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第 52 回文藝賞が決定

去る8月30日(日)山の上ホテルにて、選考委員・藤沢周氏、保坂和志氏、星野智幸氏、山田詠美氏により、第52回文藝賞の選考会がおこなわれました。 
その結果、受賞作は山下紘加氏の『ドール』、畠山丑雄氏の『地の底の記憶』に決定いたしました。
受賞作・選評・受賞の言葉は、10月7日(水)発売の『文藝』冬号に掲載されますので、ぜひご一読ください。


第52回文藝賞受賞作決定


受賞作「ドール」山下紘加(400字×200枚)

山下紘加(やました・ひろか)/女性
1994年、東京都生まれ。21歳。現在、会社員。東京都在住。



【内容紹介】
その日、中学2年生の少年は、自分の、自分だけの特別な人形を手に入れたいと思った----「彼女」の名前は「ユリカ」、等身大のラブドール。人形の持つ、"無垢ゆえの圧倒的な美しさ"に惹かれながらも、彼が「僕や、僕の生きている世界」を「彼女」に知って欲しいと思ったとき、現実はふたりの「物語」を静かに、しかし確実に侵しはじめる......。「この愛は、先生とか、クラスの連中には、わからない愛」と告白する少年の"純粋なる衝動"は、果たして「罪」なのか? この「愛」に理由は必要なのか? 時代を超えて蠢く少年の「闇」と「性」への渇望を描く、脅威の新人登場!



受賞作「地の底の記憶」畠山丑雄(400字×320枚)

畠山丑雄(はたけやま・うしお)/男性
1992年、大阪府吹田市生まれ。23歳。現在、京都大学文学部在学中。大阪府在住。



【内容紹介】
青田の妻は、美しかった。均整のとれた顔つき、青い瞳の輝き、ブロンドの柔らかで豊かな髪......そのラピス・ラズリの首飾りを身につけた「人形」を、彼は僕たちに「妻の里佳子だ」と紹介した――ある日、小学校の同級生・井内と晴男が迷い込んだ宇津茂平の森の中で出会った青田という謎の男。その「妻」が身につけるラピス・ラズリの輝きに導かれるように、町の歴史に埋もれた「物語」は静かに紐解かれていく。ロシア人商人ウォロンツォーフと清子の恋、青年アレクサンドルの悲劇、そして西山・青田・里佳子・明を巡るあやうい友情----電波塔に見守られる架空の町を舞台に、100年を超える時間を新人とは思えない圧倒的な筆力で描く、あまりにも壮大なデビュー作!