河出書房新社
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外国文学
「幸せの列車」に乗せられた少年
ヴィオラ・アルドーネ 著 関口 英子 訳
南部の困窮家庭の子を、一時受入れ先の北部の裕福な家庭へと連れていく列車。故郷の母への思いと新しい家族との生活で揺れ動く7歳の少年時代の物語と大人になってからの視点が心を打つ。
定価2,420円(本体2,200円)
○在庫あり
Bright(ブライト)
ジェシカ・チョン 著 代田 亜香子 訳
練習生からK-POP界のトップアイドルに上り詰めた韓国系アメリカ人のレイチェル。だがそこに待ち受けていたのは…。衝撃のラストに驚愕する元「少女時代」ジェシカによる書下ろし小説。
定価2,475円(本体2,250円)
北京の秋
ボリス・ヴィアン 著 野崎 歓 訳
パリを離れ、広大な砂漠の地エグゾポタミーに引き寄せられ、鉄道を敷設する男女たち。自在な想像力と奔放な表現力を炸裂させた世界文学史上に輝くスラップスティックコメディの傑作。
定価2,970円(本体2,700円)
キリンの首
ユーディット・シャランスキー 著 細井 直子 訳
ダーウィンの進化論を信奉する厳格な生物学教師と、自然淘汰に晒される高校生たち。ある女子学生との出会いによって氷のような世界に綻びが生じる。世界22か国で翻訳されたベストセラー。
フランキスシュタイン ある愛の物語
ジャネット・ウィンターソン 著 木原 善彦 訳
1816年、メアリー・シェリーの手で生命の禁忌に触れる怪物譚が書かれようとしていた。一方現代では、若き医師ライ・シェリーがマッド・AI・サイエンティストと危険な恋に落ち……。
定価4,180円(本体3,800円)
血を分けた子ども
オクテイヴィア・E・バトラー 著 藤井 光 訳
ジャネル・モネイやN・K・ジェミシンらが崇拝するブラックフェミニズムの伝説的SF作家による、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠に輝いた表題作を含む唯一の作品集。
定価2,585円(本体2,350円)
信じようと信じまいと
R・L・リプレー 著 庄司 浅水 訳
世界を訪ね歩いて信じがたい奇妙なエピソードを収集し、軽妙な文章とユニークな挿絵で発表する。かつて世界8000万の読者から愛された奇書が再び現世に甦る。『世界奇談集』改題復刊。
定価1,870円(本体1,700円)
エドワードへの手紙
アン・ナポリターノ 著 桑原 洋子 訳
旅客機墜落事故の唯一の生存者である12歳の少年エドワード。両親と兄を失い、生きる気力を失っていた少年の6年に及ぶ成長の日々が、事故が起きる直前の機内の状況と交互に語られる。
リャマサーレス短篇集
フリオ・リャマサーレス 著 木村 榮一 訳
何カ月も、何年も過ぎていったが、明日という日はやってこなかった――。スペイン語圏文学の名作『黄色い雨』の著者による集大成となる自選短篇集。
定価3,190円(本体2,900円)
パープル・ハイビスカス
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 著 くぼた のぞみ 訳
厳格な父に育てられた少女カンビリは、軍事クーデタに備えて預けられた叔母の家で、自由な価値観を知る。自己を肯定していく少女の鮮烈な物語。世界20か国以上で翻訳された傑作長篇。
定価3,410円(本体3,100円)
もう行かなくては
イーユン・リー 著 篠森 ゆりこ 訳
リリアは3人の夫に先立たれ、5人の子を育て17人の孫を持つ。昔の恋人の日記を手に入れ、それに自分の解釈を書き込んでいく過程で驚くべき秘密が明らかになっていく。喪失と再生の物語。
定価3,740円(本体3,400円)
柩のない埋葬
方方 著 渡辺 新一 訳
記憶を失ったまま生きる一人の女性、その波乱の人生をとおして記憶と忘却の意味を問いかける重層的かつ壮大な物語。コロナ禍のドキュメント『武漢日記』の著者による傑作長編。
定価3,025円(本体2,750円)
年年歳歳
ファン・ジョンウン 著 斎藤 真理子 訳
日本語で「従順な子」という意味の名で育った母の哀しみの向こうがわに広がる、それでしかありえなかった歴史の残酷。韓国最高峰の作家が描く母と娘たちの物語。
定価2,145円(本体1,950円)
安魂
周 大新 著 谷川 毅 訳
難病で息子を亡くした父と、死後の息子の魂の往還。後悔と懺悔、寛容と慰めに満ちた感動の物語。やがて息子は古今東西の賢人から大切な教えを得る。映画化。
定価3,630円(本体3,300円)
最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集
キム・チョヨプ/デュナ/チョン・ソヨン/キム・イファン/ペ・ミョンフン/イ・ジョンサン 著
ヒト、機械、鯨、ドローン、虫、ウイルス……現実を転覆する韓国SFの、めくるめく想像力による「新しい時代の、新しい未来」。星々に生きるものたちの6つの物語。
デカメロン・プロジェクト パンデミックから生まれた29の物語
ニューヨーク・タイムズ・マガジン 編 マーガレット・アトウッド 著 藤井 光 訳
コロナ禍の世界でなにが起きていたのか。アトウッド、ケレット、イーユン・リー、チャールズ・ユウなど、錚々たる作家の声が国境や人種を越えて響きあう、空前絶後のアンソロジー。
定価3,135円(本体2,850円)
昏乱
トーマス・ベルンハルト 著 池田 信雄 訳
山村の医師である父と鉱山学を専攻する息子は特異な病と狂気を病む住人たちと出会っていく。その中でも侯爵の狂気は果てしもなかった。この世界の暗黒を極めるベルンハルトの名作。
打ちのめされた心は
フランソワーズ・サガン 著 河野 万里子 訳
冷めきった心がすれ違う大富豪クレソン家。一人の女性の来訪で、屋敷は愛とエゴの渦に呑まれていく──。奇跡的に発見されフランスを揺るがした、フランソワーズ・サガン幻の未発表長編。
定価2,112円(本体1,920円)
星のせいにして
エマ・ドナヒュー 著 吉田 育未 訳
スペイン風邪が猛威を振るう1918年ダブリン。小さな産婦人科病室で、彼女たちは「生命」を守るために闘った――。「今」を突き刺す、痛切で強靭なパンデミック・ケアギバー小説の金字塔。
定価2,750円(本体2,500円)
まだまだという言葉
クォン・ヨソン 著 斎藤 真理子 訳
貯金を持ち逃げた家族を思い借金を返す娘。正規職員と非正規職員の板挟みになった教師……。社会の歪みを彷徨う人々の、絶望とかすかな希望を描き出す、韓国リアリズムの極北をなす作品集。