河出書房新社
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2006.09.20更新
毎年恒例、河出文庫グランドフェア2006、全国書店にて開催中!
河出文庫グランドフェア2006の対象の日本の作品のご紹介です。
文庫・新書
子猫が読む乱暴者日記
中原 昌也 著
衝撃のデビュー作『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』と三島賞受賞作『あらゆる場所に花束が……』を繋ぐ、作家・中原昌也の本格的誕生と飛躍を記す決定的な作品集。無垢なる絶望が笑いと感動へ誘う!
定価517円(本体470円)
×品切
寄席はるあき
安藤 鶴夫 文 金子 桂三 写真
志ん生、文楽、圓生、正蔵……昭和三十年代、黄金時代を迎えていた落語界が今よみがえる。収録写真は百点以上。なつかしい昭和の大看板たちがずらりと並んでいた遠い日の寄席へタイムスリップ。
定価968円(本体880円)
×品切・重版未定
ぼくとネモ号と彼女たち
角田 光代 著
中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。行き先は、乗せた女しだい――直木賞作家による青春ロード・ノベル。
定価495円(本体450円)
刑事 雪平夏見
推理小説
秦 建日子 著
出版社に届いた「推理小説・上巻」という原稿。そこには殺人事件の詳細と予告、そして「事件を防ぎたければ、続きを入札せよ」という前代未聞の要求が……FNS系連続ドラマ「アンフェア」原作!
定価649円(本体590円)
○在庫あり
二匹
鹿島田 真希 著
定価572円(本体520円)
愛別外猫雑記
笙野 頼子 著
猫のために都内のマンションを引き払い、千葉に家を買ったものの、そこも猫たちの安住の地でなかった。猫たちのために新しい闘いが始まる。涙と笑いで読む者の胸を熱くする愛猫奮闘記。全ての愛猫家必読!
定価715円(本体650円)
黒冷水
羽田 圭介 著
兄の部屋を偏執的にアサる弟と、執拗に監視・報復する兄。出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」。兄弟間の果てしない確執に終わりはあるのか? 当時史上最年少十七歳・第四十回文藝賞受賞作!
青空感傷ツアー
柴崎 友香 著
超美人でゴーマンな女ともだちと、彼女に言いなりな私。大阪→トルコ→四国→石垣島。抱腹絶倒、やがてせつない女二人の感傷旅行の行方は? 映画「きょうのできごと」原作者の話題作。
インストール
綿矢 りさ 著
女子高生と小学生が風俗チャットでひと儲け。押入れのコンピューターからふたりが覗いた<オトナの世界>とは!? 最年少芥川賞受賞作家のデビュー作。第38回文藝賞受賞作。
定価660円(本体600円)
リレキショ
中村 航 著
“姉さん”に拾われて“半沢良”になった僕。ある日届いた一通の招待状をきっかけに、いつもと少しだけ違う世界がひっそりと動き出す。第三十九回文藝賞受賞作。
東京ゲスト・ハウス
半年のアジア放浪から帰った僕は、あてもなく、旅で知り合った女性の一軒家に間借りする。そこはまるで旅の続きのゲスト・ハウスのような場所だった。旅の終わりを探す、直木賞作家の青春小説。
私の話
鷺沢 萠 著
家庭の経済崩壊、父の死、結婚の破綻、母の病……何があってもダイジョーブ。波乱の半生をユーモラスに語り涙を誘う、著者初の私小説。急逝した著者が記念作品と呼んだ最高傑作。
定価528円(本体480円)
美女と野球
リリー・フランキー 著
小説、イラスト、写真、マンガ、俳優と、ジャンルを超えて活躍する著者の最高傑作と名高い、コク深くて笑いに満ちた、愛と哀しみのエッセイ集。「とっても思い入れのある本です」――リリー・フランキー。
定価770円(本体700円)
現代語訳 日本書紀
福永 武彦 訳
日本人なら誰もが知っている『古事記』と『日本書紀』。最も分かりやすい現代語訳として親しまれてきた福永武彦訳の名著。好評の『古事記』に続いて待望の文庫化。『古事記』と比較しながら読む楽しみ。
定価1,100円(本体1,000円)
志ん朝のあまから暦
古今亭 志ん朝/齋藤 明 著
「松がさね」「七草爪」「時雨うつり」……。今では日常から消えた、四季折々の行事や季語の世界へ、粋とユーモアあふれる高座の語り口そのままに、ご存じ古今亭志ん朝がご案内。日本人なら必携の一冊。
定価825円(本体750円)
東京裁判の全貌
太平洋戦争研究会 編 平塚 柾緒 著
現代に至るまでの日本人の戦争観と歴史意識の原点にもなった極東国際軍事裁判。絞首刑七名、終身禁固刑十六名という判決において何がどのように裁かれたのか、その全経過を克明に解き明かす。
定価748円(本体680円)
絵本 徒然草 上
橋本 治 著 田中 靖夫 絵
絵本 徒然草 下
人生を語りつくしてさらに“その先”を見通す、兼好の現代性。さまざまな話柄のなかに人生の真実と知恵をたたきこんだ変人兼好の精髄を、分かり易い現代文訳と精密な註・解説で明らかにする。
泥の花 「今、ここ」を生きる
水上 勉 著
晩年の著者が、老いと病いに苦しみながら、困難な「今」を生きるすべての人々に贈る渾身の人生論。挫折も絶望も病いも老いも、新たな生の活路に踏み出すための入り口だと説く、自立の思想の精髄。
定価638円(本体580円)
〔忍法帖シリーズ〕
外道忍法帖
山田 風太郎 著
定価935円(本体850円)
小説 真夜中の弥次さん喜多さん
しりあがり 寿 著
宮藤官九郎・初監督、長瀬智也と中村七之助・主演! 話題の映画原作。しりあがり寿が描くこの小説で“弥次さんと喜多さんはなぜ旅に出たのか”など、漫画にはないヒミツがついに明かされる。
ポロポロ
田中 小実昌 著
父の開いていた祈祷会では、みんなポロポロという言葉にならない祈りをさけんだり、つぶやいたりしていた――表題作「ポロポロ」の他、中国戦線での過酷な体験を描いた連作。谷崎潤一郎賞受賞作。
定価880円(本体800円)
△重版中
きょうのできごと
この小さな惑星で、あなたはきょう、誰を想っていますか……。京都の夜に集まった男女が、ある一日に経験した、いくつかの小さな物語。行定勲監督による映画原作、ベストセラー!!
現代語訳 古事記
日本人なら誰もが知っている古典中の古典『古事記』を、実際に読んだ読者は少ない。名訳としても名高く、もっとも分かりやすい現代語訳として親しまれてきた名著をさらに読みやすい形で文庫化した決定版。
定価1,045円(本体950円)
△3週間~
アウトブリード
保坂 和志 著
小説とは何か? 生と死は何か? 世界とは何か? 論理ではなく、直観で切りひらく清新な思考の軌跡。真摯な問いかけによって、若い表現者の圧倒的な支持を集めた、読者に勇気を与えるエッセイ集。
定価1,023円(本体930円)
〔手塚治虫漫画劇場〕
華麗なるロック・ホーム
手塚 治虫 著
定価858円(本体780円)
風俗 江戸東京物語
岡本 綺堂 著
軽妙な語り口で、その深い江戸知識をまとめ上げた綺堂唯一の著書『風俗江戸物語』、明治の東京を描いた『風俗明治東京物語』を合本とした、江戸を知るための必読の書。
犬の記憶
森山 大道 著
定価814円(本体740円)
ラジオ デイズ
鈴木 清剛 著
追い払うことも仲良くすることもできない男が、オレの六畳で暮らしている……。二人の男の短い共同生活を奇跡的なまでのみずみずしさで描き、たちまちベストセラーとなった第三十四回文藝賞受賞作!
定価550円(本体500円)
マリ&フィフィの虐殺ソングブック
「これを読んだらもう死んでもいい」(清水アリカ)――刊行後、若い世代の圧倒的支持と旧世代の困惑に、世論を二分した、超前衛―アヴァンギャルド―バッド・ドリーム文学の誕生を告げる、話題の作品集。
サイコな愛に気をつけて 深層心理の恋愛学
香山 リカ 著
チョコレート革命
俵 万智 短歌
〈男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす〉 二十八歳から三十四歳までの“人を想って揺れる心”から生まれた、新しい愛の形。ドラマ化や各紙誌絶賛で話題となった、魅力溢れる第三歌集。
定価524円(本体476円)
ブエノスアイレス午前零時
藤沢 周 著
新潟、山奥の温泉旅館に、タンゴが鳴りひびく時、ブエノスアイレスの雪が降りそそぐ。過去を失いつつある老嬢と都会に挫折した青年の孤独なダンスに、人生のすべてを凝縮させた感動の芥川賞受賞作。
定価484円(本体440円)
霍去病 上 麒麟龍彗星譚
塚本 靑史 著
侵攻を重ねる匈奴を駆逐し、前漢の全盛期をきずいた若きヒーロー霍去病。彼を巡る皇帝から庶民にいたる赤裸々な男女の群像……。超大型作家の誕生を告げた、面白さ無類の大河歴史ロマン!
霍去病 下 麒麟龍彗星譚
二十四歳で夭逝した天才将軍・霍去病の出生の秘密と死の謎。絶頂期を迎えた武帝の治世の風俗生態、権謀術策を二千百年の時空を超えて現代に甦らせた、サスペンスと詩心あふれる長篇傑作!
小春日和 インディアン・サマー
金井 美恵子 著
定価704円(本体640円)
ユルスナールの靴
須賀 敦子 著
デビュー後十年を待たずに惜しまれつつ逝った筆者の最後の著作。二十世紀フランスを代表する文学者ユルスナールの軌跡に、自らを重ねて、文学と人生の光と影を鮮やかに綴る長篇作品。
定価891円(本体810円)
アブサン物語
村松 友視 著
我が人生の伴侶、愛猫アブサンに捧ぐ! 21歳の大往生をとげたアブサンと著者とのペットを超えた交わりを、出逢いから最期を通し、ユーモアと哀感をこめて描く感動のエッセイ。
ねむり姫
澁澤 龍彦 著
時間と空間を自在にたわめる漆黒の闇を舞台に、姫と童子が綾なす、妖しくも魅力あふれる夢幻の物語。幻想文学の旗手澁澤龍彦が、明澄な語りの光学で織りなす、エロスを封じこめた六篇。
万博少年の逆襲
みうら じゅん 著
平将門魔方陣
加門 七海 著
定価534円(本体485円)
恐怖への招待
楳図 かずお 著
悲の器
高橋 和巳 著
一九六二年、第一回文藝賞に輝いたデビュー作。家政婦とのスキャンダルにより破滅して行く大学教授の姿を通して、知識人の矛盾を描き切った長篇傑作。
定価1,282円(本体1,165円)
カリフォルニアの青いバカ
お、おまえらどぉーしてそうなの。あー腹が立つ。もういいよホントに……。天才的観察眼を持つ男・みうらじゅんが世にはびこるバカを斬る。ほとばしるじゅんエキス、痛快コラム&哀愁エッセイ。
定価616円(本体560円)
唐草物語
面白半分
宮武 外骨 著 吉野 孝雄 編
定価682円(本体620円)
少年たちの終わらない夜
終わりかけた僕らの十代最後の夏。愛すべき季節に別れの挨拶を告げる少年たちの、愛のきらめき。透明なかげり。ピュアでせつない青春の断片をリリカルに描いた永遠のベストセラー。
スカートの下の劇場 ひとはどうしてパンティにこだわるのか
上野 千鶴子 著
ひとはどうしてパンティにこだわるのか? なぜ性器を隠すのか? 女はいかなる基準でパンティを選ぶのか? ――女と男の非対称性に深く立ち入り、セクシュアリティの本質を下着を通して描ききった名著。
青春デンデケデケデケ
芦原 すなお 著
1965年の夏休み、ラジオから流れるベンチャーズのギターがぼくを変えた。“やーっぱりロックでなけらいかん”――誰もが通過する青春の輝かしい季節を描いた痛快小説。文藝賞・直木賞受賞。映画化。
少年アリス
長野 まゆみ 著
四万十川 第1部 あつよしの夏
笹山 久三 著
貧しくも温かな家族に見守られて育つ少年・篤義。その夏、彼は小猫の生命を救い、同級の女の子をいじめから守るために立ちあがった……。みずみずしい抒情の中に人間の絆を問う、第二十四回文藝賞受賞作。
無知の涙
永山 則夫 著
4人を射殺した少年は獄中で、本を貪り読み、字を学びながら、生れて初めてノートを綴った――自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていくかつてない魂の軌跡。
定価1,408円(本体1,280円)
さよならを言うまえに 人生のことば292章
太宰 治 著
生れて、すみません――三十九歳で、みずから世を去った太宰治が、悔恨と希望、恍惚と不安の淵から、人生の断面を切りとった、煌く言葉のかずかず。テーマ別に編成された、太宰文学のエッセンス!
定価513円(本体466円)
ジェシーの背骨
山田 詠美 著
恋愛のプロフェッショナル、ココが愛したリック。彼を愛しながらもその息子、ジェシーとの共同生活を通して描いた激しくも優しいトライアングル・ラブ・ストーリー。第九十五回芥川賞候補作品。
定価406円(本体369円)
世界悪女物語
ルクレチア・ボルジア、エリザベト・バートリなど、史上名高い悪女たちの魔性にみいられた悪虐非道の生涯を物語りながら、女の本性、悪の本質を浮き彫りにするベストセラーエッセイ集。
定価792円(本体720円)
四百字のデッサン
野見山 暁治 著
東西不思議物語
ポルターガイスト、UFO、お化け……。世にも不思議な物語をこよなく愛する著者が、四十九のテーマをもとに、古今東西の書物のなかから、奇譚のかずかずを選びぬいた愉快なエッセイ集!
定価726円(本体660円)
枯木灘
中上 健次 著
自然に生きる人間の原型と向き合い、現実と物語のダイナミズムを現代に甦えらせた著者初の長篇小説。毎日出版文化賞と芸術選奨文部大臣新人賞に輝いた新文学世代の記念碑的な大作!
定価627円(本体570円)
時刻表2万キロ
宮脇 俊三 著
時刻表を愛読すること四十余年の著者が、寸暇を割いて東奔西走、国鉄(現JR)二百六十六線区、二万余キロ全線を乗り終えるまでの涙の物語。日本ノンフィクション賞、新評交通部門賞受賞。