本は身体で楽しもう
自分の「足」で書店に向かい、「目」で書棚を眺める。
「鼻」でインクの匂いをかぎ、「手」で本の重さや紙の手ざわりを感じる。
めぐりあった本を喫茶店で珈琲とともに「味」わう。
ときには「声」に出して読んでみる――
かつてはすぐ身近にあった「本」とのふれあいが、
いつのまにか、当たり前のものではなくなってきてしまいました。
でも、それはきっと、私たちが簡単に手離してはいけないものでしょう。
河出書房新社は創業130周年を迎えるにあたり、
身体=五感で感じる読書・本との出会いを提案します。
*創業130周年ロゴデザイン=鈴木成一デザイン室
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その1
読者と楽しむ! 各種イベント続々
■「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集(全30巻)」を五感で味わう!
ご好評いただいている日本文学全集は11月刊行の第11巻『好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美』で第Ⅰ期12巻が完結、2016年1月から第Ⅱ期がスタートします。
古典新訳の巻を中心に、「訳者自身による朗読」などをまじえつつ、作品の魅力を語るトークイベントを開催していきます。
【近日開催】
第Ⅰ期12巻 完結記念イベント
第161回紀伊國屋サザンセミナー「新訳! 艶めく江戸文学」
・日時:12月10日(木)19時開演/於:紀伊國屋サザンシアター
・出演:島田雅彦/円城塔/いとうせいこう/島本理生 / 池澤夏樹
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■本が生まれる現場に立ち会う!
かわくら連続セミナー「〈日本〉を考える」(※注)
いまこの国にとって重要な論点を取り上げる連続セミナー。
ぜひ書き手の生の声に触れてください。
【2016年1月より開催】
第2回:水野和夫 第3回:大澤真幸 第4回:白井聡 以降、企画中!
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■本そのものの手ざわりを楽しむ! かわくらワークショップ
手製本や豆本づくりをはじめ、本そのものの良さを身体で感じることのできるワークショップです。
【2016年2月より開催】
第1回:美篶堂の手製本教室(仮)
第2回:和綴じ豆本をつくろう(仮) 以降、企画中!
(※注)「かわくら」とは、2013年1月に開設した河出書房新社の読者クラブ「河出クラブ」の通称です。かわくらでは、これまでも独自のイベントを随時開催してきましたが、130周年を機により幅広くさまざまな催しを企画していきます。
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■読んだ本について語り合う! かわくら読書会
読者と著者・編集者が膝を突き合わせて「本」をめぐって語り合う場をつくっていきます。
11月27日(金) 「村田沙耶香『消滅世界』を読む」 以降、企画中!
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その2
創業130周年記念出版刊行予定ラインナップ発表
まずは「本」があっての130周年。多くの新刊企画を鋭意進行中です。その一部を発表します。
《刊行予定リスト 第1弾》
【全集】
「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」は、『好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美』(訳・島田雅彦 円城塔 いとうせいこう 島本理生)で第Ⅰ期12巻完結。第Ⅱ期12巻の刊行が2016年1月よりスタートします。
【作家古典新訳・新釈の刊行予定】
[第Ⅱ期]
2016年1月
『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記』 訳・森見登美彦 川上弘美 中島京子 堀江敏幸 江國香織
2016年5月
『松尾芭蕉/与謝蕪村/小林一茶/とくとく歌仙』 訳・選 松浦寿輝 選・辻原登 選・長谷川櫂 丸谷才一ほか
2016年10月
『能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/仮名手本忠臣蔵/菅原伝授手習鑑/義経千本桜』訳・岡田利規 伊藤比呂美 いとうせいこう 桜庭一樹 松井今朝子 三浦しをん いしいしんじ
2016年11月
『枕草子/方丈記/徒然草』 訳・酒井順子 高橋源一郎 内田樹
2016年12月
『平家物語』 訳・古川日出男
[第Ⅲ期]
2017年5月・10月/2018年3月
『源氏物語 上・中・下』 訳・角田光代
【日本文学】
2015年11月
亀山郁夫 『新カラマーゾフの兄弟 上・下』
池澤夏樹 『うつくしい列島――地理学的名所紀行』
12月
村田沙耶香 『消滅世界』
2016年春
高嶋哲夫 『浮遊』
田口ランディ 『逆さに吊るされた男』
いとうせいこう (タイトル未定/小説)
渡部直己編 『日本批評大全』
町田康 『ギケイキ』
藤沢周 『武蔵無常』
木皿泉 (タイトル未定/小説)
窪美澄 『アカガミ』
2016年夏
最果タヒ (タイトル未定/小説)
松田青子 (タイトル未定/小説)
2016年秋
堂場瞬一 (タイトル未定/小説)
北沢秋 『ふたり天下(仮)』
白石一文 (タイトル未定/小説)
秦建日子 (タイトル未定/小説)
2016年 冬
中原清一郎 (タイトル未定/小説)
【翻訳】
2015年11月
ロベルト・カラッソ/東暑子訳『カドモスとハルモニアの結婚』
2015年12月
バルガス=リョサ/田村さと子訳『つつましい英雄』
2016年夏
ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田裕之訳 『ヒトと文明の10万年史(上・下)(仮)』
2016年秋
ウンベルト・エーコ/中山エツコ訳『ヌメロ・ゼロ』
2016年冬
ダンテ/須賀敦子訳/藤谷道夫解説 『須賀敦子の『神曲・地獄篇』』
2017年
フォークナー/柴田元幸・小野正嗣・池澤夏樹訳『ポータブル・フォークナー』
ジェイムズ・ジョイス/柳瀬尚紀訳『ユリシーズ(Ⅰ・Ⅱ)』
【大型本・ビジュアル本など】
2016年1月
美篶堂 『美篶堂とつくる美しい手製本』
2016年5月
『世界のクジラ・イルカ百科図鑑』
2016年春
野口日出子 『 いま伝えたい和食』
塩見鮮一郎 『決定版 資料浅草弾左衛門』
2016年夏
ル・コルビュジエ/白石哲雄訳 『輝ける都市』
2016年秋
『こども図鑑ピクチャーペディア(仮)』
【既刊】
○星野智幸『呪文』(2015.9)
○ミシェル・ウエルベック/大塚桃訳『服従』(2015.9)
○ジェリー・ブロットン『地図の世界史 大図鑑』(2015.10)
○村松友視『老人の極意』(2015.10)
○オノ・ヨーコ/越膳こずえ訳『どんぐり』(2015.10)
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その3
"河出"の歴史が一冊でわかる創業130周年記念ブックレット発行
130年の歩みを見渡すことのできるブックレットを作成、東京国際ブックフェア(TIBF)等で読者に無料配布!
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その4
ともに創業130周年、中央公論新社とコラボレーション
同じく創業130周年を迎える中央公論新社との共同フェア、共同イベントなどを企画中です。
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その5
東京国際ブックフェア(TIBF)2016に出展
130年を振り返る展示など、例年以上に力を入れたブースを展開します。
河出書房新社を文字通り「体感」してください。
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その6
書店でも! 「本は身体で楽しもう」をコンセプトにしたフェアを企画
新たな本との出会いを河出書房新社営業部がプロデュース!
多くの読者に本を手に取っていただくための店頭フェアを準備中です。
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その7
豪華作家陣による「私が薦める河出の本」発表
2016年1月より順次発表していきます。乞うご期待。
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その8
最新情報はPRサイト「Web河出」で
新刊・近刊情報から、最新トピック、イベント案内、ウェブ連載、書評まで、
情報発信をよりいっそう充実させます。
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