河出書房新社
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日本文学
日本が見えたらおこしてくれ
オランダ領インドシナで敗戦を迎え、独立義勇軍に加わった日本軍人が辿る波瀾の生涯――歴史に翻弄された無名兵士たちへの熱い鎮魂の想いをこめた、注目の冒険サスペンス・ロマン!
定価2,350円(本体2,136円)
×品切・重版未定
風月
立松 和平 著
生きながら少しずつ幽霊になっていく――叫ぶことも走ることもなく、単調な日常の繰り返しのなかでふと居場所を見失う男たち。その孤独と、再生へのはかない希望を描く短篇小説集。
定価1,708円(本体1,553円)
石山本願寺の興亡
大谷 晃一 著
信長の天下布武の最大の敵は石山本願寺だった!戦国乱世の激動と変遷をかつてない視点で捉え、門徒衆の戦いの全貌を初めて明らかにする異色の歴史傑作。名著『大いなる坂』姉妹篇。
定価1,923円(本体1,748円)
不死鳥
塩川 治子
みずから信じるままに赴き、明治・大正・昭和を短歌とともに一心に走りつづけた異端の女性歌人、杉浦翠子。茂吉に愛され、白秋に「覇気縦横の才女」と称賛された、波瀾の生涯を描く。
定価1,282円(本体1,165円)
硝子生命論
笙野 頼子 著
失踪した異端の人形作家ヒヌマ・ユウヒを偲ぶ会が彼女の顧客たちの手で催された――死体人形との恋愛生活、そして人形愛者たちの幻視建国を描く実力派作家の超前衛カルト小説。
椿坂
明治期、天草の漁村では遭難で夫を失った妻は春をひさがねばならなかった。たくましくも明るい性の現場に生きる数奇な女の一生を描く感動譚。
定価1,602円(本体1,456円)
BUNGEI SPECIAL
セックスなんてこわくない
フェラチオにペニスの自由を、肛門に宇宙的エロスを、マゾヒズムに性/生のスタイルをさぐる、今世紀最後の性革命!わかりやすいレッスン形式で贈る、エイズ時代必須の一冊!
同時代の女性歌集
若夏記
今野 寿美 短歌
〈若夏の水が匂へばわたすげの風にしたがふこころゆかしも〉 やわらかにめぐる季節の中で、この世に存在するものみなへ静やかに注がれるまなざしから生まれる限りない優情の歌。
夏至南風
長野 まゆみ 著
海から吹いてくる夏至南風は、少年の死体を運んでくるのか? 《海岸ホテル》に、岷浮の街にうごめくみだらな少年たちのネットワーク。孤独な夏の終わりまでを官能的に描く。
四万十川 第4部 さよならを言えずに
笹山 久三 著
高校卒業の日が近づくなか、田舎へのこるか、それとも都会へ出るか悩むあつよし──様々な出会いと別れのなかで、ついに旅立ちにいたるまでを鮮やかに描く好評シリーズの第4部。
定価1,388円(本体1,262円)
マリールー、夏
黒い瞳がキラキラした映画好きな19歳。麻里瑠、アメリカではマリールーと呼ばれている。彼女と出合った最後の夏、僕は揺らめいた──。ある時代からの旅立ちを描く書下し長篇小説。
絵本 徒然草 上
橋本 治 著 田中 靖夫 絵
古典は面白い!「退屈で退屈でショーがない」と語りはじめる橋本・兼好にかかると、いまできたてのエッセイを読むように鎌倉中世世界が立ち上がってくる。『桃尻語訳枕草子』に続く名著。
定価1,430円(本体1,300円)
絵本 徒然草 下
タヒチ幻想曲
宮 林太郎 著
輝く太陽、紺碧の海が誘う南の島で、放浪のフランス女性と抱きとめた悪夢の光景とは? 自然と文明、男と女、死と生、そして人の心の変容を、世界を舞台に凝視する珠玉の作品集。
定価1,495円(本体1,359円)
日本語はすてき
古典文学からワープロまで、日本語をめぐるあれこれを、田辺聖子、井上ひさし、北杜夫ら九人の文学者たちと縦横無尽に語り合う、いきいきとした語り口の魅力にあふれる第二対談集!
イノセントデイズ
年上の冴子さんをとても好きだし、同い年の彼女も女として好きだ、どんどん好きになっていく?。学校嫌いで高校へ進学せず、小さなプロダクションに就職した15歳の男の子の恋心。
新文芸読本
寺山修司
河出書房新社編集部 編
俳句、短歌、詩から小説、映画、演劇まで各ジャンルで時代の寵児となり、めくるめくイメージの氾濫するなか、47歳の若さで壮絶な死をとげた多面体寺山修司の高まる人気の謎に迫る。
烏丸ものがたり
村松 友視 著
光悦、宗達らと華麗な交流を持ち、奔放な独自の書風を築いた異端の書家、烏丸光廣。彼が追究した“かぶき”の精神とは?徳川家康との関係とは?光廣の謎を現代から照射する長篇力作!
なぜ太鼓腹は嫌われるようになったのか? 〈気〉と健康法の図像学
東洋と西洋が激突する昭和初期の大衆医療の世界──呼吸法、気功術、心霊治療――。今はやりの健康法の原形はすべてこの時代にあった。豊富な通俗図版を通して検証する健康法の図像学。
定価2,136円(本体1,942円)
澁澤龍彦
全集編集委員による書き下ろし年譜エッセイ、インタヴュー「『滞欧日記』の真相」、ボツ原稿の本邦初公開や「中近東日記」の新収録など新原稿・新趣向満載のちょっと変った文芸読本。