ドナ・タート『黄金の足枷(仮題)』(原題「The Gold Finch」)が、2014年ピューリッツァー賞(フィクション部門)を受賞しました。こちらは2015年夏頃弊社より発売予定です。
書名:黄金の足枷(仮題)
著者:ドナ・タート
訳者:岡真知子
【内容紹介】
運命は残酷だ、しかし世界から退却するわけにはいかない―--白昼の美術館爆破で物語は幕をあける。最愛の母を亡くした少年は、一枚の小さな絵画を手にしていた。母の愛した、美しく小さな名画。少年は、その絵画とともに孤独な人生をあゆみだす。亡きものへの悲しみ、どこまでも追い立てる世界、そしてかえがたき友情が、少年の心をかき乱し、次々新たな世界へと連れ去ってゆく。ニューヨーク、ラスベガス、そしてアムステルダムへ。非情な運命を生き延び成長する少年の、名画をめぐる冒険を描く、ドナ・タート11年ぶりの超大作。
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海外の評は以下の通りです。
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・「『The Gold Finch』は10年に5冊出るかどうかのまれにみる傑作で、巧みな語り口の文学作品である。私は恐怖と興奮の入り混じった気持ちで読んだ。......ディケンズの傑作と同様、この小説は思いもかけぬ出来事を中心に展開する。......タートの言葉は、濃密で、引喩に富み、非常に生き生きとしていて、夢中にさせられる。......ドナ・タートは並はずれた小説を発表した。( スティーヴン・キング 「ニューヨーク・タイムズ サンデー・ブックレヴュー」 )
・「この驚くべきディケンズ風の小説で、ミズ・タートは多種多様な才能を駆使して、読者を想像力に富んだフィクションの世界に熱中させ、徹夜で本を読む喜びを思い出させてくれる」(ミチコ・カクタニ 「ニューヨーク・タイムズ」)
・「タートは孤立状態から抜け出すアウトサイダーを描写することにかけては並はずれた才能をもっている」(レヴ・グロスマン 「タイム」)
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