河出書房新社
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歴史・地理・民俗
「君の名は」の民俗学
岩井 宏實 著
名前を尋ねるのはどのような意味があるのだろうか、名付けや襲名・改名に込められた願い、名前についての礼儀作法、道具に名前を書くのはなぜかなど、名前をめぐるフォークロア。
定価1,320円(本体1,200円)
×品切・重版未定
異端の民俗学 差別と境界をめぐって
礫川 全次 著
稲作以外の境界で暮らす差別された人々を研究してきた、喜田貞吉、中山太郎らの先駆的民俗学者の業績に今日的な光をあて、柳田民俗学の盲点を補強する、画期的な試み。
定価2,200円(本体2,000円)
日本人を考える 歴史・民俗・文化
宮本 常一 著
旅する巨人・民俗学者で座談の名手だった宮本常一がさまざまな日本の歴史・民俗・文化を考える。テーマは、差別、庶民生活、子育て、旅など。対談相手は安岡章太郎、野間宏、大宅壮一、速水融など。
『忘れられた日本人』の舞台を旅する 宮本常一の軌跡
木村 哲也 著
宮本常一の名作『忘れられた日本人』。宮本が戦前戦後に訪ねた土地を、若き研究家がたどり直し、宮本が出会った人の遺族を訪ねる旅の記録。変貌する風土の中、変わらない心を探る民俗ルポ。
定価1,980円(本体1,800円)
南の島を開拓した人々
台湾で精糖事業を興した中川虎之助、出稼ぎ女性に尽くした村岡伊平治、南方交易史研究の菅沼貞風、麻園を経営した太田恭三郎、漁場の開拓者、原兄弟ら……。近代日本苦難の南方開拓物語。
辺境を歩いた人々
江戸時代から明治にかけて、積極的に日本の辺境を歩き、風俗地誌を研究した民俗学の先駆者の4人――近藤富蔵・松浦武四郎・菅江真澄・笹森儀助――の事跡をわかりやすく紹介・追体験する。
イレズミの世界
山本 芳美 著
文化人類学的には身体加工として、独自の美意識を生んできたイレズミ。東京、横浜、沖縄、台湾、NYなどを縦断しつつ、現代タトゥーをも学術的に俯瞰し、「近代日本」の姿を浮き彫りにする。
定価3,080円(本体2,800円)
遊女歌舞伎
高野 敏夫 著
なぜ「遊女歌舞伎」は歌舞伎史の中で無視されたか。大流行した遊女歌舞伎の謎とその本質に迫り、近世に登場した大衆という観客と、遊女文化史の観点から新たに初期歌舞伎史を書き直す。
定価2,640円(本体2,400円)
江戸の妖怪革命
香川 雅信 著
18世紀後半の江戸では妖怪手品や妖怪玩具が大流行した。突如として怪談から商品へと妖怪観が転換した意味を日本人の世界観の変容とともに論じた画期的妖怪論。小松和彦推薦!
日本幻獣図説
湯本 豪一 著
河童や人魚、鬼、龍のような不可思議な生き物、それが幻獣である。雷獣、予言獣など知られざる幻獣を含むその実態を図像、ミイラ、報道された記事により明らかにする。
定価2,420円(本体2,200円)
鍛冶屋の母
谷川 健一 著
昔話・伝説上、多くの狼を従えた人間の母親が古来なぜ多くの鉱山に出没したのか。弁慶にはなぜ泣き所があるのか……。伝承文学と民俗学をつなぐ、漂泊の鉱山師の行方を追う金属民俗学の名著。
炉辺夜話 日本人のくらしと文化
近年再評価著しい“旅する巨人”民俗学者・宮本常一の講演集。民衆の生活と文化についての知見と考察を惜しみなく発揮する愉しい読物。宗教、信仰、離島の文化、戦後の食べ物の話など。
KAWADE道の手帖
宮本常一 旅する民俗学者
佐野 眞一 責任編集
歩行の民俗学者「旅する巨人」宮本常一の全貌。佐野眞一と谷川健一の新対談、池内紀、高田宏のエッセイ、宮本の単行本未収録講演、対談、エッセイを多数収録。宮本が撮った貴重な写真も掲載。
定価1,650円(本体1,500円)
名山の日本史
高橋 千劔破 著
日本人の精神文化と深くかかわってきた「名山」。その歴史と文化を格調高い文章で綴り、日本人の心の源流を探る。名山の背景となる信仰と伝説の世界とは? 富士山、阿蘇山等40篇を収録。
定価2,860円(本体2,600円)
しぐさの人間学
野村 雅一 著
小指の役割はなにか、ピノッキオの鼻はなぜ伸びたのか、日本人はどうして人にぶつかるのか、眠る姿勢にはどのような違いがあるか。世界各地を訪ねて、身ぶりやしぐさのもつ意味を読みとく。
定価1,540円(本体1,400円)
絵図に見る伊勢参り
旅の文化研究所 編
江戸時代、多くの人が伊勢に詣でた。この情景を描いた『伊勢参宮名所図会』の中から、旅人の風俗、街道の店、内宮・外宮の社、祭事などの図を一つ一つとりあげて解説。絵で見る参詣の旅。
旅の民俗誌
旅によって人びとはさまざまな事を知り、互いに知恵を交換しあい、生活を豊かにしていった。信仰の旅、仕事の旅、移民や漂流など、歴史のなかの旅のあり方、物と文化の流れをとらえる。
落語にみる江戸の「悪」文化
平和な江戸時代にも犯罪はあった。落語のなかには、泥棒、博打、詐欺はもちろん、殺人さえ描かれている。「鰍沢」「牡丹燈籠」「死神」などを題材に、江戸に花開いた悪の文化を探求する。
怪異の民俗学
境界
小松 和彦 責任編集 柳田 国男 著
定価4,400円(本体4,000円)
異人・生贄
80年代以降、民俗学の分野で熱い注目をあびた《異人・生贄》論。柳田以降表立って論じられることのなかった民俗の暗部を探る貴重な論文ばかりを集めた画期的な集成。来るべき民俗学はここから始まる!!