河出書房新社
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外国文学
Modern&Classic
ノック人とツルの森
アクセル・ブラウンズ 著 浅井 晶子 訳
アディーナの母は、家中をゴミで埋め尽くしている。アディーナを抱きしめてくれることも、食事を作ってくれることもない。壊れた母の心を救い、母の呪縛から解き放たれる道は──。
定価2,200円(本体2,000円)
×品切・重版未定
スコルタの太陽
ロラン・ゴデ 著 新島 進 訳
南イタリア、灼熱の太陽のもと、村の広場に地獄の使いのような一人の男が現れた。スコルタ一族の、5世代に渡る呪われた宿命との戦い。ゴンクール賞、ジャン・ジオノ賞審査員賞ダブル受賞!
定価1,980円(本体1,800円)
ファラゴ
ヤン・アペリ 著 大浦 康介 訳
「高校生が選ぶゴンクール賞」受賞作。時代と文明から取り残された小さな村ファラゴを舞台に、野生の孤児ホーマーと、彼をとりまく「心やさしき人々」が織りなす冒険と思索のオデッセイ。
定価2,090円(本体1,900円)
アメリカにいる、きみ
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 著 くぼた のぞみ 訳
最年少オレンジ賞作家の、O・ヘンリー賞受賞作を含む傑作短篇集。アメリカに渡ったナイジェリアの少女の深い悲しみを瑞々しく綴った表題作他、いずれも繊細で心にしみる珠玉の短篇全10篇。
エルサレムの秋
アブラハム・B・イェホシュア 著 母袋 夏生 訳
詩作をやめた詩人とその息子との日常を静謐な筆致で描いた代表作。愛する人の子供を預かった青年の戸惑いを、彼の地の空と灼熱に重ねて綴った表題作。このうえなく美しく哀しい傑作2篇。
定価1,760円(本体1,600円)
口ひげを剃る男
エマニュエル・カレール 著 田中 千春 訳
ある日いたずら心で口ひげを剃り落としたことから、妻も仕事もすべて失って、破局への道をすべり落ちていく男の物語。ヒッチコックの戦慄を想起させる、フェミナ賞作家の異色作。映画原作。
定価1,650円(本体1,500円)
小鳥はいつ歌をうたう
ドミニク・メナール 著 北代 美和子 訳
言葉が話せない少女と、読み書きのできない母親。言葉を拒否することで社会との間に壁を作り、2人だけの世界に閉じこもる母娘を救い出すものは──アラン・コルノー監督映画原作。
なつかしく謎めいて
アーシュラ・K・ル=グウィン 著 谷垣 暁美 訳
翼人間、不死の人、眠らない子供たちなど、次元間移動法で訪れた不思議な場所の不思議な人たちは、どこかなつかしく切ない。『ガリバー旅行記』を思わせる、深い思索に満ちた小説。
大西洋の海草のように
ファトゥ・ディオム 著 飛幡 祐規 訳
フランスに住むセネガル出身の作家の自伝的小説。移民の現実が的確にユーモアを込めて描かれ、2つの国、2つの言葉を生きるものの孤独と決意が胸をうつ。
夏の家、その後
ユーディット・ヘルマン 著 松永 美穂 訳
都会で暮らす若者たちの浮遊感覚を繊細で軽やかな筆致でつづったドイツ新進作家のデビュー集。日常にふと顔をのぞかせる人生の深い淵を、鋭い観察眼を駆使しながらも慈しみをこめて描く。
カレーソーセージをめぐるレーナの物語
ウーヴェ・ティム 著 浅井 晶子 訳
カレーソーセージ誕生を巡る一人の女性の悲恋の物語。食べ物が人間に与える幸福と苦悩が、ナチス・ドイツで脱走兵をかくまいつつ、不器用だがしたたかに生きるレーナの人生と共に語られる。
トラウマ・プレート
アダム・ジョンソン 著 金原 瑞人/大谷 真弓 訳
銃のスコープ越しにしか他人とコミュニケートできない15歳の天才狙撃手、防弾チョッキを脱ぐと不安に襲われる少女など、風変わりなストーリーの中で、登場人物の抱える孤独や喪失感を描く。
待ち合わせ
クリスチャン・オステール 著 宮林 寛 訳
男女2組のすれ違いの物語が、パリの動物園とセーヌ川の平底舟を舞台に展開する。日常の何気ない情景から意外性に満ちた高密度の物語世界を紡ぎ出す文体の魔術師の傑作。
ヤング・アダム
アレグザンダー・トロッキ 著 浜野 アキオ 訳
伝説のビートニク、シチュアショニストとして知られる作家の幻の名作。運河に浮かぶ女性の水死体を巡って、半ばポルノグラフィックに、半ばサスペンスタッチで展開する不倫の物語。映画原作。
ブラック・ヴィーナス
アンジェラ・カーター 著 植松 みどり 訳
マジック・リアリズムの旗手の自選作品集。ボードレールの愛人、狼少女、手斧殺人のリジー・ボーデンなど実話をもとに、文明や社会の禁忌を超えて自由に生きる女性たちの姿を描く。
9歳の人生
ウィ・ギチョル 著 清水 由希子 訳
人生は独りぼっちで歩まなければならない淋しい道ではないことを、ぼくは9歳にして学んだ――70年代韓国の貧民街に暮らす少年の目を通して人生の意味を考えさせてくれる作品。映画原作。
定価1,540円(本体1,400円)
天使はポケットに何も持っていない
ダン・ファンテ 著 中川 五郎 訳
詩人を志すも酒浸りで自殺未遂を繰り返し、仕事にも結婚生活にも破綻を来たしているダメ男と老犬の旅。著者は、ブコウスキーが敬愛してやまなかった作家ジョン・ファンテの息子。
定価1,870円(本体1,700円)
ベル・ジャー
シルヴィア・プラス 著 青柳 祐美子 訳
優等生の女子大生エスターが深い挫折を味わったのはNYでのひと夏の体験だった。30歳で自殺したピュリツァー賞詩人の自伝的小説。少女版『キャッチャー・イン・ザ・ライ』とされる名作。
月ノ石
トンマーゾ・ランドルフィ 著 中山 エツコ 訳
休み中に郷里の村を訪れた学生が、山羊の足をした美しい娘に出会い、彼女を通して自然の神秘に触れていく。イタリア文学の孤高の奇才といわれるランドルフィの、詩情に満ちた代表作。
年老いた子どもの話
ジェニー・エルペンベック 著 松永 美穂 訳
ある朝バケツ一つだけを持って商店街に佇んでいるのを発見された女の子。14歳という自分の年齢以外何も語らず施設に入れられたが――リリカルな語り口で綴られる現代のピーターパンの孤独。