河出書房新社
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日本文学
レギオンの花嫁
鹿島田 真希 著
神がかった痙攣とわずかな言葉のみを持つ愚かな末の息子。彼は少女まりんと出会い、自分の言葉を教え、彼女を支配していく快感に目覚める。笙野頼子、松浦理英子氏絶賛の文藝賞受賞第一作。
定価1,320円(本体1,200円)
×品切・重版未定
児童書
酪農家族 2 牧場の猫
立松 和平 著
“いのち”の大切さ、かけがえのなさ、素晴らしさを知ってほしいとの意図から生まれた、牛乳の生まれる現場=牧場を通して酪農一家の生活を、イラストと共に綴る少年少女向け小説。
定価1,045円(本体950円)
永遠の春
山口 泉 著
東京と北欧を舞台に、〈究極の生殖映画〉『永遠の春』の製作計画と、複雑極まりない構成を通じ、現代世界全体のイメージを交響曲的に寓意化した小説。
定価2,200円(本体2,000円)
バースト デイズ
ピスケン 著
猥雑な日常に埋もれながら、不器用にもがき生きる男、女、子ども――。そのただひとつの身になじんだ諦めとしたたかさをあわせもつまなざしが、彼らのうめきと輝ける一瞬を鮮やかに切り取る。
定価1,430円(本体1,300円)
地上最後のアメリカン・ヒーロー チャック・ノリスの伝説と生涯
高橋 実 著
チャック・ノリスが繰り広げる、東西冷戦構造下のアメリカン・カルチュラルスタディーズ。謎の死を遂げたベトナム戦を闘った同志の復讐に再びベトナムへ、そして――! 壮大な超本格ミステリ。
定価1,870円(本体1,700円)
骨壺の底にゆられて 歌人山崎方代の生涯
江宮 隆之 著
甲州右左口村に生まれ、貧困、病魔、失明――孤独に苦しみ、短歌に生命の埋火を燃やし尽くした伝説の放浪歌人・山崎方代の特異な魅力をあますことなく探る評伝小説。
定価1,980円(本体1,800円)
きょうのできごと
柴崎 友香 著
この惑星のうえではきょうも恋人や友だちがすれ違う――。心をいやすアコースティックな語りが伝える、小さなできごと。J文学ネクストエイジを代表する才能のデビュー作。映画化原作!
子猫が読む乱暴者日記
中原 昌也 著
衝撃のデビュー作『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』と三島賞受賞作『あらゆる場所に花束が……』を繋ぐ、作家中原昌也の本格的誕生と飛躍を記す決定的作品集。無垢なる絶望が笑いと感動へ誘う!
Tiny、tiny
濱田 順子 著
“わたし”と“ぼく”と“オレ”――三人の高校生のひと夏を描きつつ、この時代の真の絶望を淡々とうたう、第36回文藝賞受賞の傑作。いきなり芥川賞候補になった話題作。
江戸よ語れ
海野 弘 著
菊作りの流行に隠された秘話。江戸っ子に宇治茶を広めた男の情熱。狐の嫁入りと噂された女の謎。江戸の人情噺、怪異譚を巧みに語った傑作連作小説集。
地霊
10年ぶりに帰った故郷で人々の悪意に巻き込まれる仮釈放の殺人犯。高度経済成長からバブル崩壊に至るこの国の土地と人間の心の過程を凝縮して描いた、著者渾身の遠雷4部作、ついに完結。
定価2,420円(本体2,200円)
嫐嬲
星野 智幸 著
女ふたりと男ひとりの、ユートピアのような共同生活がはじまる。町を攪乱する、禁断の冒険を重ねながら、3人はそれぞれの生と性を変容させていく。文藝賞作家がおくるみずみずしい世界。
定価1,760円(本体1,600円)
処刑列車
大石 圭 著
「この電車は彼らが占拠した」。乗客の中に潜む、目に見えない犯人グループ。彼らが仕掛けた前代未聞の残虐な生き残りゲームとは? 剥き出しの悪意が爆走するパニック・ホラー。
青のクレヨン
川本 三郎 著
コンクリート・ジャングルの中の花さく原っぱ。小路の先にひらける海。独自の優しい視線が読者をひきつける評論家・川本三郎の小説世界。淡くせつない幻影が織りなす35の短い小説。
男の子女の子
鈴木 清剛 著
男の子と女の子――つなげれば即席の永遠ができあがる。美大の予備校に通うカップルの日常にふいに登場した年上の女。三島賞受賞第一作は、キュートでせつない長篇恋愛小説!
東京ゲスト・ハウス
角田 光代 著
アジアの旅から帰ってみると、彼女は別の男と暮らしているし、ぼくには帰る部屋もなかった――旅の終わりを探す、直木賞作家による各紙誌絶賛の青春小説。小林紀晴、素樹文生氏絶賛!
定価1,540円(本体1,400円)
理想の人生
三木 卓 著
早逝した父との大連での日々、かつて憧れた美少女の訃報、死の直前に宗教を捨てた母の姿。逝きし人々を静かに見つめ、人生の哀歓を見事に描く感動の自伝的連作小説。果して理想の人生とは?
星降る街の物語
木崎 さと子 著
旧家に嫁ぎ、何不自由ない生活を送る香子。ある日、ホームレスとなっている過去の恋人に再会して――。一人のホームレスから紡がれていく孤独や愛の形を12ケ月にわたって描く感動の長篇。
素敵なあいつ
高橋 咲 著
現役のやくざに愛された17歳のサキは「天井棧敷」に別れを告げ、二人だけの世界に溺れて行く。少女から女へと変貌するサキと、中年男との三年を描き、前作『15歳天井棧敷物語』を凌ぐ評判作!
二十三階の夜
曾野 綾子 著
その日、見知らぬ男が神父に告げた。「私は飛行機に爆弾をしかけた」フランスの田舎町で出逢った一人の農夫。元カトリック司祭の男の過酷な試練とは。人生の光と闇を見据える魂の物語十篇。