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沢渡朔「少女アリス」展覧会が京都で開催

不思議の国へ旅する少女をとらえた幻想写真集『少女アリス』が刊
行されたのは1973年。
西武百貨店での企画展用にアリスの故郷イギリスで撮りおろされた
写真群をもとに構成された同書は、堀内誠一によるデザイン、瀧口
修造、谷川俊太郎、高橋康也の寄稿もあいまって、
日本写真を代表する1冊として多くのファンに愛されてきました。

40年という年月を経て、当時、ハッセルブラッド(スウェーデン製
の6×6判カメラ)で撮影された300本のポジフィルムは表面上での
多少の劣化を伴いつつも時間というフィルターをまとい、
新しい空気を宿す事となります。写真の中の少女も何かの要素があ
らわになったかのように、当時の『少女アリス』写真物語りの妖精
のごとく無邪気でかわいいモデルというだけではない、
アリスの本質が増した存在に変化して見えました。

本展では、新たにアザーカットのみで構築しなおした写真集刊行
(河出書房新社より10月中旬刊行予定)にあわせ、懐かしく
も新しい『少女アリス』をお届けいたします。
(協力:河出書房新社/企画:artdish g)
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<京都>
会期: 11月13日(木)~11月21日
(金)12:00~19:00 開廊
会場:WRIGHT 商會 三条店二階ギャラリー
〒604-8036 京都市中京区寺町三条下ル一筋目東入ル 2階
Tel:075-211-6635
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沢渡 朔 hajime Sawatari

1940年東京生まれ。
日本大学芸術学部写真学科在学中より写真雑誌等での作品発表を始
め、日本デザインセンター勤務を経て、1966年よりフリーの
写真家として活動、現在に至る。
1973年日本写真協会年度賞、1979年講談社出版文化賞写真賞受賞。

『NADIA 森の人形館』/毎日新聞社、『少女アリス』『海か
らきた少女』/河出書房新社、『小沢征爾』/集英社、『昭和』伊
佐山ひろ子/宝島社、『hysteric ten』『a girl』/
hysteric glamour、『Cigar』三國連太郎/パルコ出版、
『60's』『60's 2』/ワイズ出版、『森山大道×沢渡朔』
『Kinky』/Akio Nagasawa Publishing の他、主に女
性を被写体とした写真集多数。

写真集刊行に併せた展覧会の他、「15人の写真家展」東京国
立近代美術館(1974年)、「検証・沢渡朔の写真美学」ガー
ディアン・ガーデンクリエイションギャラリーG8(1998
年)、「夜」PlaceM(2012年)、「TOKYO 1970~BY
JAPANESE PHOTOGRAPHERS 9~」アルマーニ銀座(2013年)
等、個展、グループ展多数。

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