河出書房新社
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2009.09.26更新
毎年恒例、河出文庫グランドフェア2007、全国書店にて開催中!
河出文庫グランドフェア2007の対象の日本の作品のご紹介です。
文庫・新書
異体字の世界 旧字・俗字・略字の漢字百科
小池 和夫 著
異体字とは、正字、俗字、古字、略字などの総称。常用漢字がいかに決まったか、人名用漢字の混乱は何が原因なのか。印刷文字の変遷からケータイやパソコンの文字まで、異形の文字たちを満載した驚嘆の本。
定価704円(本体640円)
×品切・重版未定
蹴りたい背中
綿矢 りさ 著
高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。臆病ゆえに孤独な2人の関係のゆくえは……。世代を超えて多くの読者の共感をよんだ第130回芥川賞受賞作。
定価572円(本体520円)
○在庫あり
裁判狂時代 喜劇の法廷★傍聴記
阿曽山大噴火 著
世にもおかしな仰天法廷劇の数々! 大川興業所属「日本一の裁判傍聴マニア」が信じられない珍妙奇天烈な爆笑法廷を大公開! 石原裕次郎の弟を自称する窃盗犯や極刑を望む痴漢など、報道のリアルな裏側。
定価748円(本体680円)
笙野頼子三冠小説集
笙野 頼子
野間文芸新人賞受賞作「なにもしてない」、三島賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」を収録。未だ破られざるその「記録」を超え、限りなく変容する作家の「栄光」の軌跡。
定価759円(本体690円)
狐狸庵食道楽
遠藤 周作 著
遠藤周作没後十年。食と酒をテーマにまとめた初エッセイ。真の食通とは? 料理の切れ味とは? 名店の選び方とは?「違いのわかる男」狐狸庵流食の楽しみ方、酒の飲み方を味わい深く描いた絶品の数々!
ホームドラマ
新堂 冬樹 著
一見、幸せな家庭に潜む静かな狂気……。あの新堂冬樹が描き出す“最悪のホームドラマ”。文庫版特別書き下ろし短篇「賢母」を収録!
定価616円(本体560円)
人のセックスを笑うな
山崎 ナオコーラ 著
十九歳のオレと三十九歳のユリ。ふたりの危うい恋の行方は? 年上女性との恋愛を斬新な文体で描いたせつなさ一〇〇パーセントの恋愛小説。全選考委員が才能を絶賛した文藝賞受賞作。映画原作。
定価660円(本体600円)
免疫学問答 心とからだをつなぐ「原因療法」のすすめ
安保 徹/無能 唱元 著
定価528円(本体480円)
松坂世代 マツザカ・ジェネレーション
矢崎 良一 著
定価869円(本体790円)
ヘタな人生論より徒然草 賢者の知恵が身につく“大人の古典”
荻野 文子 著
世間の様相や日々の暮らし、人間関係などを“融通無碍な身の軽さ”をもって痛快に描写する『徒然草』。その魅力をあますことなく解説して、複雑な社会を心おだやかに自分らしく生きるヒントにする人生論。
定価627円(本体570円)
助手席にて、グルグル・ダンスを踊って
伊藤 たかみ 著
幻想図書館
寺山 修司 著
定価682円(本体620円)
太平洋戦争全史
太平洋戦争研究会 著 池田 清 編
膨大な破壊と殺戮の悲劇はなぜ起こり、どのような戦いが繰り広げられたか――太平洋戦争の全貌を豊富な写真とともに描く決定版。現代もなお日本人が問い続け、問われ続ける問題は何かを考えるための好著。
定価825円(本体750円)
夏休み
中村 航 著
吉田くんの家出がきっかけで訪れた二組のカップルの危機。僕らのひと夏の旅が辿り着いた場所は――キュートで爽やか、じんわり心にしみる物語。『100回泣くこと』の著者による超人気作。
定価539円(本体490円)
優雅で感傷的な日本野球
高橋 源一郎 著
一九八五年、阪神タイガースは本当に優勝したのだろうか――イチローも松井もいなかったあの時代、言葉と意味の彼方に新しいリリシズムの世界を切りひらいた第一回三島由紀夫賞受賞作が新装版で今甦る。
定価1,100円(本体1,000円)
涙が出るほどいい話 第1集 あのときは、ありがとう
「小さな親切」運動本部 編
シリーズ総計百四十万部超の大ベストセラーを文庫化。身のまわりで起こった小さな親切をテーマに、全国から寄せられた“いい話”を収めた珠玉の実話集。人の温かさ、優しい気持ちが凝縮された一冊。
定価649円(本体590円)
子猫が読む乱暴者日記
中原 昌也 著
衝撃のデビュー作『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』と三島賞受賞作『あらゆる場所に花束が……』を繋ぐ、作家・中原昌也の本格的誕生と飛躍を記す決定的な作品集。無垢なる絶望が笑いと感動へ誘う!
定価517円(本体470円)
×品切
寄席はるあき
安藤 鶴夫 文 金子 桂三 写真
志ん生、文楽、圓生、正蔵……昭和三十年代、黄金時代を迎えていた落語界が今よみがえる。収録写真は百点以上。なつかしい昭和の大看板たちがずらりと並んでいた遠い日の寄席へタイムスリップ。
定価968円(本体880円)
ぼくとネモ号と彼女たち
角田 光代 著
中古で買った愛車「ネモ号」に乗って、当てもなく道を走るぼく。とりあえず、遠くへ行きたい。行き先は、乗せた女しだい――直木賞作家による青春ロード・ノベル。
定価495円(本体450円)
刑事 雪平夏見
推理小説
秦 建日子 著
出版社に届いた「推理小説・上巻」という原稿。そこには殺人事件の詳細と予告、そして「事件を防ぎたければ、続きを入札せよ」という前代未聞の要求が……FNS系連続ドラマ「アンフェア」原作!
黒冷水
羽田 圭介 著
兄の部屋を偏執的にアサる弟と、執拗に監視・報復する兄。出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」。兄弟間の果てしない確執に終わりはあるのか? 当時史上最年少十七歳・第四十回文藝賞受賞作!
インストール
女子高生と小学生が風俗チャットでひと儲け。押入れのコンピューターからふたりが覗いた<オトナの世界>とは!? 最年少芥川賞受賞作家のデビュー作。第38回文藝賞受賞作。
リレキショ
“姉さん”に拾われて“半沢良”になった僕。ある日届いた一通の招待状をきっかけに、いつもと少しだけ違う世界がひっそりと動き出す。第三十九回文藝賞受賞作。
東京ゲスト・ハウス
半年のアジア放浪から帰った僕は、あてもなく、旅で知り合った女性の一軒家に間借りする。そこはまるで旅の続きのゲスト・ハウスのような場所だった。旅の終わりを探す、直木賞作家の青春小説。
私の話
鷺沢 萠 著
家庭の経済崩壊、父の死、結婚の破綻、母の病……何があってもダイジョーブ。波乱の半生をユーモラスに語り涙を誘う、著者初の私小説。急逝した著者が記念作品と呼んだ最高傑作。
美女と野球
リリー・フランキー 著
小説、イラスト、写真、マンガ、俳優と、ジャンルを超えて活躍する著者の最高傑作と名高い、コク深くて笑いに満ちた、愛と哀しみのエッセイ集。「とっても思い入れのある本です」――リリー・フランキー。
定価770円(本体700円)
現代語訳 日本書紀
福永 武彦 訳
日本人なら誰もが知っている『古事記』と『日本書紀』。好評の『古事記』に続いて待望の文庫化。最も分かりやすい現代語訳として親しまれてきた福永武彦訳の名著。『古事記』と比較しながら読む楽しみ。
定価990円(本体900円)
志ん朝のあまから暦
古今亭 志ん朝/齋藤 明 著
「松がさね」「七草爪」「時雨うつり」……。今では日常から消えた、四季折々の行事や季語の世界へ、粋とユーモアあふれる高座の語り口そのままに、ご存じ古今亭志ん朝がご案内。日本人なら必携の一冊。
東京裁判の全貌
太平洋戦争研究会 編 平塚 柾緒 著
現代に至るまでの日本人の戦争観と歴史意識の原点にもなった極東国際軍事裁判。絞首刑七名、終身禁固刑十六名という判決において何がどのように裁かれたのか、その全経過を克明に解き明かす。
△3週間~
絵本 徒然草 上
橋本 治 著 田中 靖夫 絵
絵本 徒然草 下
人生を語りつくしてさらに“その先”を見通す、兼好の現代性。さまざまな話柄のなかに人生の真実と知恵をたたきこんだ変人兼好の精髄を、分かり易い現代文訳と精密な註・解説で明らかにする。
ポロポロ
田中 小実昌 著
父の開いていた祈祷会では、みんなポロポロという言葉にならない祈りをさけんだり、つぶやいたりしていた――表題作「ポロポロ」の他、中国戦線での過酷な体験を描いた連作。谷崎潤一郎賞受賞作。
きょうのできごと
柴崎 友香 著
この小さな惑星で、あなたはきょう、誰を想っていますか……。京都の夜に集まった男女が、ある一日に経験した、いくつかの小さな物語。行定勲監督による映画原作、ベストセラー!!
現代語訳 古事記
日本人なら誰もが知っている古典中の古典『古事記』を、実際に読んだ読者は少ない。名訳としても名高く、もっとも分かりやすい現代語訳として親しまれてきた名著をさらに読みやすい形で文庫化した決定版。
定価1,045円(本体950円)
〔手塚治虫漫画劇場〕
華麗なるロック・ホーム
手塚 治虫 著
定価858円(本体780円)
犬の記憶
森山 大道 著
定価814円(本体740円)
マリ&フィフィの虐殺ソングブック
「これを読んだらもう死んでもいい」(清水アリカ)――刊行後、若い世代の圧倒的支持と旧世代の困惑に、世論を二分した、超前衛―アヴァンギャルド―バッド・ドリーム文学の誕生を告げる、話題の作品集。
ブエノスアイレス午前零時
藤沢 周 著
新潟、山奥の温泉旅館に、タンゴが鳴りひびく時、ブエノスアイレスの雪が降りそそぐ。過去を失いつつある老嬢と都会に挫折した青年の孤独なダンスに、人生のすべてを凝縮させた感動の芥川賞受賞作。
定価484円(本体440円)
霍去病 上 麒麟龍彗星譚
塚本 靑史 著
侵攻を重ねる匈奴を駆逐し、前漢の全盛期をきずいた若きヒーロー霍去病。彼を巡る皇帝から庶民にいたる赤裸々な男女の群像……。超大型作家の誕生を告げた、面白さ無類の大河歴史ロマン!
霍去病 下 麒麟龍彗星譚
二十四歳で夭逝した天才将軍・霍去病の出生の秘密と死の謎。絶頂期を迎えた武帝の治世の風俗生態、権謀術策を二千百年の時空を超えて現代に甦らせた、サスペンスと詩心あふれる長篇傑作!
小春日和 インディアン・サマー
金井 美恵子 著
A感覚とV感覚
稲垣 足穂 著
永遠なる“少年”へのはかないノスタルジーと、はるかな天上へとかよう晴朗なA感覚――タルホ美学の原基をなす表題作の他、みずみずしい初期短篇から後期の典雅な論考まで、全十四篇を収録した代表作。
ユルスナールの靴
須賀 敦子 著
デビュー後十年を待たずに惜しまれつつ逝った筆者の最後の著作。二十世紀フランスを代表する文学者ユルスナールの軌跡に、自らを重ねて、文学と人生の光と影を鮮やかに綴る長篇作品。
アブサン物語
村松 友視 著
定価506円(本体460円)
ねむり姫
澁澤 龍彦 著
時間と空間を自在にたわめる漆黒の闇を舞台に、姫と童子が綾なす、妖しくも魅力あふれる夢幻の物語。幻想文学の旗手澁澤龍彦が、明澄な語りの光学で織りなす、エロスを封じこめた六篇。
平将門魔方陣
加門 七海 著
定価534円(本体485円)
恐怖への招待
楳図 かずお 著
カリフォルニアの青いバカ
みうら じゅん 著
お、おまえらどぉーしてそうなの。あー腹が立つ。もういいよホントに……。天才的観察眼を持つ男・みうらじゅんが世にはびこるバカを斬る。ほとばしるじゅんエキス、痛快コラム&哀愁エッセイ。
面白半分
宮武 外骨 著 吉野 孝雄 編
葬儀の日
松浦 理英子 著
スカートの下の劇場 ひとはどうしてパンティにこだわるのか
上野 千鶴子 著
ひとはどうしてパンティにこだわるのか? なぜ性器を隠すのか? 女はいかなる基準でパンティを選ぶのか? ――女と男の非対称性に深く立ち入り、セクシュアリティの本質を下着を通して描ききった名著。
青春デンデケデケデケ
芦原 すなお 著
1965年の夏休み、ラジオから流れるベンチャーズのギターがぼくを変えた。“やーっぱりロックでなけらいかん”――誰もが通過する青春の輝かしい季節を描いた痛快小説。文藝賞・直木賞受賞。映画化。
少年アリス
長野 まゆみ 著
四万十川 第1部 あつよしの夏
笹山 久三 著
貧しくも温かな家族に見守られて育つ少年・篤義。その夏、彼は小猫の生命を救い、同級の女の子をいじめから守るために立ちあがった……。みずみずしい抒情の中に人間の絆を問う、第二十四回文藝賞受賞作。
無知の涙
永山 則夫 著
4人を射殺した少年は獄中で、本を貪り読み、字を学びながら、生れて初めてノートを綴った――自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていくかつてない魂の軌跡。
定価1,408円(本体1,280円)
サラダ記念日
俵 万智 短歌
ドラコニア綺譚集
〈ドラコニア〉とは〈龍の王国〉のことである。この知の領土においてくりひろげられるさまざまな綺譚の世界、広範な知識と好奇心に彩られ、伸縮自在な精神の運動が展開する、円熟のエッセイ集。
さよならを言うまえに 人生のことば292章
太宰 治 著
生れて、すみません――三十九歳で、みずから世を去った太宰治が、悔恨と希望、恍惚と不安の淵から、人生の断面を切りとった、煌く言葉のかずかず。テーマ別に編成された、太宰文学のエッセンス!
定価513円(本体466円)
世界悪女物語
ルクレチア・ボルジア、エリザベト・バートリなど、史上名高い悪女たちの魔性にみいられた悪虐非道の生涯を物語りながら、女の本性、悪の本質を浮き彫りにするベストセラーエッセイ集。
定価792円(本体720円)
東西不思議物語
ポルターガイスト、UFO、お化け……。世にも不思議な物語をこよなく愛する著者が、四十九のテーマをもとに、古今東西の書物のなかから、奇譚のかずかずを選びぬいた愉快なエッセイ集!
定価726円(本体660円)
十九歳の地図
中上 健次 著
閉ざされた現代文学に巨大な可能性を切り拓いた、時代の旗手の第一創作集――故郷の森で生きる少年たち、都会に住む若者のよる辺ない真情などを捉え、新文学世代の誕生を告知した出発の書!
定価550円(本体500円)
枯木灘
自然に生きる人間の原型と向き合い、現実と物語のダイナミズムを現代に甦えらせた著者初の長篇小説。毎日出版文化賞と芸術選奨文部大臣新人賞に輝いた新文学世代の記念碑的な大作!