• Clip to Evernote
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第50回文藝賞が決定

去る8月19日(月)山の上ホテルにて、選考委員・角田光代氏、高橋源一郎氏、星野智幸氏、山田詠美氏により、第50回文藝賞の選考会がおこなわれました。
その結果、受賞作は桜井晴也氏の『世界泥棒』に決定いたしました。
受賞作・選評・受賞の言葉は、10月7日(月)発売の『文藝』冬号に掲載されますので、ぜひご一読ください。


【受賞作】
桜井晴也『世界泥棒』


【略歴】  
1985年生まれ。27歳。埼玉県熊谷市出身。群馬大学大学院工学研究科情報工学専攻修了。現在、会社員。埼玉県在住。 


【内容紹介】
「あいつが世界を盗みつづけた結果もうほとんど夕暮れしかのこっていないんだよ」  

国境分断の日を、わたしはほとんど知らない――真山くんが死んだのは、彼が「決闘」についてわたしに教えてくれたすぐあとのことだった。「決闘」、男の子たちは放課後の教室で六発の弾丸が装填された銃でどちらかが死ぬまで交互に撃ち合っているらしい。その話をわたしにした二週間後、真山くんはバラバラの死体になって、「国境」を越えた川の向こう側、かなしい戦争がおこっているとなりの街の川べりに、世界に見せつけられるように放置された。わたしは、友達の意味ちゃんに誘われ、柊くん、百瀬くんとバスに乗り4人で国境を越えることにしたのだが......真山くんは何故、殺されたのか? 「決闘」の目的とは何なのか? 「決闘」を取り仕切る百瀬くんとは何者なのか? そして本当の意味で"世界"を損ない続けている者とは誰なのか? 詩的文体と圧倒的な強度で描かれた、1985年生まれの新鋭が贈る全く新しい〈戦争文学〉の誕生!