら。
ずっと心の奥にあって、口に出せないもやもやの気持ちがやっと分かりました。治療が終わってもやっぱり、どこか怖いんだと。それで、その気持ちは正直でいいんだとカナコさんに教えてもらえました。よかった。ありがとうございました。
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西 加奈子 著
★2023.04.25 今年の2月が卵巣癌が見つかり、その1週間に緊急手術となった。左右の卵巣は林檎の様なサイズと巨大化していた為にかなり苦労して取れたらしい。一緒に取るはずだった子宮はカリフラワーの様になってしまいあちこちに癒着してしまい残っている。一度退院し、3日後には、イレウス疑いで再入院。やっと退院した所で、西さんが朝イチに出演されてる姿を見てとにかく読みたくなった。TVで涙を堪えている西さんの姿も忘れられない。
共感する部分も多く私の心を元気にしてくれた。同じ様に私も沢山の人に助けられ支えられている。その中にこの西さんの本も入っている。良かった出会えて、沢山の人に読んで欲しい。元気にしてくれてありがとう。
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西 加奈子 著
★2023.04.24 本を読んでこんなにぼろぼろ泣いたのは初めてでした。生身の西加奈子さんが、私のことを思って書いてくれた手紙みたいな文章。やさしくてまっすぐな言葉たちに、怖さを抱えながら生きる勇気をもらいました。
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西 加奈子 著
★2023.04.24 ありがとうございました。いい本でした。西さんの文章は言葉はサラッと入ってきて気持ちの良いものでした。
今回も世界とは日本とは私とは、静かに考える時間を下さいました。涙はちょちょぎれたけれど、自分ととことん向き合って深く深く掘り下げてみようと思えました。
大好きです。
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西 加奈子 著
★2023.04.24 西さん、あなたの言葉、読ませていただきました。抗がん剤治療が終わったばかりで疲れた私の心身に沁み渡りました。まるで漢方薬のように。書いてくれてありがとう。
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西 加奈子 著
★2023.04.24 朝イチを見て、図書館の蔵書を検索。無かったので直ぐに購入しました。その時点では、メルカリで売る事を想定。
(ごめんなさい)一気に読後。私の娘に先ずは、是非読んでもらいたい。そう思うのと同時に、作家である西加奈子さんをリスペクトする意味でも、売ってはならないと強く思いました。大切に持ち続け、大事な人の何かの折には、救いになる役目を果たしてくれる本だと確信しています。
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西 加奈子 著
★2023.04.24 あさイチ見ました。ただ純粋に異国で大病した時どのようにされたのだろうと気になりました。
ほぼ一気に読んでしまいました。私には珍しいし、
このように感想を送ろうと思ったのも初めてです。
本当に生死にかかわる大変な体験記です。
西さんが仰るように闘病記ではなくて。
カナダでの生活やご家族のこと、お友達やご近所との関係性は実に生活感があり素敵だと思いました。もちろん、カナダの医療事情や実際に受けられた治療の様子は時に厳しい状態を克明に丁寧に書かれていますが、関西弁がなんかよかったです。
実は西さんの作品はまだ読んでないので、これを機に読んでみようと思います。今更でごめんなさんね。
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西 加奈子 著
★2023.04.23 西さんと同じ誕生日の同世代です。
娘が産まれて間もなく、母が乳癌で他界しました。抗がん剤治療はたったの2ヶ月で、あっという間に生活全てが変わりました。
残された父と幼い娘の世話に追われ、人に頼ることの苦手な私は、自分で自分に我慢と忍耐を課して意固地になっていました。
本を読んで、狭い価値観の中で縛っていたのも生きづらさを選んでいるのも、自分自身なんだと気付かされたようです。
愛ある人になりたいのならば、まず自分と対峙するのが先なのだと感じました。