読者の声 最新一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

投稿のしかた

JAL裁判

JAL裁判

 

青山 透子 著

★2022.12.09   青山さんのこれまでの著書全5冊を読み、この6冊目の発売を心待ちにしていました。JALとの裁判内容を、豊富な資料と共に詳細に伝えているばかりか、その裏でJAL側が行った妨害や工作をも明らかにしている点で、勇気を持った行動だと敬服しました。また、その背景にある政界を含めた闇の部分を実名を出して論評していることに、大いに感動しました。まさに渾身の力作であり、是非ともJAL従業員・組合員に読んでもらいたいものだと思いました。

独裁者のデザイン

独裁者のデザイン

 

松田 行正 著

★2022.12.02   独裁政権下の政権による軍事・民心統率など、読み進める程に空恐ろしい気持ちにされる本。
今時には珍しく小口絵が施されており、右側からはヒトラー、左側からはスターリンの肖像が現れ本書を読み進める間中、ずっとその視線に見つめられ監視されている気分にされるある意味恐ろしい本である。

意味が分かると怖い話

意味が分かると怖い話

 

藤白 圭 著

★2022.11.22   まったく本を読まない息子が、漫画以外で初めて「買って欲しい」とおねだりしてきた本。
通っている小学校で人気があるそうで、親子のコミュニケーションツールにもなっています。

スピン/spin

スピン/spin

 

★2022.11.16   めっきり本を読まなくなり、このまま百何十文字の世界にいてはいけないと手に取ったのがスピンでした。優しい紙色と気になる表紙の言葉。裏を返せば昔にタイムスリップしたような価格。閉店間際の音楽に押されてレジへ。

中村文則さんの言い訳満載のグダグダの文を読み、次号も買うことを決意しました。作家の本領を知らないまま去るわけにはいかない。
二号が書店に並ぶのを待ちます。少しずつ読んでいきます。

こぽこぽ、珈琲

こぽこぽ、珈琲

 

湊 かなえ/星野 博美 著

★2022.11.16   31編中、特に印象深いのは、星野博美「ウィンナ―コーヒー」、永江朗「コーヒーと袴」、植草甚一「ウィンナ・コーヒーが飲みたくなったなあ」、山口瞳「国立 ロージナ茶房の日替りコーヒー」、常盤新平「ある喫茶店」の5編でした。

「ウィンナーコーヒー」は、珈琲店「シャルマン」での星野さんの少年期とお店の閉店時のエピソードを綴ったユーモラスで心温まる一編。山口瞳「ロージナ茶房」と常盤新平「ある喫茶店」は喫茶店主との交流を描き、永江さんの落ちの見事さ、植草さん独特の切り口や文章も良かった。

源氏物語 上

源氏物語 上

 

角田 光代 訳

★2022.11.07   29歳の誕生日に、自分へのプレゼントとして購入しました。20代最後の1年でこんなことをした!と言えるものがないかな、やりたいと思いつつやってないことをしたいなと思い、源氏物語を読むことにしました。
まだ上巻の途中ですが、とても読みやすく、それでいて時代の雰囲気が想像できる現代語訳だと感じます。人物関係図や和歌の訳もありがたいです。それぞれの章のあらすじを紹介した一文も素敵です。
購入したときは想像以上の厚さに怯みましたが、毎日少しずつ読んでもまだまだ続きがあり、読むごとに物語の世界が深まることが日々の楽しみになっています。

わがままな選択

わがままな選択

 

横山 拓也 著

★2022.11.03   2022年9月25日号のしんぶん赤旗日曜版の書評をみて購読しました。
生と死の選択。
尊厳死と出産に関する女性の意思決定。多様な人生観や価値観。
医療専門職として、アドバンスケアプランニングの学びが深まりました。
行間に、ハラスメントやジェンダー平等に関する問題提起もあり、結婚観、家族間の見直しにも。
この年齢になると人生をやり直す事はできませんが、余生が良いものになるように考えていきたいと思います。

音楽は絶望に寄り添う

音楽は絶望に寄り添う

 

スティーブン・ジョンソン 著 吉成 真由美 訳

★2022.11.02   『音楽が持つ不思議な力』

訳者あとがきの
“音楽がこれほど大きな影響力を人々の心に与える事が出来るのか”という純粋な驚きがある。


の通り、私自身ピアノレッスナーを仕事としているだけに、あらためて、その音楽に携わっているという喜びと、一種の責任を感じました。

BBC音楽番組プロデューサーである著者自身が、双極性障害に苦しみながら、何故かショスタコービッチの音楽に強く惹かれてゆく。

それは、作曲者も、スターリンの独裁政治の強い圧力のもと、深刻な鬱状態にあり、その捌け口を巧妙な技法で曲の中に織り込んであり、その曲を聴く事で著者が深く、共感と心の平静さを取り戻していったからです。

現状、日本はコロナ禍の孤独に加え、経済的事情から、精神的不調者が急増しています。

メンタル系セラピスト要因の充実とともに、
音楽療法のもっと積極的取り入れも必要だと思いました。

フロイトの燃える少年の夢

フロイトの燃える少年の夢

 

森泉 岳土 著

★2022.11.02   ものすごく不思議な読み心地の本でした。
夢によって自分が連れていかれる階層が違うように感じ、音が聞こえないほど集中できたもの(ウルフの夢)、なんとなくふつふつとした違和感があって読み進められず何度も同じ個所を読んだり(ヘッセの夢)しました。
これ一冊がつかみきれない夢そのもののようで、読み終えてしばらく頭がきちんと動いていない気がしました。
こういう本をまた読みたいです。

もう行かなくては

もう行かなくては

 

イーユン・リー 著 篠森 ゆりこ 訳

★2022.10.31   ローランドとの子どもである最愛の娘ルーシーの若過ぎる死の、その影を追いかけるように綴られていくリリアの言葉、胸の内。随所に静かに核心をつく言葉にハッとしたり、世界を捉える視点、俯瞰してこの世界を見る眼差しに深い洞察力と冷静さを感じました。
意志の力で支えて、奮い立たせて自分を守る。リリアが流さなかった涙を想うと、時折僅かな隙間から顔を出す、強さと儚さが紙一重のようなリリアの声に、胸を掴まれ泣きたくなりました。哀しみを背負う強さ、人生の最後の道も気丈に歩む姿に感服しました。イーユン•リーさんの感性、筆致の凄さを毎回思い知り、更新されていきます。

僕の樹には誰もいない

僕の樹には誰もいない

 

松村 雄策 著

★2022.10.26   2022年10月26日、書店員である私は、お店に入荷した本書を見て、「このタイトルが、ビートルズの曲の詞から取られていることにすぐ気付く書店員は、全国に何人ぐらいいるだろう」と、ふと思いました。松村雄策さんの本をすべて買って来た私は、天国の松村さんにこう言いたいです。「誰もいないなんて、絶対にない。沢山いるはずですよ」と。最終ページにあった、松村さんのお子さんたちの言葉に泣かされました。私にとって、永遠に大切にしておきたい本です。

母ではなくて、親になる

母ではなくて、親になる

 

山崎 ナオコーラ 著

★2022.10.16   第二子の育休中に、1万円選書に当選し、届いた本の1冊に「母ではなくて、親になる」がありました。元々、山崎ナオコーラさんの著書は拝読していたので、ワクワクしながら手に取りました。

内容がまさに今の自分の生活と重なる事もあり、エッセイの面白さを再発見しました。共感したり、そうでなかったり、そして何より、「あぁ〜言葉に出来なかったあの時の感情は、まさにこの表現だわ」と、育児でモヤモヤしていた事が言語化される爽快さを感じました。
これまでエッセイというジャンルはあまり手に取ってこなかったったので、自分の気持ちを文字にしてくれる、エッセイの醍醐味を教えてくれた1冊となりました。

「山崎さん、えっ?そこ⁈」とつっこみたくなくる一文も所々あり、人の家の育児事情を覗き見しているような楽しさもあり、生後2ヶ月の子が寝るとすぐに本を手に取り、一気に読んでしまいました。

スピン/spin

スピン/spin

 

★2022.10.10    私が手に取ったきっかけは、斉藤壮馬さんが初小説を書くと聞いたからです。そして私は月に何冊もの本を読む本好きなので、たくさんの作家さんの物語を読んでみたいと思ったのも1つの理由です。330円という学生に優しいところもいいと思いました。
 中身は思っていた以上に面白くて、作家さんの色が出ているなととても感じました。今後のスピンもぜひ手に取って、またたくさんの物語を読んでいきたいなと思います!

スピン/spin

スピン/spin

 

★2022.10.09   私は元々本を読むのが好きだったこと、斉藤壮馬さんのいさなを読みたかったことがきっかけで、スピンを購入させて頂きました。いさな や、斉藤壮馬さんのエッセイは勿論のこと、どの方の物語もエッセイも評論文もすごく面白かったです!個性豊かな作家の方々の作品に浸れてとっても幸せでした!続きが楽しみで次号が待ちきれません!
2026年には私は順調に行けば大学3回生です。その時に読んで感じることと、今感じることは全く違うと思いますので、終わりが寂しいようで楽しみです。

初恋の悪魔 1

初恋の悪魔 1

 

坂元 裕二 著

★2022.10.03   初回は取っつきにくかったのですが、我慢して第2話・第3話と視聴し続けているうち、いつの間にか、すっかり嵌ってしまいました。本ドラマも、紛うこと無き坂元ワールドですね。ブルーレイが出る前に物語を反芻しておこうと、本書を買い求めました。坂元裕二さんの珠玉のごとき言葉群を、じっくり味わっているところです。11月発売予定の第2巻も、早速予約させていただきました。

スピン/spin

スピン/spin

 

★2022.10.02   斉藤壮馬さんの小説とエッセイが目当てで買いました。もちろん良かったですがそれだけではなく雑誌自体も面白くて読んでいてあっという間に時間が過ぎていました。病院の待ち時間に読んでいます。

ポータブル・フォークナー

ポータブル・フォークナー

 

ウィリアム・フォークナー 著 マルカム・カウリー 編 池澤 夏樹/小野 正嗣/桐山 大介/柴田 元幸 訳

★2022.10.02   2015年に発表された「創業130周年記念出版刊行予定リスト」で刊行の企画を知って以来ずっと待っていました。半分諦めていましたが本書を手に取ることができることがただただ嬉しいです。

スピン/spin

スピン/spin

 

★2022.09.30   この本の匂いがとても好きです。紙の材質も好きです。

チコちゃんと学ぶ チコっと論語

チコちゃんと学ぶ チコっと論語

 

NHK「チコちゃんに叱られる!」制作班 制作協力 山口 謠司 監修

★2022.09.30   とてもよくわかりました
頭に残りました。

いぬ

いぬ

 

ショーン・タン 著 岸本 佐知子 訳

★2022.09.27   愛犬を亡くして落ち込んでいる私に友達が贈ってくれました。先に旅立った愛犬と飼い主が次の世でなかなか出会えない場面が続き、胸が締め付けられそうでした。 また一緒に新しい世界で元気に前に進んでいく二人を見て、涙が止まらなくなりました。
犬に限らず、親しい人を亡くした方にもお勧めです。
いつか、必ずまた出会えるという期待を持って、毎日を大切に過ごしていけそうです。