河出書房新社
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日本文学
インストール
綿矢 りさ 著
女子高生と小学生が風俗チャットでひと儲け。押入れのコンピューターからふたりが覗いた<オトナの世界>とは!? 最年少芥川賞受賞作家のデビュー作。第38回文藝賞受賞作。
定価1,100円(本体1,000円)
×品切・重版未定
島家の人々 父と子
朴 秀男 著
朝鮮と日本の歴史の不幸に抗しながら、両家の若い男女が陥った愛の中に巻きこまれる家族がみせる矛盾と葛藤。民族や人種を越えた普遍的人間実存を求める斗の大きな人間愛の物語。
定価1,430円(本体1,300円)
黒い林檎 the secret of black farm
鐸木 能光 著
新宿歌舞伎町を舞台に、針灸・気功の達人=嵯峨野と、愛弟子=創司が奮闘する。テトラと名乗る謎の美少女、組織売春、警察公安……。謎の媚薬「フゲンβ」に秘められた驚愕の真実とは?!
定価1,540円(本体1,400円)
死亡告知
貞奴 著
2000年12月21日、HP上に「死亡告知」の4文字を残し消息を絶つ。数日間ネットはアクセスが続きパンク状態となる。薬物大量服用による自殺未遂で、死にそびれ、書き上げた初の小説集。
猫の客
平出 隆 著
離家の庭で、私はその猫に出会う。猫と距離をとってきた私と妻の心にチビは徐々に近づいてくる。そして、別れは突然やってくる。いとしさと苦しみ、愛する小さな命への哀悼あふれる傑作。
ウェスカの結婚式
三田 誠広 著
ブリュッセルの王立音楽院に留学している長男が、エレーナというスペインのお嬢さんと、彼女の故郷ウェスカという田舎町で結婚するという。ユーモアとペーソスに満ちた父の心境を描出。
定価1,980円(本体1,800円)
フルーツの夜
本橋 信宏 著
二十年ぶりに刑務所を出た共産主義者。賞をねらうAV監督。死体ビデオ撮影をはじめた友と、育児ジャンキーと化した妻と僕……連作小説全七編。「裏本時代」の著者の新境地、待望の初小説集。
定価1,760円(本体1,600円)
笑いかわせみ
正津 勉 著
中年にさしかかった主人公が、オーストラリアで若い女性と出会い、恋に堕ちる。日本で束の間暮らしながら、意思の不通・文化摩擦・自由と束縛の中で男はのたうつ。無頼派詩人、最初の小説。
新本陣殺人事件
矢島 誠/若桜木 虔 著
知事選挙を目前にして、前文部科学省事務次官・神谷孝範氏が殺害された。そして、同日同時刻に起こったもう一つの「密室殺人事件」。瀬名秀明氏絶賛の本格ミステリー。
デッド・エンド・スカイ
清野 栄一 著
『レイヴ力』で知られる著者の文学界新人賞受賞作を含めた長篇小説。レイヴのDJが過去をふり返りながら、地の果てを彷徨する。読む者の魂を震わせる新しいスピリチュアル・ノヴェルの誕生。
定価2,200円(本体2,000円)
されど男と女 人生のロスタイムを迎えたあなたに
山下 勝利 著
若さを誇るには遅すぎる。さりとて枯れるには早すぎる。人生のロスタイムがちらつきだしたとき、男はどんな行動に走るのか。そして女は……。そんな焦燥に駆られた男と女の〈愛と性〉の物語。
もういちど生きる 小説 老人の性
菅野 国春 著
著者が十年の歳月をかけて取材した老人達の愛と性。黄昏迫る人生に明日を夢見てときめく恋する老人男女の群像に、老いたることの意味を改めて問いなおした新社会小説。
千年王子
長野 まゆみ 著
ワールドツアー後の新学期。教官の人気ランキングの最下位は今年もおなじ人物。ぼくらは彼をシンヤと呼び捨てにする。あやまって彼のプログラムをヒットしたぼくは……。
定価1,210円(本体1,100円)
愛別外猫雑記
笙野 頼子 著
猫のために都内のマンションを引き払い、千葉に家を買ったものの、そこもまた安住の地ではなかった。猫たちのための新しい闘いがはじまる。涙と笑いで、読む者の胸を熱くする愛猫奮闘記。
ネバーソープランド
小林 エリカ 著
どこでもない“ニッポン”で老いさらばえる「ウェンディー」と「ピイタア」。彼女の眼にはすべてが狂って見える。不思議で残虐なイメージを独特なリズムで描く処女小説。
次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?
柴崎 友香 著
大阪発東京行。友人カップルのドライブ旅行に男2人がむりやり便乗。車中、自称天才が、わがまま放題、あげくに告白してふられる始末。笑えて、せつない、ロード・ラブ・ストーリー。
過ぎて行く歌
齋藤 史 著
黎明の明治に生を享け、21世紀をも詠みつづける歌人・齋藤史が世に問う幻の小説。1948年信濃毎日新聞社創業75周年懸賞小説第一席入選の「過ぎて行く歌」を大幅に加筆、半世紀ぶりに刊行。
ラブリー
濱田 順子 著
一見すると淡々としているけれど、ひそかに荒廃と暴力をひそませた高校生たち、そして阪神大震災。文藝賞受賞『Tiny,tiny』の裏バージョンであり、それ以上に鋭利な世界を描く書き下ろし。
きみよ わすれないで
篠原 一 著
盲目のピアノ調律師の部屋を訪れる14歳の少女。時折男は外出すると、なぜか身体を傷つけられて帰ってくる。彼の面倒をみていた叔父は首をつって自殺していた……。天才・篠原一が放つ傑作!
妖精愛
谷村 志穂 著
身体は夢中なのに、心が満たされないのはなぜ? 喧噪のクラブ。年下の男。不倫。刹那の性愛を求めて夜の街を彷徨う女達。闇の中の哀切な叫びを、濃厚なエロスで匂やかに描き出す衝撃の九篇。