河出書房新社
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外国文学
戦時の手紙 ジャック・ヴァシェ大全
ジャック・ヴァシェ 著 原 智広 訳
ブルトンにシュルレアリスム誕生の霊感を与えて23歳で自殺した異才が残した著作をはじめて本格的に訳出、シュルレアリストたちの自殺アンケート、架空の自伝併載。伝説がついに復活。
定価3,740円(本体3,400円)
×品切・重版未定
マロウン死す
サミュエル・ベケット 著 宇野 邦一 訳
20世紀最大の作家による到達点「小説三部作」の2作目。意味と無意味のあいだをさまよう。ベケット没後30年、フランス語からの個人新訳第2弾。投込栞寄稿=高橋悠治、金氏徹平
定価2,970円(本体2,700円)
○在庫あり
最後の兄弟
ナタシャ・アパナー 著 藤沢 満子/石上 健二 訳
アフリカ・マダガスカル島東方モーリシャス出身の女性作家による10歳の少年を主人公にした美しく哀しい小説。フランスのフナック小説賞など数々の賞に輝き、16カ国に翻訳された名作。
定価2,530円(本体2,300円)
黒い豚の毛、白い豚の毛 自選短篇集
閻 連科 著 谷川 毅 訳
役人の身代わりになる男の滑稽譚、偉人の肖像画をめぐる老婆の悲哀など、叙情とユーモア溢れる物語。破格の想像力で信じがたい現実を描き、ノーベル賞有力候補と目される作家の自選短篇集。
定価3,190円(本体2,900円)
ルネ・シャール詩集 評伝を添えて
ルネ・シャール 著 野村 喜和夫 訳
パウル・ツェランとともに戦後を代表する詩人ルネ・シャール。ハイデガー、ブランショ、フーコーにまで影響を与えた閃光のような詩を現代詩の第一人者が訳、伝記を付す。
運命の旅
アルフレート・デーブリーン 著 長谷川 純 訳
孤高の作家によるナチス占領下フランスからの脱出記。家族との離散、難民収容所、ハリウッドへの亡命……1933年から48年までの戦火の暮らしを克明に綴った迫真のドキュメント。
定価5,280円(本体4,800円)
プラータナー 憑依のポートレート
ウティット・ヘーマムーン 著 福冨 渉 訳
絡み合う政治とエロス、権力と反権力、生と死。ある芸術家の性愛遍歴を通して語られる、国家の「からだ」の欲望とは。岡田利規により舞台化された、タイ現代文学気鋭の小説家の初邦訳。
定価3,080円(本体2,800円)
イジェアウェレへ フェミニスト宣言、15の提案
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 著 くぼた のぞみ 訳
どうしたら「女だから」という理由でふりかかる、理不尽なマイナス体験をさせずに子育てできる? 出産した友に尋ねられた著者が15の提案を手紙にしたフェミニスト宣言。見事な1冊。
定価1,518円(本体1,380円)
須賀敦子の本棚 池澤夏樹=監修
地球は破壊されはしない
ダヴィデ・マリア・トゥロルド 著 須賀 敦子 訳
コルシア書店の創設者で、須賀が敬愛する詩人の代表的戯曲を須賀訳で。西暦一千年を前に千年終末論に怯え死を覚悟する修道士たちに、希望を信じて生きようと説く若き修道士の姿を描く。
定価2,420円(本体2,200円)
七つのからっぽな家
サマンタ・シュウェブリン 著 見田 悠子 訳
全裸で戯れる祖父母と孫、崩壊した夫婦、怪しい男と少女の交流……日常に潜む狂気をえぐりだす「家」をめぐる7つの短篇。国際ブッカー賞最終候補、ラテンアメリカ新世代の旗手の代表作。
定価2,200円(本体2,000円)
モロイ
20世紀最大の作家による世界現代文学の到達点。ベケット不朽の名作「小説三部作」はここから始まった。最新の研究成果を反映した仏語からの個人新訳。
△3週間~
湖
ビアンカ・ベロヴァー 著 阿部 賢一 訳
まだ、いけにえが足りないんだよ――湖から戻らなくなった祖父。そして少年ナミは母を探し旅立つ。気鋭のチェコ作家が描く現代の黙示録! マグネジア・リテラ賞、EU文学賞受賞。
定価2,640円(本体2,400円)
私のカトリック少女時代
メアリー・マッカーシー 著 若島 正 訳
ベストセラー小説『グループ』著者の痛快回想記。いじめぬかれた子ども時代や12歳で信仰を捨てた少女時代を辛辣なウィットと温かなユーモアで描き出す、小説を読むようにおもしろい傑作。
クリオ 歴史と異教的魂の対話
シャルル・ペギー 著 宮林 寛 訳
カトリック左派の代表的思想家の思惟が凝縮した書を初完訳。歴史の女神クリオが老女の姿で、老いとは何か、歴史とは何かを語る。ゴダールやドゥルーズらも愛した究極の名著。
定価3,520円(本体3,200円)
世界不死計画
フレデリック・ベグベデ 著 中村 佳子 訳
DNA、iPS細胞、遺伝子組み換え、臓器製造、脳のデータベース化……10歳の愛娘と僕=ベグベデが、不死をもとめる最先端の生命科学者に取材するサイエンス<ノン>フィクション。
レトロ図書館
怪盗ルパン 二つえくぼの女
モーリス・ルブラン 著 保篠 龍緒 訳
15年前に歌姫が侯爵邸で不測の死を遂げた。興味をもったルパンの前に、金髪の美女と追う警部。事件の背後には……。洒脱な映画を見るような、ルパン物異色の恋愛ミステリ。
定価2,145円(本体1,950円)
苦悩
マルグリット・デュラス 著 田中 倫郎 訳
ナチス占領下のパリで強制収容所からの夫の帰りを待つ苛烈な日々を綴った、文学の限界を超えた作品。デュラスが“私の生涯で最も重要なもの”と告白する、自伝的記録。表題作の他5篇。
凍
トーマス・ベルンハルト 著 池田 信雄 訳
おそるべき作家の最初の長編にして最高傑作、ついに邦訳。画家となった男の調査を依頼されて山間部の村に滞在することになった研修医の手記があばく凍りつくほどにきびしいこの世界の真実。
すべての、白いものたちの
ハン・ガン 著 斎藤 真理子 訳
チョゴリ、白菜、産着、骨……砕かれた残骸が、白く輝いていた――現代韓国最大の女性作家による最高傑作。崩壊の世紀を進む私たちの、残酷で偉大ないのちの物語。
なにもない
カルメン・ラフォレット 著 木村 裕美 訳
18歳のアンドレアが見たバルセロナの光と影、青春の苦さと、人生。スペイン版『悲しみよこんにちは』ともいえる、当時23歳の著者が描き現在まで読み継がれるスペイン文学不朽の名作。
定価2,750円(本体2,500円)